「二人暮らしの光熱費ってどれくらい?」
「平均よりも高いのはどうして?」
「光熱費の節約術を知りたい!」
二人暮らしをしている方や、これから二人暮らしをする方の中には、上記のような疑問がある方もいるのではないでしょうか。二人暮らしの場合、光熱費は平均でおよそ2.2万円かかります。ただし利用月や地域によっても差があるため、月別や地域別の平均額も確認しておきましょう。
この記事では、二人暮らしの光熱費について解説します。この記事を読むことで、平均よりも高いかどうかがわかります。水道光熱費の節約術についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 二人暮らしの光熱費の平均
- 二人暮らしの光熱費の平均【月別】
- 光熱費の平均【地域別】
- 一人暮らし光熱費の平均と比較
- 二人暮らしで光熱費が高くなる6つの理由
- 1. 月によって差があるから
- 2. 地域によって差があるから
- 3. 使用量が多いから
- 4. 電気代の高騰が起こっているから
- 5. ガス代の高騰が起こっているから
- 6. 電気・ガスの料金プランが合っていないから
- 二人暮らしの電気代の節約術
- 家電の使い方を見直す
- 省エネモードを活用する
- 電源タップを活用する
- 二人暮らしのガス代の節約術
- 鍋のサイズに火力を合わせる
- 追い炊きの回数を減らす
- 浴槽のフタを活用する
- 二人暮らしの水道代の節約術
- 水はこまめに止める
- 節水シャワーヘッドに変える
- 洗濯機は節水モードを活用する
- 二人暮らしに必要な光熱費を把握しよう!
二人暮らしの光熱費の平均

二人暮らしの光熱費の平均は以下の通りです。
電気代 | ガス代 | 水道代 | その他 | 合計 |
---|---|---|---|---|
11,307円 | 4,900円 | 4,229円 | 1,600円 | 22,037円 |
二人暮らしの場合、光熱費の平均額は22,037円です。なかでも大きな割合を占めているのが電気代で、平均で11,307円かかります。そしてガス代が4,900円、水道代が4,229円ほどかかっています。
ちなみに、その他の光熱費とは以下のようなものにかかる費用のことです。
- 石炭
- まき
- れん炭
- 木炭
- 豆炭
- カートリッジ式ガスボンベ
- ドライアイス
二人暮らしの光熱費の平均【月別】
月別に見てみると、光熱費の平均は以下のように異なります。
電気代 | ガス代 | 水道代 | その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 11,492円 | 5,974円 | 4,356円 | 3,489円 | 25,311円 |
2月 | 13,720円 | 6,815円 | 4,342円 | 3,595円 | 28,471円 |
3月 | 14,436円 | 6,801円 | 4,354円 | 2,456円 | 28,047円 |
4月 | 12,490円 | 6,261円 | 4,060円 | 1,726円 | 24,536円 |
5月 | 10,463円 | 5,450円 | 4,212円 | 942円 | 21,066円 |
6月 | 9,019円 | 4,612円 | 4,430円 | 536円 | 18,597円 |
7月 | 8,820円 | 3,834円 | 3,948円 | 272円 | 16,873円 |
8月 | 10,762円 | 3,412円 | 4,710円 | 187円 | 19,071円 |
9月 | 11,757円 | 3,131円 | 4,254円 | 252円 | 19,394円 |
10月 | 11,271円 | 3,357円 | 4,151円 | 991円 | 19,771円 |
11月 | 10,274円 | 4,040円 | 4,140円 | 1,455円 | 19,909円 |
12月 | 11,185円 | 5,117円 | 3,793円 | 3,297円 | 23,392円 |
なかでも2月は光熱費が高くなる傾向があり、二人暮らしの場合は平均28,471円です。一方で、7月は16,873円と、それほどかかっていません。
このように、光熱費は月によっても差があります。
光熱費の平均【地域別】
光熱費は、地域によって以下のように差があります。
電気代 | ガス代 | 水道代 | その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
北海道地方 | 13,084円 | 4,810円 | 5,212円 | 7,536円 | 30,642円 |
東北地方 | 13,835円 | 4,619円 | 6,436円 | 4,383円 | 29,273円 |
関東地方 | 12,262円 | 5,918円 | 5,271円 | 915円 | 24,366円 |
