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電子レンジの電気代はどのくらいかかるの?計算方法や節約術を紹介

「電子レンジの電気代って安いの?」
「電子レンジのワット数で電気代は計算できる?」
「電子レンジの電気代の節約方法が知りたい」


食品の温めや解凍に便利な電子レンジ。そんな電子レンジの電気代が気になるという方もいるのではないでしょうか。

コツコツCD編集部の調査によると、電子レンジの電気代は1分あたり約0.6円。温める際に設定する「500W」や「1,000W」などの出力は、実は消費電力ではありません。

この記事では、電子レンジの電気代と節約方法についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

電子レンジの出力は消費電力ではない

電子レンジを使う女性

電子レンジの出力=消費電力と思われている方もいるのではないでしょうか。実はこれ、電子レンジのよくある勘違い。電子レンジの出力=消費電力ではありません。

電子レンジの「500W」や「1,000W」という値は、「定格高周波出力」にあたります。電子レンジはマイクロ波によって食品を温めますが、このマイクロ波の出力を表すのが定格高周波出力。つまり、電子レンジで温めるときに使われるエネルギーの強さのことです。

一方、電子レンジの消費電力は、電子レンジを動かすときに使われるすべての電力のことを指します。電子レンジを使用するときには、温めるためのエネルギーだけではなく、ターンテーブルを回す電力やファンを回す電力などが含まれます。電子レンジの出力に加えて、これらすべてを合算したものが電子レンジの消費電力です。

定格高周波出力は、温める力としての比較は可能ですが、消費電力に関しては単純な比較は難しいのが特徴です。

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電子レンジの電気代はいくら?

ここでは、電子レンジの電気代についてご紹介します。電子レンジの電気代は、タイプによって異なります。

今回は、コツコツCD編集部が独自に調査したデータをもとに、電子レンジの電気代を算出しました。

なお、電気代は、以下の式で算出しています。

電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 電力料金単価(円/kWh) × 使用時間(h)

電力料金単価は電力会社や電気料金プランによって異なりますが、この記事では公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価31円/kWh(2022年7月改定)を使用しました。

電子レンジの電気代|年間と月の平均

以下の表は、電子レンジのタイプ別に電気代を算出したものです。

タイプ 庫内容積 年間消費電力量 電気代の目安
(1年)
電気代の目安
(1カ月)
単機能レンジ 30L未満 59.6kWh 約1,848円 約151.9円
オーブンレンジ ヒーターの露出あり 30L未満 72.5kWh 約2,248円 約184.7円
30L以上 72.7kWh 約2,254円 約185.2円
ヒーターの露出があるもの以外 30L未満 70.1kWh 約2,173円 約178.6円
30L以上 78.3kWh 約2,427円 約199.5円
熱風循環加熱方式 30L以上 70.5kWh 約2,186円 約179.6円

出典:経済産業省資源源エネルギー庁|省エネ性能カタログ2023年版

※ 電気料金単価は全国家電公取協が定める目安単価31円/kWh(2022年7月改定)を使用。
※1年を365日、1カ月を30日として計算。

単機能レンジはレンジ機能のみのタイプです。年間の消費電力量は平均59.6kWh。毎月の使用量が同じと仮定すると、一カ月あたりの電気代は約152円です。

オーブンレンジは、レンジ機能に加え、オーブンやグリルの機能がついたタイプです。年間の消費電力量は70~79kWh程度で、一カ月あたりの電気代は179~200円程度という結果でした。

電子レンジの電気代|時間あたり

続いて、電子レンジの時間あたりの電気代を、コツコツCD編集部が独自に調査した結果が以下の表です。

電子レンジの消費電力には、出力だけでなくターンテーブルやファンを回す電力も含まれます。また、自動モードで加熱中に出力が変わる場合なども想定すると、消費電力の算出は容易ではありません。

