「夏の電気代の請求、高くてびっくり...!」
「エアコンを使いたいけど、電気代が気になる」
「除湿のほうが冷房より電気代が安いって聞いたけど、本当?」
暑い季節、室内で快適に過ごすためにエアコンを使用したいけれど、電気代が気になる...という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、暑い季節のエアコンの節約術で話題になる「除湿と冷房、電気代はどっちが安いの?」という疑問にお答えします。エアコンの「節約術」も解説していきます。
知っているようで意外と知らない除湿と冷房の機能の違いをここで学び、上手にエアコンを活用しましょう。
除湿と冷房、電気代がかかるのはどっち?
コツコツCD編集部の調査によると、除湿のほうが冷房より電気代が安くなる傾向は確かにあるようです。まずは、冷房1時間あたりの電気代をご覧ください。
適用畳数 | 1時間あたりの電気代 |
---|---|
6畳 | 15.6円 |
8畳 | 18.1円 |
10畳 | 20.2円 |
12畳 | 32.4円 |
14畳 | 34.9円 |
18畳 | 57.9円 |
20畳 | 62.3円 |
23畳 | 76.8円 |
除湿を使用した場合は、上記の電気代よりも安くなるイメージです。
ただし、それは「弱冷房除湿」を使用した場合であり、逆に除湿のほうが冷房より電気代が高くなることもあります。
除湿機機能には「再熱除湿」と「弱冷房除湿」の2つの種類があり、それぞれ除湿の仕組みが異なります。再熱除湿は、室内の湿度だけを下げることに特化している機能です。一度冷やした空気を「再び熱して」室内に戻し、室温を保ちながら湿度だけを下げられます。
一方、弱冷房除湿は室内の水分を排出することで部屋の湿度を下げる機能です。冷房とは少し異なり、室内を冷やすのではなく「乾かす」のに伴い、室温も下がることが弱冷房除湿の特徴です。
こうした特徴から、電気代を抑えやすいのは「弱冷房除湿」です。反対に、「再熱除湿」は冷房や弱冷房除湿より電気代が高くなる傾向にあります。
弱冷房除湿はゆるやかな運転のため、エアコンの消費電力もそれほど大きくありません。一方で、再熱除湿は室内の空気を「冷やして、再び暖める」運転をするため消費電力が大きく、電気代が高くなります。
「再熱除湿」と「弱冷房除湿」の仕組みについては、「エアコンの除湿と冷房の機能の違い」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
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エアコンの電気代の計算方法
エアコンの電気代の目安は、消費電力から算出可能です。「エアコンを毎日使用した場合の電気代を事前に把握したい!」という方は、ぜひ計算式をチェックして実際に計算してみましょう。
「消費電力」から電気代の目安を計算しよう
エアコンの電気代の目安は、以下の計算式から算出できます。
1時間あたりの電気代 = 消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)
消費電力はエアコンの機種によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。通常はエアコン本体に記載があるためすぐに確認できます。エアコンの位置が高く見えづらい場合は、取扱説明書やメーカーの公式サイトなどからも確認できます。
W表記の場合は上記の計算式にそのままあてはめられますが、kWで記載されている場合は1,000で割る必要はありません。
電気料金単価は、今回の記事では全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円(2022年7月改定)を使って計算してみます。
たとえば、消費電力が1,000Wのエアコンの1時間あたりの電気代は次のように計算します。
1,000(W) ÷ 1,000 × 31(円/kWh) = 31 円
このように、計算式に当てはめることで「1時間あたりの電気代」の算出が可能です。しかし、エアコンは常に同じ消費電力で動いているわけではないので、「31円×使用時間=実際の電気代」にはならないケースがあるので注意しましょう。
「消費電力」と「消費電力量」はどう違う?