北陸地方 | 15,517円 | 4,373円 | 6,202円 | 2,437円 | 28,530円 |
東海地方 | 12,439円 | 5,607円 | 4,853円 | 852円 | 23,751円 |
近畿地方 | 12,221円 | 5,399円 | 5,078円 | 565円 | 23,264円 |
中国地方 | 14,743円 | 4,133円 | 5,177円 | 979円 | 25,032円 |
四国地方 | 13,450円 | 3,751円 | 4,282円 | 1,020円 | 22,502円 |
九州地方 | 11,894円 | 4,091円 | 4,787円 | 745円 | 21,516円 |
沖縄地方 | 11,616円 | 4,296円 | 4,359円 | 597円 | 20,868円 |
上記は二人以上の世帯について平均を出したものです。光熱費が最も高いのは北海道で、3万円以上かかっています。一方で、九州や沖縄では2万円程度しか光熱費がかかっていません。
このように、地域によって光熱費に差があります。
一人暮らし光熱費の平均と比較
一人暮らしの光熱費と比較すると、以下のように異なります。
電気代 | ガス代 | 水道代 | その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
一人暮らし(※) | 6,808円 | 3,331円 | 2,116円 | 843円 | 13,098円 |
二人暮らし(※) | 11,307円 | 4,900円 | 4,229円 | 1,600円 | 22,037円 |
二人暮らしで折半した場合 | 約5,654円 | 約2,450円 | 約2,115円 | 約800円 | 約11,019円 |
一人暮らしと二人暮らしで比較すると、人数が多い分、光熱費は高くなります。ただし、二人暮らしで光熱費を折半した場合、一人あたりの負担額は二人暮らしのほうがやや安くなっています。
光熱費には基本料金も発生するため、二人暮らしで折半したほうが一人あたりの出費は安く済むことがあります。
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二人暮らしで光熱費が高くなる6つの理由

二人暮らしの光熱費が平均より高くなっている場合は、以下のような理由があると考えられます。
これらの理由を確認し、どうして光熱費が高くなっているのか把握すると節約につなげられます。ここからは、それぞれの理由について解説します。
1. 月によって差があるから
光熱費は月によって大きく差があるため、平均よりも高くなっていることがあります。
電気代 | ガス代 | 水道代 | その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 11,492円 | 5,974円 | 4,356円 | 3,489円 | 25,311円 |
2月 | 13,720円 | 6,815円 | 4,342円 | 3,595円 | 28,471円 |
3月 | 14,436円 | 6,801円 | 4,354円 | 2,456円 | 28,047円 |
4月 | 12,490円 | 6,261円 | 4,060円 | 1,726円 | 24,536円 |
5月 | 10,463円 | 5,450円 | 4,212円 | 942円 | 21,066円 |
6月 | 9,019円 | 4,612円 | 4,430円 | 536円 | 18,597円 |
7月 | 8,820円 | 3,834円 | 3,948円 | 272円 | 16,873円 |
8月 | 10,762円 | 3,412円 | 4,710円 | 187円 | 19,071円 |
9月 | 11,757円 | 3,131円 | 4,254円 | 252円 | 19,394円 |
10月 | 11,271円 | 3,357円 | 4,151円 | 991円 | 19,771円 |
11月 | 10,274円 | 4,040円 | 4,140円 | 1,455円 | 19,909円 |
12月 | 11,185円 | 5,117円 | 3,793円 | 3,297円 | 23,392円 |
光熱費の合計で見ると、2月が高くなる傾向にあります。また、電気代は3月、ガスは2月、水道代は8月が高くなっています。
季節に応じて冷暖房器具を使用したり、イベントが発生したりと変化があるため、月ごとの平均額とも比較してみましょう。
2. 地域によって差があるから
光熱費は地域によっても差があります。
電気代 | ガス代 | 水道代 | その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
北海道地方 | 13,084円 | 4,810円 | 5,212円 | 7,536円 | 30,642円 |
