「一人暮らしの生活費は毎月どのくらい?」
「生活費の内訳について詳しく知りたい」
「一人暮らしの生活費を節約する方法について教えてほしい」
現在一人暮らしをしている方やこれからしようと考えている方の中で、このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。総務省が実施した2022年の家計調査では、一人暮らしの生活費は家賃を除いて約14万円とされています。
この記事では、一人暮らしの毎月の生活費について詳しく解説します。生活費の平均を知ることで自分の生活費が高いかどうか判断しやすくなるため、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください。
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一人暮らしの生活費の平均は約14万円(家賃を除く)
2022年に実施された総務省の家計調査によると、一人暮らしの平均は家賃を除いて138,453円です。生活費の内訳は以下の表をご覧ください。
項目 | 費用 |
---|---|
食料 | 39,069円 |
光熱・水道 | 13,098円 |
家具・家事用品 | 5,487円 |
被服及び履きもの | 5,047円 |
保健医療 | 7,384円 |
交通・通信 | 19,303円 |
教育 | 0円 |
教養娯楽 | 17,993円 |
そのほかの消費支出 | 31,071円 |
合計 | 138,453円 |
表をみると、生活費の中で大きな割合を占めているのは食費であることがわかります。次いで、そのほかの支出や交通・通信費が生活費を占めている傾向にあります。
そのため、自炊をしたり固定費の無駄をなくしたりすることが節約における重要なポイントといえるでしょう。
年齢別にみる一人暮らしの生活費の相場
生活費の相場は、年齢層によって差があります。
以下は、総務省の家計調査の情報をもとに、年齢別の生活費の平均をまとめたものです。
年齢層 | 生活費 |
---|---|
34歳以下 | 121,522円 |
35~59歳 | 155,507円 |
60歳以上 | 136,213円 |
65歳以上 | 135,678円 |
表をみると、34歳以下の方の生活費が最も安く、35〜59歳の方が一番高いことがわかります。60歳・65歳以上になると生活費には大きな違いがない傾向です。
一人暮らしの家賃の相場
一人暮らしの家賃の相場について、東京都を中心にみていきましょう。
エリア | 家賃相場 |
---|---|
中央区 | 9.99万円 |
渋谷区 | 10.16万円 |
江戸川区 | 6.48万円 |
品川区 | 8.49万円 |
中野区 | 8.06万円 |
豊島区 | 8.46万円 |
全国平均 | 約5.1万円 |
全国平均の家賃は約5.38万円ですが、東京都などの都心部は家賃が高い傾向にあります。全国の地域によって家賃は異なるため、現在お住まいの家賃と平均を比較したうえで家賃が高いかどうか判断してください。
一人暮らしの生活費の内訳
続いて、一人暮らしの生活費に含まれる内訳を紹介していきます。それぞれの要素が現状のご自分の支払額よりも高いのかどうかを比べながらご確認ください。
食費
一人暮らしの生活費のうち、食費の内訳は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
穀類 | 2,634円 |
魚介類 | 2,164円 |
肉類 | 2,156円 |
乳卵類 | 1,634円 |
野菜・海藻 | 3,623円 |
果物 | 1,605円 |
油脂・調味料 | 1,471円 |
菓子類 | 3,024円 |
調理食品 | 7,536円 |
飲料 | 3,124円 |
酒類 | 2,182円 |
外食 | 7,840円 |
表をみると、外食費や調理食品が大きな割合を占めていることがわかります。一人暮らしで料理をするのが面倒くさいからと、冷凍食品やコンビニ食、外食などをメインにしていると毎月の食費が高くなるでしょう。
光熱・水道代
一人暮らしの生活費のうち、光熱・水道代の内訳は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
電気代 | 6,808円 |
ガス代 | 3,331円 |
ほかの光熱 | 843円 |
上下水道料 | 2,116円 |
光熱・水道代の中で多くの割合を占めるのは、電気代・ガス代です。電気代やガス代は、季節によって変動しやすいほか、電力会社やガス会社の料金単価や燃料費調整額の変動によって高くなることもあります。
ただし、ライフスタイルにあったプランを選ぶことで、光熱費を節約できる場合も。必要に応じて契約している料金プランや企業の見直してみましょう。
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家具・家事用品代
一人暮らしの生活費のうち、家具・家事用品代の内訳は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
家電 | 1,712円 |
室内装備・装飾品 | 393円 |
寝具類 | 358円 |
家事雑貨 | 1,114円 |
家事用消耗品 | 1,388円 |
家事サービス | 522円 |
家具・家事用品の中では、家電が多くの割合を占めています。家電に含まれるのは、以下のようなものです。
