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エアコンのドライ(除湿)とは?電気代や効果的な使い方を解説

「エアコンのドライってどう使うの?」
「ドライと冷房の違いって何?」
「ドライを効果的に使う方法を教えてほしい」

梅雨の時期や暑い時期にエアコンを使用するなかで、上記のような疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。

エアコンのドライは、室内の湿度を下げるための機能です。冷房とうまく使い分けることで、梅雨や夏の暑い時期をうまく乗り越えられます。

この記事では、エアコンのドライの仕組みや冷房との違いをはじめ、効果的な使い方について解説します。今よりも賢くエアコンを使いたいといった方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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目次

エアコンのドライ(除湿)の仕組みとは?

エアコンのドライ(除湿)は、室内の空気における「湿度」を下げることを目的とした機能です。以下のような仕組みで、室内の空気の湿度を下げます。

  1. 室内にある湿度の高い空気を吸い込み、熱交換器で熱を奪って温度を下げる。
  2. 温度が下がることで空気中にいられなくなった水分が水滴となって熱交換器に付着する。
  3. 熱交換器に付着した水滴を室外に放出することで、室内の湿度を下げる。

室内の湿度を下げるドライは、梅雨時期や洗濯物の部屋干しなどさまざまな場面で活用されているのが特徴です。冷房とうまく使い分けることで、生活をより快適にできるでしょう。

続いて、エアコンのドライと冷房にはどういった違いがあるのかをみていきましょう。

エアコンのドライと冷房の違い

エアコンの冷房は、室内の温度を下げることを目的とした機能です。以下のような仕組みで、室内を涼しく保ちます。

  • 熱交換器で室内の暑い空気を集める。
  • 空気中の熱を集めた冷媒が室外機に送られて圧縮され高温になる。
  • 高温になった冷媒が室外機の熱交換器を通る際、熱をファンで放出させる。
  • 熱が放出された冷媒が減圧機で低温になって室内機に送られ、部屋に吹き出す。

冷房は夏場の暑い時期に室内の温度を下げて涼しくしたい場合に適しています。ドライとは使い道が少し異なるため、うまく使い分けることが大切です。

エアコンのドライには種類がある?

エアコンのドライには、以下のような種類があります。

  • 弱冷房除湿
  • 再熱除湿
  • ハイブリッド除湿

それぞれの機能は、室外に水分を追い出す仕組みに関しては共通していますが、部屋に戻す空気の温度や消費電力などが異なります。

各機能の特徴をみていきましょう。

弱冷房除湿

弱冷房除湿は、エアコンが取り込んだ湿気の多い空気を冷やして湿度を下げ、乾いた空気をそのまま部屋に送る機能です。弱い冷房をかけているのと同じなので、場合によっては少し肌寒さを感じることがあります。

また、弱冷房除湿は風量が少ないのも特徴です。そのため、冷房と同じ感覚で室温を下げることを目的に使用すると、思った効果を得られません。

もし外気温や室温が高い場合に湿度と室温の両方を下げたい場合は、事前に冷房運転で室温を下げてからドライに切り替えるといった方法を取りましょう。

再熱除湿

再熱除湿は、エアコンが取り込んだ湿気の多い空気を冷やして湿度を下げた後、設定温度まで暖め直して部屋に戻す機能です。冷えた空気を暖める際は、室外機の排熱の一部を活用します。

また、先ほどの弱冷房除湿と比べると室内の温度を変えずに湿度だけを取り除くといった点が異なります。そのため、弱冷房除湿で感じる肌寒さというのは再熱除湿では生じません。

ただし、エアコン内で冷たい空気を暖め直して送風するため、弱冷房運転よりも電気代がかかりやすくなります。

ハイブリッド除湿

一部のメーカーでは、ハイブリッド除湿という機能も登場しています。ハイブリッド除湿は、水分を集めるために空気の温度を下げた後、室温に近い温度の空気を混ぜ、室温に近づけてから部屋に空気を送ります。

そのため、弱冷房運転のときに生じる肌寒さであったり、再熱除湿のように大きな電力を消費したりといったことが生じにくいのが特徴です。

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エアコンのドライの電気代は計算できる?

