エアコン(暖房)の電気代は1ヵ月・1時間いくら?高くなる原因や節約方法も解説

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エアコン(暖房)の電気代は1ヵ月・1時間いくら?高くなる原因や節約方法も解説

冬と言えば、非常に寒いためエアコンの暖房が欠かせない季節です。

そんなエアコンを毎日利用したいとは思っていても、電気代が気になってしまい、満足に利用できない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、エアコンの暖房にかかる電気代はいくらなのか、高くなる原因や節約方法まで詳しく解説していきます。

この記事を読めば、無駄なく快適にエアコンの暖房が利用できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

エアコン(暖房)の電気代は1時間あたりいくら?

エアコンの暖房にかかる一般的な電気代は、果たしていくらなのでしょうか?

1時間あたりの電気代は、消費電力(W)÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)で求められます。

例えば、15 〜 23畳用のエアコンの場合、暖房の消費電力は平均1,748W(※)です。公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(税込)(2022年7月改定)を使用して計算すると、1時間あたりの電気代は54.2円となります。

※出典:経済産業省資源エネルギー庁|省エネ性能カタログ2022年版

消費電力ごとの電気代の違いは、以下の通りです。消費電力は商品によって異なるので、ご家庭のエアコンの仕様を確認してみてください。

消費電力1時間あたりの電気代
500W15.5円
1,000W31.0円
1,500W46.5円
2,000W62.0円

部屋の広さ別エアコン(暖房)の電気代

部屋の広さによっても電気代は異なり、広いほど電気代も高くなる傾向にあります。

広さ(冷房能力)消費電力※11時間あたりの電気代
6 〜 9畳(2.2kW)477W14.79円
7 〜10畳(2.5kW)575W17.83円
8 〜12畳(2.8kW)790W24.49円
10 〜15畳(3.6kW)1,035W32.09円
11 〜17畳(4.0kW)1,231W38.16円
15 〜23畳(5.6kW)1,748W54.19円
17 〜26畳(6.3kW)1,844W57.16円
20 〜30畳(7.1kW)2,339W72.51円
22 ~ 33畳(8.0kW)2,788W86.43円

経済産業省資源エネルギー庁|省エネ性能カタログ2022年版のデータを元に作成しました。

※1 各冷房能力毎の暖房時の平均消費電力です。

消費電力はあくまで目安となるため、実際には気温差や使用状況によって上下幅があります。

お得なのはどっち?エアコンの暖房つけっぱなしorこまめに切る

エアコンの暖房をつけっぱなしかこまめに切るか、実際どちらの方がお得なのでしょうか?

一見、こまめに切った方がいいと考えられますが、実は「つけっぱなしにした方がお得」になるケースもあります。それぞれのお得になるケースを見ていきましょう。

つけっぱなしの方がお得なケース

まず、つけっぱなしの方がお得なケースは以下の2つです。

つけっぱなしの方がお得なケース
  1. 買い物や散歩など30分程度のちょっとした外出時
  2. 外気温と設定温度に大きな差がある場合

暖房や冷房問わず、エアコンの消費電力が最も大きくなるのは「運転開始から室温が設定温度に到達するまで」です。設定温度に到達してからは、起動時と比べると電力消費量は少なくなる傾向にあります。そのため、電源をこまめに切ることにより室温が下がると、その度に大きな消費電力が必要となります。30分程度の短い外出であれば、つけっぱなしの方がお得になりやすいといえるでしょう。

※出典:ダイキン工業株式会社|エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?

また、外気温と設定温度に大きな差がある場合はエアコンの消費電力が大きくなるため、つけっぱなしにした方がお得になる傾向にあります。パナソニックが実施した調査によると、外気温が3℃を下回る場合はつけっぱなしがお得とされています。

“暖房使用時において、住宅の断熱性、室内熱負荷などの環境によるものの、外気温が3℃未満のような厳しい寒さの場合は、室温が大きく下がりやすく設定温度に戻すために多くのパワーが必要となるため、「つけっぱなし」運転がお得です。”

※出典:パナソニック|電気代アップに備えて知りたい!冬の「エアコン」節電ポイント

そのため、外気温が3℃未満の厳しい寒さのときは「つけっぱなし」運転がおすすめです。

こまめに切る方がお得なケース

一方で、こまめに切る方がお得になるケースもあります。

例えば、外気温と設定温度にあまり差がない場合は、消費電力が抑えられるため、こまめに切っても電気代がお得になる傾向にあります。パナソニックが実施した調査によると、外気温が3℃以上の場合、こまめに切る方がお得という結果が出ています。

