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冷凍庫の電気代はどのくらい?1カ月の電気代や節約方法、選び方を解説

「冷凍庫の電気代はどのくらい?」
「冷凍庫の1カ月の電気代を知りたい」
「冷凍庫の電気代の節約方法も教えてほしい」

家庭で冷凍庫を使用している、購入を検討している方のなかには、このようなお悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。冷凍庫の電気代の目安は、1カ月で約400円〜1,300円です。

ただし、容量や冷却方式などさまざまな条件で冷凍庫の電気代は異なります。そのため、自分が使用している冷凍庫に近い条件の情報を集めて電気代の相場を確認することが大切です。

この記事では、冷凍庫の電気代について詳しく解説します。ほかにも、節約方法や冷凍庫の選び方もご紹介します。冷凍庫の電気代について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

冷凍庫の電気代は安い?1カ月で約400円〜1,300円が目安

冷凍庫の電気代の目安は、1カ月で約400円〜1,300円です。

まずは、冷凍庫の電気代の算出方法について解説していきます。

電気代は以下の計算式で算出できます。

  • 電気代=消費電力(kW)※ × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
    ※消費電力の単位が「W」の場合は1,000で割ってkWに変換します。
    ※使用時間が30分の場合は「0.5h」で計算します。

さらに、年間の消費電力量が187kWhとわかるような場合、電気代は以下のように計算できます。

なお、電気料金単価(円/kWh)は電力会社や料金プランによって異なりますが、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWh(2022年7月改定)を使ってみます。(これ以降の電気料金単価も31円/kWhを使用)

  • 1年間の電気代:187kWh×31円/kWh=5,797円
  • 1カ月の電気代:5,797円÷12カ月​​≒483円

このように、電気代は簡単に計算できます。ここからは、さまざまな条件別に冷凍庫の電気代をみていきましょう。

冷凍庫の容量別に見る電気代

冷凍庫の容量別に電気代を確認していきましょう。

経済産業省が発行している省エネ性能カタログによると、冷凍庫の年間消費電力量は以下のとおりです。

  • 100L以下:187kWh/年
  • 101~150L:325kWh/年
  • 151~200L:320kWh/年
  • 201~250L:305kWh/年
  • 301L以上:506kWh/年

※出典:省エネ性能カタログ2022「電気冷凍庫」

また、容量別に計算した冷凍庫の電気代に関しては、以下の表をご覧ください。

冷凍庫の容量1カ月の電気代1年の電気代
100L以下483.1円5,797円
101~150L839.6円10,075円
151~200L826.7円9,920円
201~250L787.9円9,455円
301L以上1,307.2円15,686円

表をみると、容量が大きくなるにつれて電気代が高くなるとは一概には言えないことがわかります。101L〜250Lの容量においては、電気代は大きく変わりません。101L〜250Lの大きさの冷凍庫を選ぶ際は、設置場所や使用状況に応じて決めるとよいでしょう。

冷凍庫の冷却方式による電気代

冷凍庫には、直冷式とファン式などの冷却方式があります。それぞれで、電気代はどのくらい異なるのでしょうか?

コツコツCD編集部が複数の商品を調査したところ、142Lタイプの「直冷式」冷凍庫の年間消費電力量は245kWh/年程度でした。142Lタイプの「ファン式」冷蔵庫の場合は、295kWh/年程度になります。

冷却方式の消費電力量別に計算した冷凍庫の電気代は、以下の表のとおりです。

冷却方式1カ月の電気代1年の電気代
直冷式632.9円7,595円
ファン式762.1円9,145円

表をみると、ファン式よりも直冷式の方が電気代は安い傾向にあります。そのため、冷凍庫の電気代を抑えたい方は、直冷式のものを選んで使用するのがよいといえるでしょう。

セカンド冷凍庫がある場合の電気代は?年間5,000〜10,000円前後高くなる

冷凍庫の容量によって金額差はありますが、セカンド冷凍庫の電気代は年間5,000〜10,000円前後が目安です。

家庭用のセカンド冷凍庫を購入する場合、比較的容量の小さいものが選ばれる傾向にあります。100L以下の容量のものであれば、電気代の目安は年間5,000円程度です。

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冷凍庫の電気代を節約する4つの方法

冷凍庫の電気代を節約する方法として、以下の4つが挙げられます。

  1. 冷凍庫内はできる限り詰め込む
  2. 冷凍庫の開け閉めの回数を減らす
  3. 冷ました状態で冷凍庫に入れる
  4. 省エネ性能に優れた冷凍庫に切り替える