消費電力とは、家電製品などを動かすために必要となる電気エネルギーを表す単位です。単位は「W(ワット)」ですが、エアコンのように消費電力が大きいものには「kW(キロワット)」(1kW = 1,000W)が使われていることもあります。
エアコンの本体などに記載されている消費電力は、正式には「定格消費電力」と呼ばれるものです。定格消費電力は、エアコンを最大限の機能で運転した場合の消費電力を表しています。
一方「消費電力量」は、家電製品などを動かすために使った電力の量です。単位は、消費電力を表す「W」と1時間を表わす「h」が組み合わさった「Wh(ワットアワー)」が使われます。消費電力量が多い場合は「kWh(キロワットアワー)」(1kWh = 1,000Wh)で表します。
また、エアコンの取扱説明書にも記載されている「期間消費電力量」は、冷房期間の場合5月23日~10月4日の間、暖房期間の場合11月8日~4月16日の間にエアコンが消費する電力量の目安を示しています。
エアコンの除湿と冷房の機能の違い
除湿と冷房で電気代に差が出るのは、なぜでしょうか?それぞれの機能の仕組みや使い分け方を理解するためにも、両者の違いをみてみましょう。
【除湿と冷房 目的の違い】
冷房 | 除湿 | ||
弱冷房除湿 | 再熱除湿 | ||
目的 | 温度を下げる | 湿度を下げる | |
室温 | 最も下がる | 少し下がる | ほぼ同じ |
冷房と除湿は、「温度を下げる」か「湿度を下げる」かというように目的そのものが違います。そして、除湿の中でも室温が下がるタイプと下がらないタイプがあり、種類が異なるのです。
1. 冷房
機能の違いを理解しやすいように、まずはエアコンの冷房機能の仕組みからみていきましょう。
エアコンは、室内機と室外機の間の導管を循環する「冷媒ガス」と、室内機・室外機の「熱交換器」によって冷風や温風を作り出します。エアコンの冷房で室内が涼しくなる仕組みを、順を追ってみていきましょう。

- 室内機が熱交換器(フィン)によって室内の熱を冷媒ガスに取り込み、冷媒ガスは室外機へ運ばれる。
- 冷媒ガスは室外機で温度をコントロールする圧縮機で熱せられ、熱交換器から熱を屋外に放出する。
- 熱を放出した後の冷媒ガスが温度をコントロールする減圧機で冷やされ、室内機に戻される。
- 冷やされた冷媒ガスが室内機の熱交換器を通って冷風を室内に送り出す。
上記の流れが冷房機能です。
冷房機能は室内を冷やしながら除湿もしてくれるため、温度と湿度の両方を下げられるのが特徴です。
2. 弱冷房除湿
弱冷房除湿は、室内の水分を排出することで、部屋の湿度を下げる機能のことです。冷房とはやや異なり、室内を「乾かす」のに伴い、室温も下がることが弱冷房除湿の特徴です。具体的には、以下のような仕組みとなっています。

- エアコンが室内の湿度の高い空気を吸い込み、室内機の熱交換器で空気の温度を下げる。
- 空気中の余分な水分が水滴として熱交換器につき、ホースで屋外に排出される。
- 余分な水分がなくなって乾燥した空気が室内に戻される。
除湿機能は、湿度を下げるために吸い込んだ空気の温度を下げて再び室内に戻します。こうした特徴から、室温が低下して肌寒く感じることも珍しくありません。。しかし、冷房ほど温度が下がるわけではないため「あまり冷やしたくないけど、湿気は取り払いたい」というときに適した機能です。
3. 再熱除湿
除湿機能のひとつである「再熱除湿」は、室内の湿度だけを下げることに特化した機能です。この機能は、その名の通り一度冷やした空気を「再び熱して」室内に戻し、室温を保ちながら湿度だけを下げることができます。
梅雨のように「気温は低いけど、湿度が高くてむしむしする」というときに役立つ機能です。

再熱除湿機能は湿気が多い日に重宝しますが「空気を一度冷やして暖める」という働きで多くの電力を消費します。そのため、冷房や弱冷房除湿よりも電気代が高くなってしまうことに注意が必要です。
こうした特徴から、節約効果を期待したいなら弱冷房除湿を、室温は下げずに湿気だけを取りたい場合は再熱除湿を使用するのがよいでしょう。
ちなみに、室内の湿気だけが気になる場合は、エアコンではなく除湿機を使うという方法もあります。梅雨の湿気対策にも冬の結露対策にも活躍する除湿機のほうが、エアコンより電気代が安い場合もあります。
【あわせて読みたい】:除湿機の電気代は安い?種類別の電気代と節約方法をご紹介
エアコンの除湿と冷房の使い分け方
エアコンの除湿と冷房は、状況に応じて使い分けるのが効果的な方法です。機能の違いを理解して、賢く使い分けましょう。
湿気を感じるときは除湿
梅雨や雨の日など、ジメジメした湿気を感じるときは除湿を使いましょう。除湿には弱冷房除湿と再熱除湿があり、それぞれは以下のように使い分けるとより快適です。