そこで今回は、定格消費電力をもとに電気代を試算しました。定格消費電力とは、家電に備わっている全機能を最大限に使用した場合の消費電力です。

タイプ 庫内容積 定格消費電力 電気代の目安
(1時間)
電気代の目安
(1分)
電気代の目安
(30秒)
単機能レンジ 30L未満 850~900W 約26.35~27.9円 約0.4~0.5円 約0.2円
オーブンレンジ 30L未満 930~1,450W 約28.83~44.95円 約0.5~0.7円 約0.2~0.4円
30L以上 1,070~1,450W 約33.17~44.95円 約0.6~0.7円 約0.3~0.4円

※ 電気料金単価は全国家電公取協が定める目安単価31円/kWh(2022年7月改定)を使用。

表からは、単機能レンジの電気代がオーブンレンジよりも安い傾向が見て取れます。庫内容積による差は、同じタイプであればそれほど大きくないようです。

1分あたりの電気代は全タイプ1円以下で、やはり大きな差は見られません。全タイプで平均を算出したところ、電子レンジの1分あたりの電気代は約0.6円という結果でした。

定格消費電力はレンジ本体に貼付されているステッカーや取扱説明書で確認できます。ご自宅の電子レンジの定格消費電力に近い数値があれば、参考にしてみてください。

電子レンジの電気代|テーブルのタイプ別

テーブルのタイプ別の電気代は以下の通りです。

消費電力の目安電気代の目安
(1時間)
電気代の目安
(1分)
電気代の目安
(30秒)
ターン式1,230W約38.1円約0.6円約0.3円
フラット式1,190W約36.9円約0.6円約0.3円

ターンテーブルの電子レンジの場合、1分あたりの電気代は約0.6円。ターンテーブルは、温めるエネルギーに加え、テーブルを回す電力などが必要になります。

フラットテーブルの電子レンジも、1分あたりの電気代は約0.6円。フラットテーブルの電子レンジは、ターンテーブルを回す電力は必要ないものの、ターンテーブルの電気代とほとんど差はありません。

短時間の使用であれば、どちらのタイプも電気代に差はありません。ただ、1時間あたりの電気代を見ると、ターンテーブルのほうがわずかに電気代が高いことが分かります。1カ月、1年と期間が長くなれば、電気代の差はさらに大きくなるでしょう。

電子レンジの出力を小さくすれば電気代は安くなる?

電子レンジの出力を小さくすれば電気代が安くなるのではないか、と考える人もいるかもしれません。しかし、実際にはそうではありません。

まず、電子レンジの出力とは何かを理解する必要があります。これは消費電力ではなく、食品を温めるときのエネルギー、つまり定格高周波出力を指します。たとえば、500Wと1,000Wの出力の違いを考えてみましょう。

出力と調理時間には密接な関係があります。出力が2倍になると、調理時間は半分になります。具体的には、500Wで1分かかる調理が、1,000Wでは30秒で済むということです。

出力を小さくしても、加熱時間が長くなれば消費電力も増えます。その分電気代も増えてしまうため、電子レンジの出力を小さくしたからといって必ずしも電気代が安くなるとは限らないのです。

電子レンジの電気代は安い?ほかの調理法と比較!

電子レンジ

電子レンジで1分間加熱した際の電気代はおよそ0.6円です。電子レンジは、冷凍食品の温めや料理の下茹で、水を沸かす際など、さまざまな場面で活躍します。

ここでは、下記の3つの家電にかかる光熱費と、電子レンジにかかる電気代を比較してみました。

それぞれ結果をみていきましょう。

電子レンジVS炊飯器

1日3食を想定し「冷凍保存していたご飯を電子レンジで解凍した場合」と「IH炊飯器で炊いてそのまま保温した場合」の電気代を算出しました。その結果、「冷凍保存していたご飯を電子レンジで解凍した場合」のほうが電気代は安くなりました。具体的な結果は以下の通りです。

パターンかかる電気代
冷凍保存していたご飯を電子レンジで解凍した場合約10.7円
IH炊飯器で炊いてそのまま保温(15時間)した場合約12.8円

※朝7時、昼12時、夜8時の食事を想定。
※保温は6〜21時の15時間を想定。
※電子レンジでの温め時間は3分、ご飯の量は150gを想定。
※1 電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込)[2022年7月22日改定]で計算。