東北地方 | 13,835円 | 4,619円 | 6,436円 | 4,383円 | 29,273円 |
関東地方 | 12,262円 | 5,918円 | 5,271円 | 915円 | 24,366円 |
北陸地方 | 15,517円 | 4,373円 | 6,202円 | 2,437円 | 28,530円 |
東海地方 | 12,439円 | 5,607円 | 4,853円 | 852円 | 23,751円 |
近畿地方 | 12,221円 | 5,399円 | 5,078円 | 565円 | 23,264円 |
中国地方 | 14,743円 | 4,133円 | 5,177円 | 979円 | 25,032円 |
四国地方 | 13,450円 | 3,751円 | 4,282円 | 1,020円 | 22,502円 |
九州地方 | 11,894円 | 4,091円 | 4,787円 | 745円 | 21,516円 |
沖縄地方 | 11,616円 | 4,296円 | 4,359円 | 597円 | 20,868円 |
上記の表は二人以上の世帯を対象にしたものですが、光熱費の合計金額でみると北海道が高い傾向にあります。内訳別にみると、電気代は北陸、ガス代は関東、水道代は東北が高いという結果です。
このように地域によっても差が出てくるため、地域ごとの金額についても確認してみましょう。
3. 使用量が多いから
光熱費が平均よりも高い場合、ほかの二人暮らし世帯に比べて使用量が多い可能性があります。使用量が多い原因はさまざまですが、ライフスタイルの変化が影響するケースもあります。
たとえば、以下のような変化があると使用量が増えるでしょう。
- 電気代…在宅ワークで家にいる時間が増えた
- ガス代…寒冷地に引っ越して湯船に入る習慣ができた
- 水道代…運動をするようになってシャワーの回数が増えた
4. 電気代の高騰が起こっているから
電気を使いすぎた心当たりがない場合は、電気代の高騰が原因かもしれません。電気代が高騰する理由は、主に3つ考えられます。
- 燃料費調整額の高騰
- 再エネ賦課金の値上げ
- 電気料金の値上げ
2021年~2023年にかけて、世界的にエネルギー価格の高騰が起こりました。これにより燃料費が上昇したため、電気代も高くなっているのです。
なお、電気代が高騰する理由については以下の記事でさらに詳しく解説しています。こちらも合わせてお読みください。
【あわせて読みたい】電気代の節約方法16選!電気代の平均額と高くなる原因を紹介
5. ガス代の高騰が起こっているから
普段通り使用しているのにガス代が高くなっている場合は、ガス代の高騰が原因かもしれません。
ガス料金は原料費調整額によって増減します。原料費調整額とは燃料価格の変動を反映するもので、燃料費が高い場合は増額し、安い場合は減額します。
ただ、2021年から世界的に燃料価格が値上がりしている影響で、原料費調整額も上昇しています。こうした情勢から、ガス代も高騰している傾向にあるのです。
6. 電気・ガスの料金プランが合っていないから
電気やガスの料金プランが合っていない場合、光熱費が高くなることがあります。
電気は2016年4月、都市ガスは2017年4月に自由化されました。これにより、各家庭で自由に電力会社やガス会社を選択できます。ただ、プランの選び方によっては余計に料金がかかってしまうこともあるのです。
たとえば、電気の使用量が増えるごとに電気料金単価が安くなるプランの場合、電気の使用量が多いと電気代を抑えられます。ところが、電気の使用量が少ない場合、このプランを使用してもそのメリットを受けられません。
このように、料金プランの選び方によっては光熱費が高くなる場合もあります。
二人暮らしの電気代の節約術
二人暮らしで電気代を節約したい場合、以下の方法を取り入れてみましょう。
ここからは、それぞれの節約術について解説します。
なお、電気代の節約術については以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてお読みください。
【あわせて読みたい】電気代の節約方法16選!電気代の平均額と高くなる原因を紹介
家電の使い方を見直す
普段どのように家電を使っているのか、いま一度見直してみましょう。たとえば、以下のような方法を取り入れると効果的です。
- エアコンの設定温度を見直す
- テレビを見ていないときは電源を消す
- 照明をこまめに消す
- 使っていない家電はコンセントを抜く
二人暮らしをしていると、それぞれで家電の使い方が異なることもあるでしょう。電気の無駄遣いになっている点があれば話し合い、ルールを決めておくと取り組みやすくなります。
省エネモードを活用する
家電に搭載されている省エネモードを活用してみましょう。省エネモードでは最低限必要な機能のみ限定して運転させます。そのため、通常運転に比べて電気代がかかりにくくなります。
なかでも、以下のような家電には省エネモードが搭載されていることがあります。
