サーキュレーターの1時間あたりの電気代の目安は、ACモーターの場合が約1.2円、DCモーターの場合が0.9円です。エアコンや浴室乾燥機と併用することで、より効率的に空気を循環できます。
この記事では、サーキュレーターの電気代やエアコンとの併用方法を解説します。ほかにも、扇風機との違いや効果的な活用方法についても触れていきます。記事を読むことで、節約方法まで把握しながらサーキュレーターを効率的に活用できるようになるでしょう。
「サーキュレーターの電気代って本当に安いの?」「エアコンと比較してどう違うの?」時になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
- サーキュレーターの1時間あたりの電気代
- ACモーターの電気代
- DCモーターの電気代
- サーキュレーターとエアコン・浴室乾燥機との電気代の違い
- サーキュレーターとエアコン
- サーキュレーターと浴室乾燥機
- サーキュレーターと扇風機の違い
- サーキュレーターと扇風機の役割の違い
- サーキュレーターと扇風機の電気代を比較
- 節電につながるサーキュレーターの効果的な使い方
- 1. エアコン(冷房)と併用する
- 2. エアコン(暖房)と併用する
- 3. 浴室乾燥機と併用する
- サーキュレーターの電気代を節約する方法
- タイマー機能を使う
- エアコンと併用する
- サーキュレーターの選び方
- 1. DCモーターの製品を選ぶ
- 2. 適切な対応畳数の製品を選ぶ
- 3. 手入れがしやすい製品を選ぶ
- 4. 便利な機能つきの製品を選ぶ
- サーキュレーターを上手く活用して電気代を節約しよう!
サーキュレーターの1時間あたりの電気代

サーキュレーターの1時間あたりの電気代は、搭載されているモーターの種類によって変わります。
モーターには、ACモーターとDCモーターの2種類があります。ACモーターは本体価格が安く、電気代がDCモーターよりも高いのが特徴です。一方、DCモーターの本体価格は高いものが多いのですが、運転音が静かで電気代は安い傾向にあります。
ACモーターとDCモーターの違いは以下の通りです。
項目 | ACモーター | DCモーター |
---|---|---|
電圧 | 交流 | 直流 |
電気代 | 高い | 安い |
本体価格 | 安い | 高い |
運転音 | 大きい | 小さい |
風量 | 細かく調整できない | 細かく調整できる |
ACモーターの電気代
コツコツCD編集部が複数のサーキュレーターを調査してみたところ、ACモーターのサーキュレーターの電気代は、1時間あたり1.2円ほどであることがわかりました。
ACモーターのサーキュレーターには、以下のような特徴があります。
1時間あたりの電気代 | 約1.2円 |
電圧 | 交流(電流の流れが変化する) |
特徴 | 耐久性はあるが、消費電力が大きい |
ACモーターのACは「交流」を意味し、電圧が一定周期でプラスとマイナスに切り替わり、電流の流れの方向が常に変化します。壁に設置してあるコンセントは、交流電源の代表的な例です。
ACモーターは、耐久性が高く本体価格が安いのがメリットですが、DCモーターと比較して消費電力が大きいといった特徴もあります。
DCモーターの電気代
DCモーターの電気代の目安は1時間あたり0.9円で、特徴は以下の通りです。
1時間あたりの電気代の目安 | 約0.9円 |
電圧 | 直流(電流の流れが一定) |
特徴 | 経年劣化しやすいが、ACモーターと比較して省電力 |
DCモーターのDCは「直流」を意味し、電圧が常に一定で、一方向にしか電流が流れません。身近なものでは、乾電池やバッテリーが直流電源になります。
DCモーターは、ACモーターと比較して経年劣化しやすいのがデメリットですが、消費電力が小さいため電気代の節約に向いています。
サーキュレーターとエアコン・浴室乾燥機との電気代の違い
サーキュレーターとほかの空調機器の電気代はどのくらい違うのでしょうか。エアコンと浴室乾燥機を例に見てみましょう。
空調機器 | 1時間使用した場合の電気代の目安 |
---|---|
サーキュレーター(DCモーター) | 0.9円 |
エアコン(冷房) 20畳用を設定温度28℃で運転時 (消費電力の目安:2,000W) | 62.0円 |
エアコン(暖房) 20畳用を設定温度20℃で運転時 (消費電力の目安:1,770W) | 54.9円 |
浴室乾燥機 | 47円 |
サーキュレーターの1時間あたりの電気代は、エアコンや浴室乾燥機よりも安いことがわかります。
エアコンと浴室乾燥機に分けて詳しく説明していきます。
サーキュレーターとエアコン
サーキュレーターとエアコンの電気代は、冷房時は約70倍、暖房時は約60倍もの差があります。
サーキュレーターとエアコンを併用すれば、冷房の設定温度は高め、暖房の設定温度は低めでも快適に過ごせます。エアコンの設定温度を1℃変えるだけでも節電効果は大きく、サーキュレーターの電気代を考慮しても、総合的に見れば電気代を安くすることが可能です。
サーキュレーターと浴室乾燥機
サーキュレーターから出る強い風を利用して、洗濯物を乾かすことも可能です。