それぞれの節約方法を知って、簡単に始められそうなものから実践してみましょう。

節約方法1. 冷凍庫内はできる限り詰め込む

冷蔵庫とは違い、冷凍庫の場合、庫内にある程度の食材を詰め込みましょう。冷凍庫の場合、冷凍されたものが保冷剤の働きをするためです。

冷蔵庫であれば詰め込みすぎはよくありませんが、冷凍庫の場合は詰め込むことで冷気の逃げ道が少なくなります。結果、効率が上がって節約につながるというわけです。

節約方法2. 冷凍庫の開け閉めの回数を減らす

冷凍庫の電気代を抑えるためには、扉の開け閉めの回数を減らしましょう。扉の開け閉めの回数を減らすことにより、冷気が庫外に逃げた際に生じる庫内の温度上昇を防げます。

また、冷凍庫の扉についているパッキンが傷ついていると、隙間から冷気が逃げる恐れがあります。結果的に、庫内の温度上昇につながって冷凍庫の役割を果たせなくなるため、パッキンの不具合がないかどうかを確認しておきましょう。

節約方法3. 冷ました状態で冷凍庫に入れる

冷凍庫に食べ物を入れる際、できる限り冷ましてから入れましょう。熱いまま入れると、食べ物を冷やそうと冷凍庫が過剰なエネルギーを消費するためです。

余分に高いエネルギーを使うと消費電力が大きくなり、電気代も高くなります。一方で冷ました状態で入れると冷やす労力がかからないので、その分電気代を抑えられるというわけです。

調理後の料理を冷凍保存する場合は、一度冷ましてから冷凍庫に入れるようにしましょう。

節約方法4. 省エネ性能に優れた冷凍庫に買い替える

省エネ性能に優れた冷凍庫を使うことで、電気代の節約につながります。

現在、古い冷凍庫を使用しているのであれば、買い替えを視野に入れてみてはいかがでしょうか。省エネ性能に優れた冷凍庫は、年間の消費電力量が小さく電気代が安くなりやすいです。

省エネ性能カタログ2022によると、冷凍庫の容量が100Lの場合、2016年の冷凍庫の年間消費電力量が223kWh/年なのに対し、2021年の冷凍庫の年間消費電力量は187kWh/年です。もっと古い年式の冷凍庫であれば、より消費電力量の差は大きくなるでしょう。

冷凍庫の買い換えは初期コストがかかるといったデメリットがあります。しかし、長期的にみた場合、冷凍庫の買い替えによって電気代を抑えられるため、古い冷凍庫を使用している方は一度買い替えを検討してみるのもよいでしょう。

冷凍庫を選ぶ際に確認すべき5つのポイント

冷凍庫を選ぶ際、確認しておくべきポイントは以下の5つです。

  • 冷凍庫の容量
  • 冷凍庫の扉の開閉方式
  • 冷凍庫の冷却方式
  • 冷凍庫の仕切りの数
  • 年間消費電力量

冷凍庫を購入する際は、失敗しないためにもご家庭に合ったタイプの冷凍庫を選ぶことが大切です。

ここでは、選び方のポイントを詳しく解説します。

ポイント1. 冷凍庫の容量

まず確認したいのが冷凍庫の容量です。購入する前に冷凍庫を確認して、容量に対してどれくらい入るのかを把握しておきましょう。

たとえば、冷凍庫の容量を少しだけ拡張したい場合、50L以下の冷凍庫で対応できる可能性があります。一方、家族が増えたり食品を大量に冷凍保存したりする場合は、100L以上のものであれば安心でしょう。

また、冷凍庫の置き場所を踏まえた上で、冷凍庫の大きさを決める必要があります。せっかく冷凍庫を購入しても、置けなければ元も子もないですよね。

失敗しないためにも、自分の生活環境や設置場所を十分に考慮してから冷凍庫を選ぶとよいでしょう。

ポイント2. 冷凍庫の扉の開閉方式

冷凍庫を選ぶ際、扉の開閉方式も確認すべきポイントです。冷凍庫の扉の開閉方式には、上開き式・前開き式・引き出し式があります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

開閉方式特徴
上開き式冷凍庫の上部にある扉を開閉するタイプ。扉を開閉する際の側面のスペースをとる必要なく、狭いスペースでも設置しやすい。
前開き式冷蔵庫と同様に扉を手前に引いて開けるタイプ。正面から保存食材の確認や出し入れがおこなえる。
引き出し式冷凍庫の部屋を手前に引き出して開けるタイプ。奥のものを取り出しやすく、複数の引き出しがあると食材を整理しやすい。

