一人暮らしの引っ越し費用相場は？総額や抑えるコツについても解説

「一人暮らしで引っ越しするとどれくらいかかるの？」
「引っ越し費用の内訳ってどうなってるの？」
「引っ越し費用を抑えるコツってある？」

この記事を読んでいる方の中には、上記のような疑問があるのではないでしょうか。

一人暮らしの引っ越し費用相場は、通常期でおよそ5万円です。ただし繁忙期には費用相場が高くなる傾向にあります。もし引っ越し費用を抑えたい場合は、繁忙期を避けることがおすすめです。

この記事では、一人暮らしの方が引っ越しした場合の費用について解説します。この記事を読むことで、引っ越しにかかる費用の内訳から費用を抑えるコツまで理解できるようになるでしょう。納得感を持って引っ越しをしたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

一人暮らしの引っ越し費用相場

一人暮らしの方に限らず、引っ越し費用は時期によって変動があります。引っ越しの時期が決まっていない方は、費用相場を参考にしながら引っ越し日を決めてみるのもよいでしょう。ここからは、通常期と繁忙期に分けて紹介します。

通常期（5月〜1月）

通常期の一人暮らしの引っ越し費用相場は以下の通りです。

通常期の場合、一人暮らしの引っ越し費用相場の平均は46,109～59,969円です。ただし、荷物の重さや引っ越し距離によって引っ越し費用は増減します。

たとえば、同市区町村程度でも荷物が少ない場合は37,956円ほどですが、荷物が多いと50,603円程度必要です。また、荷物が少なくても遠距離地方程度の引っ越しになると70,504円ほどかかります。

繁忙期（2月〜4月）

繁忙期の一人暮らしの引っ越し費用相場は以下の通りです。

繁忙期の場合、一人暮らしの引っ越し費用相場の平均は56,438～80,538円です。2月〜4月は引っ越しシーズンなので、通常期に比べて10,000円ほど高くなります。

繁忙期の中でも引っ越しの依頼が集中しやすいのが3月下旬～4月上旬にかけた時期です。どうしても繁忙期に引っ越ししなければならない場合は、3月中旬までの時期や4月中旬以降に依頼するよう調整してみてください。

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一人暮らしの引っ越し費用の総額は？

引っ越し費用の総額は、条件によって異なります。

たとえば、実家から引っ越しする場合は家電や家具を購入しなければなりません。一方で、もともと一人暮らしをしていた場合は旧居の退去費用が発生します。

そこでここからは、引っ越しにかかる以下の費用についてそれぞれ解説します。

• 引っ越しの費用
• 賃貸物件の初期費用
• 家具・家電の購入費用
• 旧居の退去にかかる費用
• 初月の生活費

ご自身の条件に合わせて必要な費用を確認してみてください。

引っ越しの費用

上記で紹介したように、引っ越し業者に依頼した場合は46,109〜80,538円程度かかります。これほど費用相場に開きがあるのは、引っ越しトラックに載せる荷物の量や引っ越しの距離に差があるからです。

より具体的にどれくらいの引っ越し費用がかかるのか知りたい場合は、実際に引っ越し業者に見積もりをもらうことをおすすめします。引っ越し業者のホームページでは部屋の広さや引っ越し距離を入力することで、およその費用を提示してくれます。

引っ越しする前にあらかじめ費用総額をイメージしておきたい方におすすめの方法です。

賃貸物件の初期費用

賃貸物件に引っ越しする場合、初月の家賃以外にさまざまな初期費用が発生します。具体的には、以下のような費用がかかると考えられます。

トータルで考えると、初期費用は家賃の約4.5～5倍程度かかるでしょう。たとえば家賃が8万円の物件に引越す場合は、36万～40万円程度です。

ただし、場合によっては、上記以外にも以下のような費用が発生することがあります。

• 鍵の交換料
• 害虫駆除代
• 消臭費用

初期費用の内訳がわからない場合は、新居の不動産会社に確認しておきましょう。

家具・家電の購入費用

実家を出て初めて一人暮らしをする方は家具や家電を購入しなければならず、少なくとも20万～30万円ほど必要です。

具体的に必要な家具や家電は以下の通りです。

必要な家具・家電

• 寝具一式
• カーテン（遮光カーテン・レース）
• 冷蔵庫
• 洗濯機
• 炊飯器
• 電子レンジ
• 掃除機
• 照明（物件にない場合）
• エアコン（物件にない場合）

あったほうがよい家具・家電

• ベッド
• テーブル
• ソファ
• 収納家具
• テレビ
• ラグ・カーペット
• テレビ台
• ドライヤー

上記のように、何もない状態から引っ越しするならさまざまな家具や家電を購入しなければなりません。

ただし、家電の場合は大きさや性能によって価格が異なります。トータルすると決して安い金額ではないため、最低限必要な家具・家電をピックアップし、予算に合わせて購入しましょう。