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 掃除機 など
日常づかいしている家電の中で、無駄使いしているものはないか見直しましょう。
衣類・履き物代
一人暮らしの生活費のうち、衣類・履き物代の内訳は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
和服 | 10円 |
洋服 | 2,245円 |
シャツ・セーター類 | 1,080円 |
下着類 | 341円 |
生地・糸類 | 57円 |
ほかの被服 | 366円 |
履き物類 | 652円 |
被服関連サービス | 297円 |
表をみると、洋服が多くの割合を占めていることがわかります。つまり、毎月一定量の洋服を購入している方は生活費を圧迫しやすくなるわけです。
上手に節約するためにも、ストレスを感じない程度に購入額を調整するとよいでしょう。
保険医療費
一人暮らしの生活費のうち、保険医療費の内訳は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
医薬品 | 1,407円 |
健康保持用摂取品 | 1,006円 |
保健医療用品・器具 | 1,113円 |
保健医療サービス | 3,859円 |
生活費の保健医療サービスには、医科や歯科の診療代、入院費用などが含まれます。もし毎月病院を受診している場合は、受診回数によって保険医療費が変動するでしょう。
交通・通信費
一人暮らしの生活費のうち、交通・通信費の内訳は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
交通 | 3,823円 |
自動車等関係費 | 8,472円 |
通信 | 7,008円 |
交通・通信費の中で一番割合を占めているのは、自動車等の関係費です。自動車等の関係費をさらに細かくすると、以下のような内訳になります。
自動車等関係費 | 費用 |
---|---|
自動車等購入 | 148円 |
自転車購入 | 72円 |
自動車等維持 | 8,251円 |
細かくみると、自動車の維持費が一番費用を要していることがわかります。自家用車を保有していたり、ローンを組んでいたりすると、毎月の交通費は高くなるでしょう。
教養娯楽費
一人暮らしの生活費のうち、教養娯楽費の内訳は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
教養娯楽用耐久財 | 1,566円 |
教養娯楽用品 | 4,000円 |
書籍・ほかの印刷物 | 2,246円 |
教養娯楽サービス | 10,181円 |
教養娯楽費の中では、教養娯楽サービスが一番割合を占めています。教養娯楽サービスの細かい内訳は、以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
宿泊料 | 934円 |
パック旅行費 | 726円 |
月謝類 | 827円 |
ほかの教養娯楽サービス | 7,694円 |
教養娯楽サービスの中でも、ほかの教養娯楽サービスが一番多くの割合を占めています。そのため、どのような娯楽にお金をかけているかで毎月の生活費に影響するわけです。
そのほかの支出
一人暮らしの生活費に含まれる、そのほかの支出は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
諸雑費 | 14,536円 |
使途不明金 | 40円 |
交際費 | 13,831円 |
仕送り金 | 2,664円 |
そのほかの支出には、理美容サービスや理美容用品を含む諸雑費、友人との付き合いや趣味などで使われる交際費があります。1カ月間に友人と遊んだ回数や遊ぶ内容などによって生活費が大きく変動するでしょう。
一人暮らしの生活費のシミュレーション
一人暮らしをしている方やこれからする方の中には、自分の手取りにあった生活費をイメージしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、手取り10万〜15万円・手取り20万円・手取り30万円の3パターンで料金シミュレーションしたものをご紹介します。
1. 手取り10万~15万円
毎月の手取りが10万〜15万円における生活費のイメージは、以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
家賃 | 約30,000~45,000円 |
食料 | 約15,000~22,500円 |
光熱・水道 | 約13,000円 |
家具・家事用品 | 約5,400円 |
被服及び履きもの | 約2,000~3,000円 |
保健医療 | 約5,000~7,500円 |
交通・通信 | 約7,000~10,500円 |
教養娯楽 | 約5,000~7,500円 |
そのほかの消費支出 | 約5,000~7,500円 |
合計 | 約87,400~119,200円 |
手取り10〜15万円の場合の家賃の目安は、30,000〜45,000円です。家賃の相場と比較すると平均には届いていないため条件額を下げて探す必要があります。
また、消費支出以外を貯金する場合、毎月約12,600〜30,800円貯められる計算です。
2. 手取り20万円
毎月の手取りが20万円における生活費のイメージは、以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