冷凍保存していたご飯を電子レンジで解凍した場合にかかる電気代は5.4円(3食分)です。炊飯にかかる電気代も合わせると、約10.7円になりました。

約5.3円(炊飯1回あたりの電気代)+(1.8円(電子レンジを3分使用したときの電気代)×3食分)=10.7円

一方の炊飯器をみていきましょう。朝食から夕食までの3食分をまとめて炊いたあと、朝6時〜夜9時までの15時間保温した場合、電気代は約12.8円です。

約5.3円(炊飯1回あたりの電気代)+(0.5円(1時間あたりの保温の電気代)×15時間)=12.8円

メーカーや機種によって消費電力が異なるため一概には言えませんが、電子レンジを使用した場合のほうが節約効果が期待できるでしょう。

ちなみに、まとめて炊いて12時間保温した場合の電気代は約6.1円。ここに炊飯の電気代を足すと約11.4円となり、冷凍して電子レンジを使用した場合の電気代より高くなります。

炊飯器の電気代について詳しく知りたい方は以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【あわせて読みたい】炊飯器の電気代はいくら?炊飯と保温の違いやお財布に優しい使い方を紹介

電子レンジVS電気ケトル

コーヒー1杯分(140cc)のお湯を沸かすのにかかる電気代を、電子レンジ(フラットテーブル)と電気ケトルで比較してみました。すると、電子レンジと電気ケトルの電気代はほとんど変わらない結果になりました。

  沸かす量 かかる時間 電気代
電子レンジ コーヒー1杯分
(140cc)
1分30秒程度 約0.9円
電気ケトル 1分1秒 約0.5〜0.7円

※1 電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込)[2022年7月改定]で計算。
※2 T-fal 電気ケトル|アプレシア・プラス ホワイト0.8Lの場合で電気代を算出。
※3 お湯が沸いてからスイッチが切れるまでの時間

電子レンジと電気ケトルの電気代に大きな差はないため、自分に合った調理方法を選択することがおすすめです。ただ注意したいのが、電子レンジで温めたお湯は沸点に達していても沸騰しない状態である「過加熱状態」になることです。この状態でお湯に刺激が加わると、お湯がいきなり沸騰して器から飛び出る「突沸」という現象が発生します。この現象によって熱いお湯で火傷するおそれがあるため注意が必要です。

電気ケトルの電気代について詳しく知りたい方は、以下の記事で紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

【あわせて読みたい】電気ポットと電気ケトルの電気代はどちらが安い?特徴や節約法を紹介

電子レンジVSガスコンロ

野菜の下茹でを想定し、電子レンジとガスコンロを使用した場合にかかる光熱費を比較してみました。結果は、電子レンジを使ったほうが圧倒的に安くなりました。下記の表では省エネ性能カタログの結果をもとに年間にかかる光熱費をまとめています。

電子レンジガスコンロ
葉菜(ほうれん草、キャベツ)の場合360円1,350円
根菜(ジャガイモ、里芋)の場合590円1,540円
果菜(ブロッコリー、カボチャ)の場合410円1,470円
出典:経済産業省資源源エネルギー庁|省エネ性能カタログ2023年版

※年間でかかる光熱費を算出。
※100gの食材を、1Lの水(27°C程度)に入れ沸騰させて煮る場合と、電子レンジで下ごしらえをした場合を比較。(365日、1日1回使用)

野菜の下茹でを電子レンジでおこなった場合とガスコンロでおこなった場合では、1年間でかかる光熱費の差が950~1,060円あります。電気代を少しでも抑えたいなら野菜の下茹でには電子レンジを活用するのがおすすめです。

電子レンジの電気代の節約方法6選

電子レンジを使う女性

ここでは、電子レンジの電気代の節約方法を6つご紹介します。電子レンジは使い方次第で使用時間を短縮できるため、節約効果が期待できます。ぜひ参考にしてみてください。

それぞれ詳しくみていきましょう。

自然解凍し電子レンジの使用時間を短くする

電子レンジは使用時間が電気代に影響するため、使用時間が短くなるほど電気代は抑えられます。電子レンジの使用時間が長くなりやすい冷凍した食品は、事前に自然解凍しておくことで電子レンジの使用時間の短縮が可能です。