旧居の退去にかかる費用

もともと一人暮らしをしていた方は、旧居の退去にも費用がかかります。退去費用の費用相場は以下の通りです。

また補修箇所によっても以下のような修繕費用がかかります。

お住まいの住居の間取りや修繕個所を考慮し、あらかじめ退去費用も用意しておきましょう。

初月の生活費

一人暮らしを始める際は、初月の生活費も忘れないように気をつけましょう。具体的には、以下のような費用が必要です。

総務省の家計調査によると、食費や水道光熱費などを合わせると13万円程度かかります。ただし、この金額には娯楽費用やその他の費用も含まれているため、ライフスタイルによっては金額を抑えられるかもしれません。

上記の内訳を参考に、ご自身の生活費がどれくらい必要になるのか計算してみてください。

引っ越し費用の内訳

引っ越し費用は大まかに分けると「基本料金」と「オプション料金」で構成されています。それぞれどのように料金が決まるのかを知ることで、提示された引っ越し費用が妥当かどうか判断できるようになるでしょう。

ここからは、それぞれの料金の内訳について解説します。

基本料金

基本料金は、たとえば以下のような要素から決められます。

• トラックのサイズ
• スタッフの人数
• 移動時間
• 搬出・搬入の時間
• 階数・エレベーターの有無
• 家具の解体・組み立て

これらの要素について理解すれば、新居の引っ越し費用が高くなるのかどうか検討できるのではないでしょうか。ここからは、それぞれの要素について解説します。

トラックのサイズ

引っ越しの基本料金は、トラックのサイズによって変動します。その理由は、トラックに積み込む荷物の量によって作業量が増えるからです。

たとえば、実家から引っ越しする場合は家具や家電がない場合もあり、小さいサイズのトラックで問題ありません。一方で、もともと一人暮らしをしていた場合は家具や家電を載せる必要があるので、トラックのサイズも大きくなるでしょう。

こうした事情から、荷物が多い方はトラックのサイズが大きくなり、その分必要な基本料金も上乗せされると考えられます。もし家具・家電を買い替える予定がある方は、引っ越し前に処分することをおすすめします。

スタッフの人数

引っ越しに必要なスタッフの人数によっても引っ越し費用は左右されます。それは、スタッフの人数が増えるほど人件費がかかるからです。

引っ越しの荷物の量によってトラックのサイズが大きくなるように、必要なスタッフの人数も増えていきます。そのため、基本料金はトラックのサイズとスタッフの人数の組み合わせによって決まると考えて問題ありません。

さらに踏み込むと、特に引っ越し業者にとって重要なのは引っ越しにかかる時間だと言えます。それは1件当たりにかかる時間によって、その日に何件の引っ越しができるのかが決まり、売上に関わるからです。

たとえば、一人暮らしの場合は150分〜180分程度かかることが多いのですが、それ以上かかる場合は基本料金が高くなるでしょう。

移動時間

引っ越しにかかる時間は、トラックの移動距離によっても左右されます。つまり、引っ越しする距離が長くなれば長くなるほど基本料金が高くなります。

国土交通省によると、引っ越しの基準運賃には「時間制」と「距離制」の2種類があり、それぞれの考え方は以下の通りです。

上記のルールにのっとり、それぞれ以下のように基準運賃が定められています。

参考：国土交通省近畿運輸局｜引越料金のしくみ

基準運賃は国土交通省の「標準引越運送約款」に基づいているため、引っ越し会社によって大きく変動することはないと考えられます。

搬出・搬入の時間

搬出や搬入にかかる時間も基本料金に大きく関わります。搬出・搬入にかかる時間は、以下の要素によって左右されます。

• 荷物の量
• スタッフの人数
• 家の前の道幅

なかでも大きな要因となるのが、家の前の道幅です。道幅が広ければ家の近くにトラックを駐車できるので、搬出・搬入にかかる時間も短くなります。一方、トラックを駐車できないとその分時間がかかるので、基本料金が高くなります。

階数・エレベーターの有無

引っ越しする物件によって階数やエレベーターの有無が異なり、状況に応じて基本料金が変化します。たとえば、階数が高いほど搬出・搬入の時間がかかり、エレベーターがなければその分スタッフの人数も増えてしまうでしょう。

家具の解体・組み立て

もともと一人暮らしをしていた方は、家具の解体や組み立てによって基本料金が高くなることがあります。特にベッドなどの家具は解体しなければ運べず、一度解体したものは組み立てなければなりません。

とはいえ、一人暮らしの方なら家具の解体や組み立てを引っ越し業者に依頼したほうが楽に引っ越しができます。そのため、料金の安さだけで考えず、利便性も含めて検討するとよいでしょう。

オプション料金

オプション料金は、たとえば以下のような要素から構成されます。

• 梱包資材の提供
• 家電製品のつけ外し
• 梱包・開梱作業
• 不用品の引き取り

オプションサービスを利用すると引っ越しが楽ですが、その分料金が上乗せされるのも事実です。オプションをつけるかどうか迷っている方は、ご自身に必要かどうか一度検討してみましょう。

ここからは、それぞれの要素について解説します。

梱包資材の提供

段ボールやガムテープなどの梱包資材については、引っ越し業者から無料で提供してもらえることがほとんどです。ただし、追加で必要になった場合オプション扱いになることがあります。