エアコンをはじめ、家電の電気代は以下の計算式から求められます。

1時間あたりの電気代=消費電力量(kWh)×電気料金単価(円/kWh)

消費電力量とは、家電を1時間使用した場合の消費電力のことです。電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円(2022年7月改訂)を用います。

たとえば、エアコンの消費電力量が1kWhの場合、1時間あたりの電気代は以下のように計算できます。

1kWh×31円/kWh=31円

もし、1カ月間(30日間)、毎日5時間使用したとすると、電気代は以下のとおりです。

31円×5時間×30日間= 4,650円

このように、消費電力量と電気料金単価、使用時間や日数などの情報が分かれば、1カ月の電気代は大まかに把握が可能です。

エアコンの消費電力量は、メーカーや機種によって異なります。メーカーの公式サイトや機種の取扱説明書などに記載されていますが、エアコン本体に手が届く場合は、本体から直接確認することも可能です。ただし、ドライに関しては消費電力量が明記されていない場合もあるのでご使用されている取扱説明書や本体をご確認ください。

電気料金単価も地域や電力会社によって異なりますが、検針票(電気ご使用量のお知らせ)から確認することが可能です。

エアコンのドライと冷房の電気代の違い

エアコンのドライと冷房は、使用の目的が異なります。使用する際の設定温度や湿度、室内温度などによって電気代は異なるため、どちらの機能の方がお得とはいえません。

両方の機能を状況に応じて適切に使い分けることが大切です。ただし、エアコンのドライにおける機能別でみた場合、消費電力の大きさは以下の順番となります。

再熱除湿>冷房>弱冷房除湿≒ハイブリッド除湿

先ほど紹介したように、再熱除湿は一度冷やした空気を暖め直す分、冷房よりも電気代が高くなります。弱冷房除湿とハイブリッド除湿は、空気を冷やす機能自体は共通しているため、消費電力に大きな差はありません。

使用する状況や時間によって異なりますが、消費電力が大きいほど電気代が高くなりやすいため、うまく使い分けて機能を無駄使いしないようにしましょう。

エアコンのドライは状況で使い分けると効果的

エアコンのドライは便利ですが、使い方を誤ると「効果がない」と感じる場合があります。そのため、状況に応じて冷房と使い分けることが大切です。

使い分けの場面として、以下の3つが挙げられます。

  • 湿度が高い梅雨の時期
  • 洗濯物を部屋干しするとき
  • 冬の乾燥時期

各場面でエアコンのドライが効果的かどうか、詳しくみていきましょう。

1. 湿度が高い梅雨の時期 | 室内温度26~28℃・湿度50%以下が目安

室内の湿度を下げることを得意とするドライは、梅雨のジメジメした時期に湿度を下げたい場合に使用するのが適しています。中でも再熱除湿やハイブリッド除湿であれば、それほど暑くない梅雨の時期でも肌寒くならずに使えるためおすすめです。

また、梅雨時期にエアコンを使用する場合は、室内温度が26~28℃、湿度が50%以下を目安に設定を調節しましょう。湿度が60%を超えると汗が乾きにくくなったり、結露によってカビが繁殖したりします。

ただし、湿度が40%以下になると乾燥を感じやすくなるので注意が必要です。湿度設定を50%〜60%程度に設定し、室内温度28℃を目安に管理して梅雨時期を快適に過ごしましょう。

2. 洗濯物を部屋干しするとき

洗濯物を部屋干しする場合においてもエアコンのドライが適しています。ドライによって、洗濯物が乾くまでの時間が短くなるためです。

洗濯物を部屋干しする際、乾くまでの時間が長くなると雑菌が繁殖して生乾きのにおいにつながります。特に梅雨のように雨が多い時期は、室内も湿度が高い状態になりやすいため洗濯物が乾きにくい傾向です。

そのため、ドライを活用して室内の湿気を効率よく取り除くことで、洗濯物をより早く乾燥させることが可能になるというわけです。

加えて、扇風機やサーキュレーターを併用することでさらに効率がよくなります。扇風機などが室内の空気を循環させて湿度をムラなく下げるためです。

洗濯物の乾きが早くなると生乾きのにおい防止にもつながるため、洗濯物を部屋干しする際はエアコンのドライと扇風機などをうまく併用しましょう。

3. 冬の乾燥時期にドライは必要ない

冬の乾燥した寒い時期には、ドライは必要ありません。冬は空気中における水分の量が少なく湿度が高くなりにくいためです。

もし湿度が低い場合にドライを使用すると、さらに空気が乾燥します。湿度が40%以下になると乾燥を感じやすくウイルスも増殖しやすいため、結果的に肌トラブルや風邪などといった健康被害にもつながりかねません。