浴室乾燥機のほうが乾燥効率はよいですが、温風で洗濯物を乾かすためサーキュレーターよりも電気代が高くなります。同じ1時間の使用でも、電気代に約50倍もの差があります。
早く効率的に乾燥させたい場合は浴室乾燥機、電気代を節約しながら乾燥させたい場合はサーキュレーターと、必要に応じて使い分けることがおすすめです。
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浴室乾燥機を使用するときはサーキュレーターを使用してより早く乾くようにし、さらに時々洗濯物の位置を入れ替えて乾きにくい場所ができないようにする。
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サーキュレーターと扇風機の違い
サーキュレーターと同じく羽がついている送風機器には扇風機がありますが、それぞれ目的や特徴が異なります。
ここでは、サーキュレーターと扇風機の違いについて具体的に解説します。どちらを購入すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
【あわせて読みたい】【最新】扇風機の電気代は安い?1時間あたりの電気代やエアコンとの比較も紹介
サーキュレーターと扇風機の役割の違い
サーキュレーターと扇風機は、どちらも羽を回して風を作り出すことに変わりはありませんが、それぞれ担っている役割が違います。
両者の特徴や目的は、以下の通りです。
項目 | サーキュレーター | 扇風機 |
---|---|---|
目的 | 空気を循環させる | 体に直接風を当てて清涼感を感じさせる |
特徴 | 強い風をまっすぐ遠くまで届けられる | 柔らかい風を広範囲に届けられる |
サーキュレーターには室内の空気を循環させる目的があり、風をまっすぐ遠くまで届けることを得意としています。一方の扇風機は体に直接風を当てることで清涼感を得ることが目的で、柔らかい風を広範囲に届けることが得意です。
サーキュレーターと扇風機の電気代を比較
サーキュレーターと扇風機の電気代を比較してみましょう。それぞれの1時間あたりの電気代の目安は、以下の通りです。
空調機器 | ACモーター | DCモーター |
---|---|---|
サーキュレーター | 約1.2円 | 約0.9円 |
扇風機 (強で使用時) | 約1.1円 | 約0.6円 |
扇風機もサーキュレーター同様、ACモーターとDCモーターがあります。ACモーターのほうが消費電力が大きいため、電気代が高くなる傾向にあります。
製品によって消費電力が異なるので電気代にも若干の差が生じますが、扇風機とサーキュレーターの電気代に大きな差はありません。
節電につながるサーキュレーターの効果的な使い方
電気代を節約しながら効果的にエアコンや浴室乾燥機を使いたいとお考えの方は、サーキュレーターを併用することがおすすめです。
ここでは、節電につながるサーキュレーターの効果的な使い方や、実際にどのくらい節約できるのかを解説します。
1. エアコン(冷房)と併用する

1つ目の使い方は、冷房と併用することです。
たとえば、20畳用のエアコンを設定温度28℃で運転すると、1時間あたりの電気代は約62.0円です。一方、エアコンの設定温度を1℃上げてサーキュレーターを併用すると、冷房とサーキュレーターの電気代を合わせても1時間あたり約54.9円となり、5円ほど節約できます。
サーキュレーターと冷房を併用した際の電気代は、以下の通りです。
エアコン冷房 (20畳用) | 1時間あたりの電気代 (目安) |
---|---|
設定温度28℃で運転時 (消費電力の目安:2,000W) | 62.0円 |
設定温度29℃でサーキュレーター(DC)併用時 | 54.9円 (冷房+サーキュレーター) |
サーキュレーターを併用する際は正しい置き方を守ることが重要です。
冷たい空気は床付近に溜まりやすいため、エアコンの風が届くようにサーキュレーターをエアコンを背にして設置します。この状態でサーキュレーターを稼働させると、床に溜まった冷たい空気を効率よく部屋の中で循環させることができ、部屋全体が涼しくなります。
【あわせて読みたい】クーラー(エアコン)の電気代、1日つけっぱなしだと高い?節約術も解説
2. エアコン(暖房)と併用する

暖房も、サーキュレーターを併用することで効果的に節電ができます。
20畳用のエアコンを設定温度20℃で運転すると、1時間あたりの電気代は約54.9円です。一方、エアコンの設定温度を1℃変えてサーキュレーターと併用する場合では、1時間あたり5円前後の差があることが分かります。
サーキュレーターと暖房を併用した際の電気代は、以下の通りです。
エアコン暖房 (20畳用) | 1時間あたりの電気代 (目安) |
---|---|
設定温度20℃で運転時 (消費電力の目安:1,770W) | 54.9円 |
設定温度19℃でサーキュレーター(DC)併用時 | 50.3円 (暖房+サーキュレーター) |
サーキュレーターを併用する際は、暖かい空気は天井付近に溜まりやすい性質を利用することが大切です。部屋の端にエアコンと対角線になるようにサーキュレーターを設置し、エアコンに向けて風が当たるように稼働させます。
天井付近に溜まっている暖かい空気が循環し、足元まで暖かい空気を行き渡らせることが可能です。