開閉方式によってメリットが異なるため、自分の生活環境にあわせて選ぶのがよいでしょう。

ポイント3. 冷凍庫の冷却方式

冷凍庫は、機種によって冷却方式が異なるため、購入する際は確認が必要です。冷却方式には直冷式・ファン式などがあり、それぞれ以下のような特徴があります。

冷却方式特徴
直冷式冷凍庫の冷却器で庫内を冷やす方式。自然対流によって食材を冷凍する。冷却効率も比較的優れているのが特徴。
ファン式冷凍庫の奥に冷却器を設置し、ファンを回して庫内に冷気を送る方式。直接冷気が入り込まないので、霜取りの必要はない。ファンを回すので運転音が生じる。

また、電気代の項目でも解説したとおり、ファン式より直冷式の方ほうが電気代は安い傾向にあります。各冷却方式の特徴を踏まえたうえで、電気代のことも考慮して選びましょう。

ポイント4. 冷凍庫の仕切りの数

冷凍庫内にある仕切りの数の確認も、選ぶ際におこないましょう。仕切りの数が多いと、冷気の流れが遮られて冷却の効率が下がりやすくなるためです。

また、仕切りは食材をわける際には便利ですが、多すぎると食材の出し入れに手間取ったり邪魔に感じたりします。扉を開けている時間が長くなると、庫内の温度が上がり、電気代に影響を及ぼすこともあるでしょう。

効率良く冷凍庫を活用するためにも、必要最低限の仕切りがついた冷凍庫を選ぶことが大事だと言えますね。

ポイント5. 年間消費電力量

冷凍庫を選ぶ際は、年間消費電力量を確認しましょう。冷凍庫には、「年間消費電力量」が記載されているものが多いです。年間消費電力量とは、各メーカーが冷凍庫の使用状況を想定し、1年間でどの程度の電力が消費されるかを表した数値のことです。

年間消費電力量の大きさに比例して、電気代は高くなります。ただし、冷凍庫選びでは、前述した内容もストレスなく活用する上で大切なポイントです。気になる冷凍庫の年間消費電力量に大差がない場合は、冷却方式や扉の開閉方式など、他の要素を踏まえて自分が気に行ったものを購入してください。

冷凍庫の電気代は電力会社の切り替えでも節約できる!

現在使用中の電力会社の切り替えや電気料金プランを見直すことで、冷凍庫の電気代を節約できる場合があります。

電力会社の切り替えをおこなう際には、自分の生活スタイルをもとに、お得に利用できる電力会社を選ぶことが大切です。

ただし、むやみに切り替えるのがよいというわけではありません。電気代が高騰している可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。

ここでは、新電力会社の概要や選ぶ際のポイントを解説します。

新電力会社って何?電気の販売を取り扱っている電力会社

新電力会社とは、電力の自由化によって参入した小売電気事業者のことです。一般電気事業者(東京電力や関西電力などの大手電力会社を除いた)小売電気事業者が新電力会社と呼ばれています。

新電力会社の特徴は、以下のとおりです。

  • 自分のライフスタイルや価値観で料金プランを選べる
  • 電気代を今より安くできる可能性がある
  • 新電力会社が提供している独自のサービスを受けられる
  • 電力の質は切り替え前と変わらない

電力の自由化によって電力の小売部門に関しての規制が緩和されたため、発電所を持たない企業でも電力の販売業に参入できるようになりました。要するに、すべての消費者が大手電力会社以外に自分に適した料金プランを見つけて自由に選べるというわけです。

電力会社選びのポイント | いくつか候補を挙げてから選ぶこと

電力会社を選ぶ際は、自分のライフスタイルを軸にして考えることが大切です。とはいえ、どのように選んでいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

電力会社を選ぶ際は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 候補をいくつか挙げる
  2. 特典や解約金の有無、評判などから絞る
  3. 料金シミュレーションをした上で切り替える

電力会社をいきなり1社に絞るのではなく、いくつか候補を挙げてから選ぶのがおすすめです。複数の電力会社のプランや評判を並行して確認することで、料金プランの相場感などが掴めます。

実際の口コミなども参考にしながら、自分に適した電力会社をみつけましょう。

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※お得額の算定条件について

※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。

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冷凍庫を効率よく使用して電気代を節約しよう!

この記事では、冷凍庫の電気代を節約する方法や選ぶポイントを解説しました。冷凍庫の電気代は、容量や冷却方式などで異なりますが、1カ月あたり約400円〜約1,300円が目安です。

また冷凍庫の電気代は、扉の閉め忘れを減らしたり、庫内にある程度詰め込んだりすることで節約できます。もし買い替える際は、容量や扉の開閉方式など、複数のポイントから自分に適したものを選びましょう。

そのほかにも、電力会社や電気料金プランの見直しも大切です。電力の自由化や、電気代の高騰もあり、自分に最適な電力会社をみつけることで電気代がお得になる場合もあります。自分のライフスタイルを中心に、お得に利用できる電気料金プランをみつけてください。

※この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。