一人暮らしの場合、無料で利用できる段ボールの目安は10〜15枚程度です。これ以上必要な場合は、オプションになると考えておきましょう。

家電製品のつけ外し

家電製品のつけ外しを引っ越し業者に依頼すると、オプション料金が発生することがあります。主な対象製品は以下の通りです。

• エアコン
• テレビ
• DVDプレイヤー
• ウォシュレット

ご自身でつけ外しするのが理想ですが、取り扱いがわからない場合は業者に依頼するのも一つの方法です。

梱包・開梱作業

荷物の梱包や開梱を引っ越し業者に依頼すると、オプション料金が発生することがほとんどです。なるべく引っ越し費用を抑えたい場合は、荷物の梱包や開梱はご自身でおこなうことをおすすめします。

不用品の引き取り

引っ越しの際に不用なものを業者に引き取ってもらうことも可能です。ただし引き取りを依頼するとオプション料金がかかってしまいます。オプション料金を発生させたくない場合は、そのほかの方法で不用品を処分しましょう。

一人暮らしの引っ越し費用を抑えるコツ

一人暮らしの方が引っ越し費用を抑えるには、以下のような方法が効果的です。

• 繁忙期を避ける
• 午前中を避ける
• 荷物を減らす
• 大型家具は転居先で買う
• 荷物が少ない場合は宅配便を活用する
• 相見積もりをもらう

ここからは、それぞれの方法について解説します。

繁忙期を避ける

引っ越し費用を抑えるには、なるべく2～4月の繁忙期を避けましょう。引っ越しの依頼が殺到する繁忙期は料金が高くなることがほとんどです。

また、通常期の中でも土日祝日を避けるとさらに費用が安くなる場合があります。有給休暇を利用するなど工夫してみてください。

午前中を避ける

引っ越しの時間帯は午前中を避けることでより引っ越し費用が安くなることがあります。それは、一般的に午前中のほうがニーズが高いからです。

午前中に引っ越しを終わらせれば、午後から新居で荷物の整理ができるため、午前中に引っ越しを希望する人が多いと予想されます。ます。そこで、午後や夕方に引っ越しをすることでよりお得に引っ越しできる可能性があります。

また、業者によっては早朝プランや時間指定なしなどのお得なプランもあるので、ぜひチェックしてみてください。

荷物を減らす

トラックに積み込む荷物を減らすことで、引っ越し費用を抑えられます。荷物を最小限に減らすため、以下のような工夫を取り入れてみてください。

• 使わない家具・家電は処分する
• 不用品をリサイクルショップに売る
• 知人や家族に譲る

大型家具は転居先で買う

新居で利用する家具・家電がまだない場合は、転居先で購入することをおすすめします。それは、上記でも紹介したように、荷物が多いほど引っ越し費用が増えてしまうからです。

どこで購入するかにもよりますが、ソファーなどの大きな家具は自宅まで運んでくれることがあります。また、オプションを利用してベッドなどの家具を組み立ててもらうこともできるでしょう。

買い替えや買い増しを考えている場合は、引っ越ししてから購入するのも効率的な方法です。

荷物が少ない場合は宅配便を活用する

実家から引っ越しして一人暮らしを始める方など、荷物が少ない場合は宅配便を利用するのも有効な方法です。引っ越し業者を利用するよりも、安く費用を抑えられます。

一度荷物を梱包してみて、段ボールがいくつになるのか確認しましょう。各荷物の配送料を計算し、引っ越し費用相場よりも安くなりそうな場合は宅配便が最適です。

ただし、荷物の梱包や開梱は自分でおこなう必要があります。こうした作業が難しい場合は、引っ越し業者に依頼するのも一つの方法です。

相見積もりをもらう

引っ越し費用を抑えるためには、相見積もりで費用の安い業者を探すことも忘れずにおこないましょう。相見積もりとは、複数の業者から見積もりをもらうことです。

引っ越し業者によって、基本料金やオプションサービスの内容は異なります。基本料金はもちろん、利用したいオプションサービスの有無や料金を確認して、ご自身に合った業者を選びましょう。

インターネット上で一括見積ができるウェブサイトを活用すれば、簡単に相見積もりをもらうことができます。

相見積もりをもらって一人暮らしの引っ越し費用を抑えよう

一人暮らしの方でも、移動距離や荷物の量によって引っ越し費用が変わります。また、引っ越し業者のサービスやオプションを利用することによって、料金が高くなることもあります。具体的な引っ越し費用については、見積もりをもらって確認しましょう。

業者を選ぶ際のポイントは、相見積もりをもらうことです。複数の引っ越し業者から見積もりをもらうことで、どの業者に依頼すべきかが判断できます。

また、引っ越し費用以外にも、賃貸物件の初期費用や1カ月分の生活費を確保しなくてはなりません。今回紹介した費用を参考に、計画を立ててみてください。

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※お得額の算定条件について

※おトク額は、各世帯別のモデル使用量（契約容量40A）をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯Ｂ」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。

※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。

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