家具などがあってエアコンの対角線上にサーキュレーターを設置できない場合は、天井に向かってサーキュレーターの風が当たるように設置することで暖かい空気を循環させられます。さらに、首振り機能を活用するとより効果的に空気を循環できるでしょう。
【あわせて読みたい】エアコン(暖房)の電気代は1ヵ月・1時間いくら?高くなる原因や節約方法も解説
3. 浴室乾燥機と併用する
浴室乾燥機との併用も節電に効果的です。浴室乾燥機とサーキュレーターを併用することで浴室内の温かい空気が循環し、洗濯物がより早く乾きます。
消費電力量の多い浴室乾燥機の使用時間を短縮できれば、電気の使用量の効果的な削減につながります。
ただし、サーキュレーターを浴室で使う際は漏電のリスクがあるため、事前に浴室内の水気をしっかり拭き取ってから使用してください。また、サーキュレーターの電源コードやプラグも乾燥した状態で接続し、直接水に触れないように注意しましょう。
サーキュレーターの電気代を節約する方法
ここでは、サーキュレーターの電気代を節約する2つの方法をご紹介します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
タイマー機能を使う
サーキュレーターには、タイマー機能が搭載されているものもあります。タイマー機能を有効活用することで、うっかり消し忘れてしまったという事態を防げるため、余計な電力を消費せずに済みます。
消し忘れによる電気代の上昇が心配という方はタイマー機能の活用がおすすめです。
エアコンと併用する
サーキュレーターは、室内の空気を循環させることを得意とする家電です。エアコンと併用して使うことで冷房・暖房効率が上がり、エアコンの電気代削減につなげられます。
冷たい空気は床付近に、暖かい空気は天井付近に溜まる性質があります。サーキュレーターを使って空気を循環させることで、冷たい空気や暖かい空気がとどまるのを改善できます。設定温度が1℃違うだけでも年間の電気代が大きく変わるので、エアコンとサーキュレーターの併用がおすすめです。
サーキュレーターの選び方
サーキュレーターで電気代を効果的に節約するためには、住宅やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
サーキュレーターを選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
1. DCモーターの製品を選ぶ
前述の通り、サーキュレーターにはACモーターとDCモーターの2種類があります。電気代が安いのはDCモーターです。製品や使い方によって異なりますが、ACモーター搭載のサーキュレーターとDCモーター搭載のサーキュレーターの電気代の差は約1.3倍ほどになることもあります。
DCモーターのサーキュレーターは本体価格が高いのがデメリットですが、電気代を少しでも安く抑えたい場合は、DCモーターのサーキュレーターを選ぶことをおすすめします。
2. 適切な対応畳数の製品を選ぶ
サーキュレーターの対応畳数によって風量が異なります。部屋全体の空気を効果的に循環させるためには対応畳数を確認し、部屋に適した風量の製品を選ぶことが重要です。
対応畳数の合う製品がない場合は、部屋よりも広い対応畳数のサーキュレーターを選ぶことをおすすめします。
3. 手入れがしやすい製品を選ぶ
サーキュレーターを日常的に使うと、ファンやカバーにほこりが溜まりやすくなります。衛生面が気になる方は、取り外しやお手入れがしやすいモデルを選ぶのがよいでしょう。
製品によってカバーの取り外し方や水洗いができるかどうかが異なるため、購入前に確認しておくと安心です。
4. 便利な機能つきの製品を選ぶ
サーキュレーターの中には、タイマー機能やリモコン操作、静音モードなど便利な機能を備えたモデルもあります。
タイマーやリモコンが搭載されたサーキュレーターは、運転時間を細かく調整できるため、無駄な運転を防げます。また、静音モードを搭載したモデルは、就寝時に静かな環境を保ちながらも効果的に空気を循環させてくれます。
サーキュレーターを上手く活用して電気代を節約しよう!
サーキュレーターの電気代は、エアコンや浴室乾燥機などと比べるとそこまで高くありません。上手く活用することでほかの家電の電気代を効果的に抑えられます。
たとえば、エアコンと併用することで冷房・暖房効率が上がり、むやみに設定温度の変更をおこなわずに済みます。それ以外にも、室内の換気や衣類の乾燥の際に使えるなど、利便性の高い家電です。
サーキュレーターを上手に活用し、自宅の電気代を効率よく節約しながら快適な生活を送りましょう。
CDエナジーなら、生活スタイルに合わせて電気料金プランを選べる!
CDエナジーでは、関東エリアのご家庭向けに豊富な電気料金プランをご提供しています。CDエナジーに切り替えて最適なプランを選択すると、月々の電気料金がお得に!さらに、電気料金の支払いに使えるポイントが貯まるほか、ガスとセットで契約すると割引が適用されます。「どのプランを選べばいいの?」とお悩みの方は、以下の図をご覧ください!

※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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