特に鶏肉やブロック肉などの塊のお肉を電子レンジで解凍しようとすると、かなり時間がかかってしまいます。夜に使う予定があるなら、朝のうちに冷蔵庫に移して半解凍の状態にしておき、夜に電子レンジを使って解凍すると効率よく解凍できるでしょう。

食品を置く場所を工夫する

電子レンジ庫内の適切な場所に食品を置かないと、効率よく食品を温めることができません。電子レンジの庫内には、「ターンテーブル」と「フラットテーブル」の2種類があり、それぞれ食品を置く適切な場所が異なります。

ターンテーブルの場合、ターンテーブルを回転させマイクロ波をムラなく当てることで加熱されます。そのため、ターンテーブルでは食品を中央ではなく端のほうに置くことで効率よい加熱が可能です。

一方のフラットテーブルは、ターンテーブルのように庫内が回転しないため、食品を中央に置くことでムラなくマイクロ波が当たり、効率よく加熱できます。

一度に多くのものを温めない

一度に多くのものを入れて温めると、効率が悪くなり温まるのに時間がかかります。食品がきちんと温まらないと、何度も電子レンジを使うことになってしまいます。

一度にまとめて温めて電子レンジを使う回数を減らしたほうが、電気代が安くなるのではと考えている方もいるかもしれません。ですが、逆に非効率となり電気代が高くなる原因に。温めるものが多いときは、数回に分けて温めましょう。食品に熱がきちんと通り、効率よく温められます。

庫内をキレイに保つ

電子レンジの庫内が汚れているとマイクロ波がその汚れに反応してしまい、食品をうまく温められなくなります。庫内の汚れは電子レンジの効率が落ちるだけではなく、発火の原因となる可能性もあるため注意が必要です。

電子レンジのお手入れ方法としておすすめなのが、重曹水を使った方法です。耐熱容器に重曹水を入れ2〜3分温めたあと、しばらく放置。この間に、重曹水の蒸気が庫内にまんべんなくいきわたります。しばらくしてから布巾などで庫内を拭き取ると、汚れがキレイに落ちるのでおすすめです。

冷凍するときになるべく平らで均等な厚さにしておく

厚みのある食材はマイクロ波が上手く食材にいきわたらず、電子レンジで温めるのに時間を要してしまいます。冷凍となると普通の食材を温めるよりも時間がかかるため、冷凍するときにはなるべく平らで均等な厚さにしておくとよいでしょう。

普段から冷凍の仕方を工夫しておくと、電子レンジの使用時間を短縮でき、電気代の節約につながります。ぜひ試してみてください。

カレーやスープなどの液体は途中でかき混ぜる

電子レンジで食品を温めた際に、外側は熱く内側は冷たいといった加熱ムラを経験したことがある方もいるのではないでしょうか。電子レンジのマイクロ波は食品の外側に当たりやすい仕組みとなっているため、加熱ムラが生じることがあります。

加熱ムラが発生すると何度も温め直さなければならず、電子レンジの使用時間が増えてしまいます。そこで、カレーなどの液体は途中でかき混ぜて全体に早く熱が通るようにすることがおすすめ。

電子レンジの使用時間を短縮でき、電気代の節約につなげられるでしょう。

電子レンジの使い方を工夫し賢く電気代を節約しよう

この記事では、電子レンジの電気代と節約方法についてご紹介しました。電子レンジの出力(定格高周波出力)と消費電力は同じものだと誤解していた方もいたのではないでしょうか。

実際のところ、電子レンジの消費電力には、出力だけでなくターンテーブルやファンを回す電力などが加わります。

したがって、単に電子レンジの出力を下げたからといって、必ずしも電気代が安くなるわけではありません。むやみに出力を下げると調理時間が長くなり、結果的に消費電力量が高くなってしまうかもしれません。

この記事の内容を参考に、電子レンジの特性をよく理解し、使い方を工夫して賢く電気代を節約していきましょう。

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※お得額の算定条件について

※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。

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