※出典:パナソニック |電気代アップに備えて知りたい!冬の「エアコン」節電ポイント

また、外出時間が30分を超える場合は、エアコンをこまめに切る方が良いでしょう。

資源エネルギー庁省エネポータルサイトによると、暖房の使用時間を1時間短縮しただけで、年間消費電力は40.73kWh、約1,260円の節約になります。

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エアコンの電気代を節約するために知っておきたいこと

(出典:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト

エアコンの使用頻度が多い方にとって、電気代の節約方法は必須の知識です。そこで具体的に電気代の負担を減らすために知っておきたいポイントをご紹介していきます。

冷房より暖房のほうが、エアコンの電気代は高くなりやすい!

季節ごとの電気代の差(冷房・暖房)

大前提として、エアコンの電気代は冷房より暖房のほうが高くなりやすいとされています。というのも、消費電力は外気温と室温の差によって決まるからです。

たとえば夏の外気温が35℃、エアコンの設定温度を27℃とした場合、エアコンが調整しなければならない温度差は8℃です。 冬の外気温が7℃、エアコンの設定温度を20℃とした場合、エアコンが調整しなければならない温度差は13℃になります。エアコンが調整しなければならない温度差が大きくなればなるほど多くの電力を必要とするので、冷房より暖房の方が電気代が高くなる傾向にあります。

古いエアコン(暖房)は電気代がかかる?

エアコンを買い替えようにも、なかなか費用を捻出できず、古いエアコンを使用している方もいるのではないでしょうか?

果たして、古いエアコンで暖房を使用した場合、電気代はどれほどかかってしまうのか解説します。

結論からお伝えすると、10年前のエアコンと最新エアコンを比較すると、電気代に差が出てしまう可能性があります。なぜなら、ここ10年で省エネ性能は向上しているからです。

たとえば、2012年製のエアコンCS-222CFR(パナソニック)と、2022年製のエアコンCS-LX223D(パナソニック)を比較した場合、年間で電気代に約4,750円の差が出ます。

部屋面積年間電気代
6~9畳4,750の節約

※出典: 環境省|省エネ製品買い替えナビゲーション

電気代を最優先に考えるなら、10年前のエアコンは買い換えを検討すると良いでしょう。

エアコンより電気代が安い暖房器具は?

では、エアコンの暖房にかかる電気代と比較して、さらに安い暖房器具はあるのでしょうか?エアコンは部屋全体を暖める暖房器具のため、部屋が広い場合は電気代が高くなりがちです。

そのため、部屋に1人しかいない場合や、家族が1カ所に集まって過ごす場合は、狭い範囲を暖めるのが得意な暖房器具を活用すると、電気代を安く抑えられる可能性があります。具体的には、コタツやホットカーペット、電気毛布などは、特定の範囲だけを暖めるのに優れています。

たとえば、アイリスオーヤマのコタツPKF-1208RFでは、弱と強それぞれにかかる消費電力は80W、145Wしかありません。これを電気代に換算すると、1時間あたり2.2円〜3.9円です。つまり、エアコンの暖房と比較すると10円以上削減できることが分かります。

ただし、コタツやホットカーペット、電気毛布では部屋全体を暖められません。そのため、エアコンとうまく併用しながらの使用が良いでしょう。

エアコン(暖房)の電気代の節約方法

さて、ここからはエアコンの暖房にかかる電気代の節約方法について6つお伝えしていきます。

エアコンの節約方法6選
  1. 設定温度は20度にする
  2. 風量は自動に設定する
  3. 窓の断熱対策をする
  4. サーキュレーターを併用する
  5. エアコンの掃除をこまめに行う
  6. 他の暖房器具と併用して使う

室温が20度になるように設定温度を調整する

エアコンの設定温度は室温が20℃になるように設定しましょう。

先ほどもお伝えしたように、設定温度を高くすればするほど外気温との差が大きくなるため、消費電力も大きくなってしまいます。

また、環境省は「ウォームビズ」と題して、暖房時の室温を20℃で快適に過ごすライフスタイルを提唱しています。

こちらの温度はあくまでも目安ですが、設定温度を1℃下げるだけでも節約に繋がります。身体に無理のない範囲で設定温度を下げるようにしましょう。

節約行動節約効果
設定温度を1℃下げる
外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)年間で電気53.08kWhの省エネ
1,650の節約
※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト

風量は自動に設定する

風量は自動に設定する

そして、省エネを意識するなら、風量設定は「自動」に設定してください。

一般的に風量は強・弱・微風などと自分で設定できるようになっています。

とはいえ、自分で設定を行うと、余計な電気代をかけてしまうケースがあります。たとえば設定温度に達していないのに風量を弱・微風に設定すると、設定温度にするまでに必要以上に時間がかかり、その分多くの電力を消費することになります。

しかし、自動運転にしておけば、エアコン自らが室温に合わせて最適な風量で運転してくれます。

これにより効率的に風量を調整してくれるため、高い省エネ効果が見込めます。

窓の断熱対策をする

いくら室内の温度を暖かくしても、ガラス窓一枚だと暖かい空気が外へ漏れ、外の冷たい空気が流れ込んでしまいます。そこで、窓の断熱対策も行いましょう。

具体的な対策としては、窓に断熱シートを貼ること

断熱シートがあれば、暖かい空気を外に逃しにくくなり、より早く長く暖かい空間を作れます。ホームセンターで手軽に購入できるため、実践しやすいでしょう。

サーキュレーターを併用する

また、サーキュレーターの併用も節約に効果をもたらします。

サーキュレーターは扇風機の機能に似ているため、「冬にサーキュレーターを使用するの?風を送ると寒くなるのでは?」と感じられるかもしれませんが、サーキュレーターは空気を循環させる役割があるため、エアコンの稼働を効率化することができます。

実際に設定温度23℃でエアコン暖房する場合と、設定温度を1℃下げて22℃にしてサーキュレーターを使用した場合の、足元の暖かさと省エネ性を比べてみました。

結果、足元は設定温度を下げても、サーキュレーターを使った方が暖かいという結果に!

サーキュレーターそのものの消費電力は、それほど大きなものではないため、設定温度を下げてサーキュレーターを活用したほうが、10%程度の省エネにもなりました!

※中部電力ミライズ調べ

暖かい空気は部屋の天井付近に溜まりやすい性質があるため、冬にサーキュレーターを利用する際は、上向きの状態でセット・運転して、暖かい空気を室内全体に循環させましょう。

エアコンの掃除をこまめに行う

エアコンのフィルターは、定期的に掃除しましょう。

というのも、フィルターが詰まるとエアコンの性能が落ち、余計な電気代を発生させてしまうからです。

掃除する間隔の目安として、2週間に一度はお手入れをしてください。フィルターを外して付いているホコリを掃除機で吸い取るだけなら、楽にできるでしょう。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、フィルターを月に1回か2回清掃すると、年間で電気31.95kWh、約990円の節約になります。

他の暖房器具と併用して使う

さらに、他の暖房器具と併用して使うのも節約方法のひとつです。

大前提として、部屋を暖める方法はエアコンだけではありません。先ほども紹介したコタツやヒーター、床暖房など、挙げればたくさんあります。

それぞれの特性を活かして暖房器具を併用することで、効果的に部屋を暖められます。たとえば、コタツは特定の範囲だけを暖めるため、部屋の一カ所で過ごす場合はコタツを使い、エアコンの温度は低めに設定するか、エアコンはオフにすると節約になるでしょう。

節約行動節約効果
暖房は必要なときだけつける。
暖房を1日1時間短縮した場合(設定温度:20℃)
年間で電気40.73kWhの省エネ、原油換算10.26L、CO2削減量19.9kg
1,260の節約

※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト

このように、他の暖房器具もうまく活用して、効果的に暖まる空間を作ってみてください。

契約している電気料金プランを見直すことも電気代節約に繋がる

もし、それでも電気料金が高いと感じる場合、電気料金プランの見直しも電気代節約に繋がる場合があります。

家庭における電気の使い方やライフスタイルを考慮しつつ、最適な電気料金プランがどれなのかを見極めたうえで契約すれば、今より電気代を安くできます。

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※お得額の算定条件について

※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。

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まとめ

冬を乗り切るためにエアコンの暖房使用は欠かせません。しかし、電気代を考慮するなら、使い方には十分に注意しましょう。

この記事では、エアコンの暖房に関する6つの節約方法についてご紹介しました。

エアコンの節約方法6選
  1. 設定温度は20度にする
  2. 風量は自動に設定する
  3. 窓の断熱対策をする
  4. サーキュレーターを併用する
  5. エアコンの掃除をこまめに行う
  6. 他の暖房器具と併用して使う

これらの方法は、どれも今すぐに実践できる方法です。電気代を安く抑えるなら意識してみてください。

また、上記に加えて現在使用している電気料金プランの見直しも節約に有効です。

※この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。