「サーキュレーターの電気代って高い?」
「サーキュレーターはどうやって使うと効率が良い?」
「サーキュレーターと扇風機の電気代って違うの……?」
サーキュレーターは、室内の空気を循環させることを得意としています。そんなサーキュレーターの電気代が気になるという方もいるでしょう。サーキュレーターの1時間あたりの電気代の目安は、DCモーターの場合、0.9円。
この記事では、サーキュレーターの電気代や扇風機との違い、効果的な活用方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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サーキュレーターの電気代は?
サーキュレーターの電気代は搭載されているモーターの種類によって変わります。
モーターには、ACモーターとDCモーターの2種類があります。ACモーターの本体価格は安いですが、電気代はDCモーターよりも高いのが特徴です。一方、DCモーターの本体価格は高いものが多いですが、運転音が静かで電気代は安い傾向にあります。
ACモーターとDCモーターの違いは以下の通りです。
ACモーター | DCモーター | |
電圧 | 交流 | 直流 |
電気代 | 高い | 安い |
本体価格 | 安い | 高い |
運転音 | 大きい | 静か |
風量 | 細かく調整できない | 細かく調整できる |
ACモーターの電気代
コツコツCD編集部が複数のサーキュレーターを調査してみたところ、ACモーターのサーキュレーターの電気代は、1時間あたり1.2円ほどであることがわかりました。
ACモーターのサーキュレーターには、以下のような特徴があります。
1時間あたりの電気代 | 1.2円 |
電圧 | 交流(電流の流れが変化する) |
特徴 | 耐久性はあるが、消費電力が大きい |
ACモーターのACは「交流」を意味し、電圧が一定周期でプラスとマイナスに切り替わり、電流の流れの方向が常に変化します。壁に設置してあるコンセントは、交流電源の代表的な例です。
ACモーターは、耐久性が高く本体価格が安いといったメリットがありますが、DCモーターと比較して消費電力が大きいといった特徴もあります。
DCモーターの電気代
DCモーターの電気代の目安は1時間あたり0.9円で、特徴は以下の通りです。
1時間あたりの電気代の目安 | 0.9円 |
電圧 | 直流(電流の流れが一定) |
特徴 | 経年劣化しやすいが、ACモーターと比較して省電力 |
DCモーターのDCは「直流」を意味し、電圧が常に一定で、一方向にしか電流が流れません。身近なものでは、乾電池やバッテリーが直流電源になります。
DCモーターは、ACモーターと比較して経年劣化しやすいといったデメリットがありますが、消費電力が小さいため電気代の節約に向いています。
サーキュレーターと扇風機の違いとは?
サーキュレーターと羽が付いているといった点で形状が似ている扇風機。それぞれ目的や特徴が違います。。ここでは、サーキュレーターと扇風機の違いについて具体的に解説します。どちらを購入すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
サーキュレーターと扇風機の役割の違い
サーキュレーターと扇風機は、どちらも羽を回して風を作り出すことに変わりはありませんが、それぞれ以下の特徴があります。
サーキュレーター | 扇風機 | |
目的 | 空気を循環させる | 体に直接風を当てて清涼感を感じさせる |
特徴 | 強い風をまっすぐ遠くまで届けられる | 柔らかい風を広範囲に届けられる |
サーキュレーターと扇風機は、羽が付いているといった点で形状が似ていてもそれぞれ担っている役割が違います。
サーキュレーターには室内の空気を循環させる目的があり、まっすぐな風を遠くまで届けることを得意としています。一方の扇風機は体に直接風を当てることで清涼感を得ることが目的で、柔らかい風を広範囲に届けることが得意です。
サーキュレーターと扇風機の電気代比較
サーキュレーターと扇風機の電気代を比較してみましょう。それぞれの1時間あたりの電気代の目安は、以下の通りです。
1時間あたりの電気代の目安
ACモーター | DCモーター | |
サーキュレーター | 1.2円 | 0.9円 |
扇風機(強で使用時) | 1.1円 | 0.6円 |
扇風機もサーキュレーター同様、ACモーターとDCモーターがあります。メーカーによって消費電力に差があるため、電気代にも若干の差が生じますが、扇風機とサーキュレーターの電気代に大きな差はありません。サーキュレーター同様、扇風機もACモーターのほうが消費電力は大きいため、電気代が高くなる傾向にあります。
【あわせて読みたい】扇風機の電気代は安い?1時間あたりの電気代やエアコンとの比較も紹介
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サーキュレーターでエアコンの電気代を節約できる?