弱冷房除湿 | 再熱除湿 |
---|---|
気温も湿度も高いとき | 肌寒く湿度が高いとき |
弱冷房除湿は水分を集めて温度を下げた空気をそのまま部屋に戻すため、室温も下がります。弱冷房と同じ効果があるため、気温も湿度も高いときに最適です。
一方で、再熱除湿は水分を集めて温度を下げた後、適温に暖め直した空気を部屋に戻します。室温が下がらないため、肌寒いときに向いています。
暑さを感じるときは冷房
真夏や熱帯夜など、室内外の気温が高くて暑いと感じるときは冷房を使いましょう。
先ほど、除湿のほうが電気代は安い傾向にあるとお伝えしました。しかし、室温を涼しくする効果があるのは冷房です。暑さ対策や熱中症予防には冷房のほうが効果的です。
エアコンの電気代節約術
除湿も冷房も、電気代を節約する方法は基本的に同じです。電気代をできるだけ抑えようと暑くても無理して我慢するのは禁物。室内で熱中症になってしまう恐れがあります。ここでは、室内で快適に過ごしながら電気代を節約できる3つのポイントを解説していきます。
1. フィルターを掃除する
エアコン本体の中には、室内の空気を取り込む際にゴミやほこりが溜まって故障するのを防ぐためにフィルターが設置されています。フィルターを掃除せず汚れをそのままにしておくと、エアコンが空気をスムーズに取り込めず、余分な電力を消費してしまいます。
そのため、エアコンのフィルターはこまめに掃除して、汚れが溜まらないようにしておきましょう。頻繁にエアコンを使用する時期は、目安として2週間に1回は水洗いして汚れを落とすのがおすすめです。水洗いが手間に感じるときは、フィルターの汚れを掃除機で吸い取るだけでも効果があります。
汚れを放っておくとカビが発生し、エアコンから排出される空気にカビの胞子が混じってアレルギーを引き起こすなど、健康に悪影響を及ぼすこともあります。電気代節約はもちろん、健康のためにもこまめにフィルター掃除をおこないましょう。
2. 室外機の周辺を整理する
室外機の周囲に自転車や物などを置いたり、全体をカバーでおおったりしないようにしましょう。
室外機には空気の吹き出し口と吸い込み口があります。付近の障害物で空気の流れが遮られると熱を帯びた空気を逃がせず、室外機がまたその空気を吸ってしまいます。すると効率的に空気を冷やせず余計な電力を消費することになるため、室外機の付近で空気がスムーズに流れるように気をつけることが大切です。
また、室外機の前にすだれを立てかけるなどして、日陰を作るのも効果的です。室外機に直射日光が当たるなどして周辺の温度が上がると、吸い込む空気の温度が高くなり冷房の効率が落ちてしまうためです。
この際気をつけたいのは、先ほどお伝えした「空気の流れを遮らない」こと。吹き出し口をおおわないように、1メートルほど離れたところに日除けを設置しましょう。
3. 短時間でのオンオフのくりかえしをやめる
短時間でエアコンのオンオフをくりかえすと、電気代が高くなる傾向があります。なぜなら、エアコンは電源を入れてから室内の温度を設定温度に調節するまでに、多くの電力を消費するためです。短時間でオンオフをくりかえすと、多くの電力を消費する動作を何度もエアコンがおこなうため、結果的に電気代も高くなります。
エアコンで室内が寒くなってしまったら、オフにするのではなく設定温度を上げることをおすすめします。
ただし、エアコンをつけっぱなしにしていると、室内が乾燥したり身体が冷えたりして不調の原因になる場合もあります。体調管理とのバランスを取りながら使用しましょう。
エアコンは、低くなった室温をそのまま保つ分にはそれほど多くの電力を必要としません。そのため、30分程度の外出であればエアコンをつけっぱなしにしたほうが電気代は安くなります。
エアコンの除湿と冷房を賢く使って電気代を節約しよう
ジメジメする日や暑い季節に活躍するエアコンですが、節約を意識せずに使っていると電気代が高くなってしまいます。暑い日に「エアコンを使いたいけど節約もしたい」というときは、冷房に比べて弱冷房除湿のほうが電気代は抑えられる可能性があります。
また、ちょっとした買い物などで自宅を30分ほど離れるときは、エアコンはつけっぱなしにしておくことがおすすめです。
エアコンのオンオフを何度もくりかえさない、こまめにお手入れするなど、使い方を工夫することで電気代の節約につながります。
この記事で紹介した節約術は、すぐに取り入れられるものです。エアコンの除湿と冷房を賢く使い分けて、暑い季節を快適に過ごしましょう。
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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