- エアコン
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 照明器具
- テレビ
一度省エネモードを使用し、使い勝手に問題がないかどうか同居人と話し合って決めるとよいでしょう。
電源タップを活用する
節電には省エネ用の電源タップの使用もおすすめです。省エネ用の電源タップには各接続口にスイッチがついていて、電源のオン・オフを選択できます。ワンタッチで操作できるため、複数の家電をまとめて管理できて便利です。
二人暮らしのガス代の節約術
二人暮らしでガス代を節約したい場合は、以下の方法を取り入れてみましょう。
ここからは、それぞれの節約術について解説します。
なお、ガス代の節約方法については以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてお読みください。
【あわせて読みたい】ガス代の節約方法20選!高くなる原因とガス料金の仕組みも紹介
鍋のサイズに火力を合わせる
料理でガスを使う際は、鍋のサイズに火力を合わせることが節約のコツです。鍋底からはみ出した火はガスの無駄になってしまいます。そこで、料理の際はなんでも強火を使用するのではなく、中火や弱火を使い分けるようにしてみましょう。
追い炊きの回数を減らす
お風呂に入る際、追い炊きの回数は極力減らすようにしてみましょう。
追い炊きは冷めた湯を再度温め直す機能ですが、使用するたびにガス代がかかります。以下の条件下で追い炊きをしなかった場合、年間で約6,190円の節約になります。
節約行動 | 節約効果 |
---|---|
間隔を空けずに入浴する | 約6,190円の節約 |
出典:経済産業省資源エネルギー庁|省エネポータルサイト
二人暮らしの場合は、それぞれの入浴のタイミングを合わせてお湯を沸かしてみましょう。
浴槽のフタを活用する
浴槽のフタを活用することで、お風呂のお湯が冷めにくくなります。お湯が冷めないと追い炊きをする必要がなくなるので、結果的にガス代の節約になるのです。
そのため、浴槽のフタはこまめに閉める習慣をつけることをおすすめします。お湯を沸かすときや身体を洗うとき、お風呂から出るときなどその都度フタを閉めることで、次に入る人も温かいお湯を使用できるでしょう。
二人暮らしの水道代の節約術
二人暮らしで水道代を節約する場合は、以下の方法を取り入れてみてください。
ここからは、それぞれの節約術について解説します。
また、こちらの記事でも水道代の節約方法について詳しく解説しています。こちらも合わせてお読みください。
【あわせて読みたい】【人数・地域別】水道代の平均はいくら?高い原因や節約方法も紹介!
水はこまめに止める
節水の基本として、水はこまめに止めるよう心がけましょう。こまめに止める習慣をつけるだけで、以下のような節水効果を期待できます。
使用目的 | 状態 | 水量の目安 |
歯磨き | 30秒出しっぱなし | 約6L |
コップにくむ | 約0.6L | |
洗車 | 出しっぱなし | 約90L |
バケツにくむ | 約30L |
たとえば、歯磨きのときに水を出しっぱなしにするのではなく、コップに汲むことで水量がおよそ10分の1になります。また、洗車ではバケツに汲むようにすることで、水量が3分の1程度になるでしょう。
節水シャワーヘッドに変える
もしこまめに水を止めるのが難しければ、節水シャワーヘッドに変えることをおすすめします。節水シャワーヘッドとは、通常時よりも水量を減らしつつ快適な水圧をキープできるアイテムのことです。
節水シャワーヘッドがあれば、意識しなくても節水できるため、ストレスがかかりません。
洗濯機は節水モードを活用する
洗濯機を使用する際は、節水モードを活用してみましょう。節水モードを活用することで、洗浄効果を保ちながら通常時よりも水量を減らせます。
節水モードがない場合は、スピードコースを活用するのもおすすめです。スピードコースは通常時よりも洗い時間やすすぎの回数が短縮されているため、節水になります。
二人暮らしに必要な光熱費を把握しよう!

二人暮らしの光熱費は、平均で22,037円です。これから二人暮らしを始める方は、あらかじめイメージしておくことで生活費を準備しやすくなるでしょう。また、すでに二人暮らしを始めている方は、平均と比較して電気やガス、水道の使い方を見直してみてください。
光熱費については月ごとや地域ごとによっても差があります。この記事を参考にすることで、光熱費が高い原因が見えてくるでしょう。節約を始めたい方は、ぜひ今回ご紹介した節約方法を取り入れてみてください。
【あわせて読みたい】人数ごとの水道光熱費の平均はいくら?高い原因や節約方法も紹介
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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