家賃 | 約60,000円 |
食料 | 約30,000円 |
光熱・水道 | 約13,000円 |
家具・家事用品 | 約5,400円 |
被服及び履きもの | 約4,000円 |
保健医療 | 約10,000円 |
交通・通信 | 約14,000円 |
教養娯楽 | 約10,000円 |
そのほかの消費支出 | 約10,000円 |
合計 | 約156,400円 |
手取り20万円の場合、家賃の目安は約60,000円です。全国の平均では家賃を上回っているため、地域を絞ることで予算にあう物件がみつかるでしょう。
また、食費の目安が約30,000円に対して平均額は39,069円なので、外食の回数を調整したりコンビニ食を減らしたりして節約するとよいでしょう。
3. 手取り30万円
毎月の手取りが30万円における生活費のイメージは、以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
家賃 | 約90,000円 |
食料 | 約45,000円 |
光熱・水道 | 約13,000円 |
家具・家事用品 | 約5,400円 |
被服及び履きもの | 約6,000円 |
保健医療 | 約15,000円 |
交通・通信 | 約21,000円 |
教養娯楽 | 約15,000円 |
そのほかの消費支出 | 約15,000円 |
合計 | 約225,400円 |
手取り30万円の場合の家賃は、約90,000円が目安です。東京の中でも平均近くの予算を満たせているため、全国で予算のあう物件をみつけられるでしょう。
また、食費は平均額を上回っているため、自炊と外食のバランスを考えることで効率的に生活費を抑えることが可能です。
種類別にみる生活費の節約術
生活費は、種類別にポイントをおさえて節約することが大切です。生活費の割合を多く占める食費や固定費(光熱費・通信費)の無駄をなくせば、効率的に生活費を節約できるでしょう。
ここでは、食費・光熱費、水道代・通信費の節約術をそれぞれ解説します。
1. 食費
食費は、一人暮らしの生活費の中でも多くの割合を占める項目です。食費を節約する場合、以下の方法を実践してみましょう。
節約術 | 詳細 |
---|---|
自炊を増やす | 食費の中でも外食費が多くの割合を占めるため、回数を減らすことが大切。平日の昼食の半分を手作り弁当にするだけでも効果的 |
マイボトルを使う | 自動販売機やコンビニで買う飲み物をマイボトルにする。1本あたり160円くらいかかるため、平日20日間購入を続けると3,200円程度の支出につながる。マイボトルに水を入れることで節約可能 |
予算を決める | 予算を決めることで買い過ぎの防止につながる。献立を考えたり無駄な食費をなくしたりできるため、長期的な節約効果が見込める |
上手な食費の節約ポイントは、楽をしすぎないことが大切です。どの方法も実践するのは簡単ですが「面倒だから今日はコンビニにしよう」と先延ばしにしてしまうと、節約効果を発揮しづらくなる可能性があります。
そのため、無駄をなくして節約することを目標にし、強い意志をもってそれぞれの方法を実践することが大切です。
2. 光熱費・水道代
光熱費や水道代も一人暮らしの生活費の中で、少なくない割合を占める項目です。光熱費・水道代を節約する場合、以下の方法を実践してみましょう。
節約術 | 詳細 |
---|---|
こまめに電気を消す | 電気をこまめに消すことで節約につながる。加えて、長時間使用していない家電はコンセントから電源プラグを抜くことで待機電力を節約できる |
追い焚き機能の回数を減らす | 追い焚き機能の回数を減らすとガス代の節約につながる。浴槽にフタをしたり、お湯を入れた後に時間を空けないことが大切 |
水は出しっぱなしにしない | 水の無駄遣いをなくすことで水道代の節約が可能。洗い物や歯磨き、手洗い、シャワーなどで水を使いすぎないよう注意してください |
光熱費・水道代の節約は、意識するだけで簡単に行えます。実践しやすいと感じた節約方法から始めてみてください。
3. 通信費
通信費は、毎月一定量の金額が発生する項目です。固定費を節約する場合、以下の方法を実践してみましょう。
節約術 | 詳細 |
---|---|
スマホやインターネット回線の契約プランを見直す | 月々のデータ容量に適したプランにすることで通信費を抑えられる可能性がある。格安SIMもあるため、大手通信キャリア以外にも確認することが大切 |
インターネット回線はスマホとのセット割を活用する | インターネット回線によってはスマホとのセット割引が適用される。スマホとのセット割引が適用されると、毎月一定金額が割り引かれるため長期的な節約につながる |
通信費は、一度見直すことで長期的な節約が見込めます。そのため、隙間時間を上手く活用し、通信費に無駄がないかを見直しましょう。
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この記事では、一人暮らしの生活費について詳しく解説しました。一人暮らしの生活費は、家賃を除いて約14万円が目安です。
生活費を節約する場合、多くの割合を占める食費を中心に、光熱費や水道代、通信費を見直しましょう。無駄遣いをしないように心がけたり電力会社・ガス会社やインターネット回線の契約プランを見直したりすることで、毎月の固定費や食費を節約できます。
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