冬に湿度を下げたい場合は、エアコンのドライは使用せず窓の開閉で換気をおこなうだけでも効果があります。

また、湿気を感じない夏の暑い日においては、ドライより冷房が適しています。湿気を下げるのではなく、冷房で室内温度を適温に調節して快適に過ごしましょう。

エアコンのドライはカビが生える?対策が大切

夏場や梅雨時期などにエアコンを使用する際、問題となるのがカビの発生です。ドライについても例外ではなく、カビ対策が大切となります。

ここでは、ドライでカビが生える原因と予防する方法を詳しく解説します。

ドライでカビが生える原因

エアコンのドライでカビが生える原因として、以下の3つがあります。

  • エアコン内部の湿度が高い
  • カビが生じやすい温度が保たれている
  • ほこりや汚れがある

エアコンのドライは、熱交換器に付着した水滴を室外に放出して湿度を下げる仕組みです。そのため、ドライ機能で室内の湿度を下げた際、エアコン内部の湿度は高くなります。

カビは湿度の高い場所を好むため、エアコン内部の湿度が高くなることで発生しやすくなるというわけです。

また、カビは20℃〜30℃の場合に増殖しやすくなります。エアコンの内部はカビにとっては適温が保たれやすく、繁殖しやすい環境になっていることも原因の1つです。

このほか、エアコンの内部にほこりや汚れといったカビの栄養分になるものが付着しているのも、カビ発生の原因として挙げられます。ドライを含め、冷房などを使用する際は、エアコン内部のカビ対策が大切となるわけです。

ドライによるカビを予防する方法

エアコンのドライによるカビを予防する方法は、以下のとおりです。

  • 使い終わった後に内部クリーン運転をおこなう
  • フィルターの掃除をこまめにおこなう
  • 定期的に室内を換気して部屋の空気をきれいに保つ

エアコン内の湿度を下げるために、使用後はエアコン内を乾燥させるための機能である「内部クリーン運転」を活用しましょう。内部クリーン運転を十分におこなうことでエアコン内を乾かし、カビの発生を防止できます。

また、エアコンの内部にほこりや汚れがあるとカビの栄養分になり、発生したカビの増殖につながります。そのため、エアコンのフィルターをこまめに掃除して、内部にほこりが入るのを防ぎましょう。

フィルターは簡単に取り外せるため、定期的に水洗いをおこなって汚れを取り除くことをおすすめします。

このほか、定期的に換気して室内の空気をきれいに保つこともエアコン内部のカビ対策につながります。部屋の掃除や料理などで発生した汚れた空気をエアコンが取り込むことで、エアコンの内部が汚れていくためです。

このように、ドライによって生じるカビの発生は比較的簡単に防げるため、日頃からカビ対策をおこなうことで、ドライをより清潔に活用できるでしょう。

電気代の節約では電力会社の見直しも大切

エアコンの電気代が気になる場合、電力会社を見直すことで電気代を節約できる可能性があります。電力会社の切り替えによって、より安い料金で電気を利用できる場合があるためです。

電力会社を見直しする際は、自分や家族のライフスタイルを軸にして選びましょう。電気を使用する時間帯や世帯人数などから、よりお得になる料金プランを探してみてください。

ただし、「切り替え前の方がお得だった」と後悔することを避けるため、必ず切り替え前に料金シミュレーションをしたり評判を確認したりすることが大切です。失敗しないためにも電力会社は慎重に選んでください。

※燃料価格が高騰している今、電力会社やプランによって電気代に差が出る可能性があります。 契約を見直す際には、現在のご契約プランと検討中のプランを比較しながら確認しましょう!

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エアコンのドライを使いこなして生活を快適にしよう!

この記事では、エアコンのドライについて仕組みや効果的な使い方を解説しました。エアコンのドライは、梅雨のジメジメした時期や洗濯物を部屋干しする際に活用すると効果的です。

また、ドライを使用する際はエアコン内部のカビ対策をおこないましょう。内部クリーン運転やこまめなフィルター掃除を心がけてカビを予防することが大切です。

エアコンのドライを使いこなして日々の生活をより快適なものにしてください。

※この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。