室内の空気を循環させることを得意としているサーキュレーター。上手に活用することでエアコンの電気代を節約できます。ここでは、サーキュレーターとエアコンを併用した場合の電気代と、効果的に使う方法についてご紹介します。
サーキュレーターとエアコン併用時の電気代
サーキュレーターとエアコンを併用することで、冷房の設定温度は高め、暖房の設定温度は低めでも快適に過ごすことができます。エアコンの設定温度を1℃変えるだけでも節電効果は大きく、サーキュレーターの電気代を考慮しても、総合的に見れば電気代を安くすることができるのです。
ここでは、以下の2つのパターンを想定した電気代の目安を算出してみました。
- サーキュレーターを使用せず、エアコンのみを通常温度で使用した場合の電気代
- エアコンの設定温度を1℃変えて、サーキュレーターと併用した場合の電気代
それぞれ詳しくみていきましょう。
エアコン冷房(20畳用) | 1時間あたりの電気代(目安) |
設定温度28℃で運転時(消費電力の目安:2,000W) | 62.0円 |
設定温度29℃でサーキュレーター(DC)併用時 | 54.9円(冷房+サーキュレーター) |
エアコン暖房(20畳用) | 1時間あたりの電気代(目安) |
設定温度20℃で運転時(消費電力の目安:1,770W) | 54.9円 |
設定温度19℃でサーキュレーター(DC)併用時 | 50.3円(暖房+サーキュレーター) |
エアコンの設定温度を1℃変えてサーキュレーターと併用する場合では、1時間あたり5円前後の差があることが分かります。
冷房であれば設定温度を1℃上げるだけで約13%の節電、暖房であれば設定温度を1℃下げるだけで電気代を約10%節電する効果があるといわれています。電気代を節約しながら効果的にエアコンを使いたいとお考えの方は、サーキュレーターを併用することがおすすめです。
※参考:DAIKIN公式サイト
エアコンを効果的に使うためのサーキュレーター活用法
サーキュレーターはエアコンを効果的に使うために役立つ家電です。ここでは、エアコンを効果的に使うためのサーキュレーターの活用法についてご紹介します。
冷房編
冷たい空気は床付近に溜まりやすい性質があります。この床付近に溜まった冷たい空気を循環させるために、エアコンを背にしてサーキュレーターを設置します。この状態でサーキュレーターを稼働させると、床に溜まった冷たい空気を効率よく部屋の中で循環させることができ、部屋全体が涼しくなります。
【あわせて読みたい】クーラー(エアコン)の電気代、つけっぱなしだと高い?節約術も解説
暖房編
暖かい空気は天井付近に溜まりやすい性質があります。そのため、暖房を使う際には部屋の端にエアコンと対角線になるようにサーキュレーターを設置し、エアコンに向けて風が当たるように稼働させます。
天井付近に溜まっている暖かい空気を循環させることで、足元まで暖かい空気を行き渡らせることが可能です。
【あわせて読みたい】エアコン(暖房)の電気代は1ヵ月・1時間いくら?高くなる原因や節約方法も解説
家具などがあってエアコンの対角線上にサーキュレーターを設置できない場合は、天井に向かってサーキュレーターの風が当たるように設置することで暖かい空気を循環させられます。さらに、首振り機能を活用するとより効果的に空気を循環できるでしょう。
CDエナジーの契約者が実践しているサーキュレーター節約方法
【東京都 2人暮らし 男性】
コンセントの挿しっぱなしを抑制し、待機電力がかからないようにしたり、エアコンの電力消費を抑え、サーキュレーターで循環させる。
※2022年07月のアンケートデータ
【東京都 1人暮らし 女性】
夏も冬もエアコンの温度設定は推奨される温度を設定とし、サーキュレーターを活用している。
※2022年07月のアンケートデータ
浴室乾燥機とサーキュレーターの電気代を比較
サーキュレーターから出る強い風を利用して、洗濯物を乾かすことも可能です。ここでは、室内干しでおなじみの浴室乾燥機と比較した場合の電気代の差をみてみましょう。
それぞれ3時間使用した場合を想定すると、電気代の目安は以下の通りとなります。
3時間使用した場合の電気代の目安 | |
浴室乾燥機 | 140円 |
サーキュレーター(DCモーター) | 2.8円 |
浴室乾燥機のほうが乾燥効率は良いですが、温風で洗濯物を乾かすためサーキュレーターよりも電気代が高くなります。同じ3時間の使用でも、電気代に約50倍もの差があることが分かります。早く効率的に乾燥させたい場合は浴室乾燥機、電気代を節約しながら乾燥させたい場合はサーキュレーターと、必要に応じて使い分けすることがおすすめです。
CDエナジーの契約者が実践しているサーキュレーター節約方法
【東京都 一人暮らし 女性】
浴室乾燥機を使用するときはサーキュレーターを使用してより早く乾くようにし、さらに時々洗濯物の位置を入れ替えて乾きにくい場所ができないようにする。
※2022年07月のアンケートデータ
サーキュレーターの電気代を節約する3つの方法
ここでは、サーキュレーターの電気代を節約する3つの方法をご紹介します。
- DCモーターの製品を選ぶ
- タイマー機能を使う
- エアコンと併用する
それぞれ詳しくみていきましょう。
DCモーターの製品を選ぶ
前述の通り、サーキュレーターにはACモーターとDCモーターの2種類があります。電気代が安いのはDCモーターです。製品や使い方によって異なりますが、ACモーター搭載のサーキュレーターとDCモーター搭載のサーキュレーターの電気代の差は約1.3倍ほどになることもあります。
DCモーターのサーキュレーターは本体価格が高いのがデメリットですが、電気代を少しでも安く抑えたい場合は、DCモーターのサーキュレーターを選ぶことをおすすめします。
タイマー機能を使う
サーキュレーターには、タイマー機能が搭載されているものもあります。タイマー機能を有効活用することで、うっかり消し忘れてしまったという事態を防げるため、余計な電力を消費せずにすみます。
消し忘れによる電気代の上昇が心配という方はタイマー機能の活用がおすすめです。
エアコンと併用する
サーキュレーターは、室内の空気を循環させることを得意とする家電です。その特徴を活かし、エアコンと併用して使うことで冷房・暖房効率が上がり、エアコンの電気代削減につなげられます。
冷たい空気は床付近に、暖かい空気は天井付近に溜まる性質があります。サーキュレーターを使って空気を循環させることで、冷たい空気や暖かい空気がとどまるのを改善できます。設定温度が1℃違うだけでも年間の電気代が大きく変わりますので、エアコンとサーキュレーターの併用がおすすめです。
※参考:経済産業省資源エネルギー庁が運営する省エネポータルサイト
サーキュレーターを上手く活用して電気代を節約しよう!
サーキュレーターの電気代はそこまで高くないため、上手く活用することでほかの家電の電気代を抑えられます。たとえば、エアコンと併用することで冷房・暖房効率が上がり、むやみに設定温度の変更をおこなわずにすみます。それ以外にも、室内の換気や衣類の乾燥の際に使えるなど、利便性の高い家電です。
サーキュレーターを上手に活用し、自宅の電気代を効率よく節約しながら快適な生活を送りましょう。
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※お得額の算定条件について
※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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