「除湿機の電気代って安いの?」
「除湿機の1時間あたりの電気代が知りたい」
「なるべく電気代を抑えながら効率よく部屋干しできる方法を知りたい」
部屋の空気を取り込んで、湿気を除去してくれる除湿機ですが、毎月のの電気代が気になっている方もいるのではないでしょうか。
除湿機の1時間あたりの電気代は、コンプレッサー方式が約3.9〜12.4円、デシカント方式が8.8~15.8円、ハイブリッド方式が8.5~20.5円です。対応畳数や種類、運転モードなどで電気代は異なりますが、ほかの乾燥機と比較しても電気代は安い傾向にあります。使い方を工夫することで、節約しながら暮らしを快適にできるでしょう。
この記事では、コツコツCD編集部が除湿機の種類別の電気代を徹底調査した結果をご紹介します。除湿機の節約方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
除湿機の電気代を知るうえで把握したい3つの種類

除湿機とは、室内の湿気を取り除く機器のことです。衣類乾燥モードを備えたものや衣類乾燥に特化したものも多く販売されています。そんな除湿機には以下の3つの種類があり、それぞれ異なる特徴があります。
コンプレッサー方式 | デシカント方式 | ハイブリッド方式 | |
---|---|---|---|
特徴 | コンプレッサーによって 空気を冷却し、湿気を水分に変える | 乾燥剤のゼオライトで 湿気を除去する | コンプレッサー方式と デシカント方式を、状況に応じて切り替えて除湿する |
おすすめの使用時期 | 夏・梅雨時期 | 冬 | 1年中 |
それぞれ詳しくみていきましょう。
コンプレッサー方式
コンプレッサー方式とは、除湿機内部のコンプレッサーを駆動させ、部屋の空気を冷却して湿気を水分に変えることで、室内の湿度を下げるものです。消費電力が少なく、電気代が安いのが特徴です。しかし、本体が大きく重いといったデメリットもあります。運転音も大きくなりやすいです。
また、使用しても室温が大きく上がらないため、気温が高い時期に重宝します。その一方で、気温が低い冬場は除湿能力が落ちるという特徴もあります。
そのため、コンプレッサー方式の除湿機は、夏や梅雨の時期に使用するのがおすすめです。
デシカント方式
デシカント方式の除湿機は、乾燥剤のゼオライトで室内の湿気を除去します。除湿能力が気温に左右されることがなく、軽量で運転音が小さいのが魅力の除湿機です。しかし、乾燥剤に吸着した水分はヒーターを通して集めるため、消費電力が上がりやすく電気代が高くなってしまいます。
また、ヒーターで暖められた空気を温風として吹き出すため、コンプレッサー方式に比べると室内の気温が大きく上がってしまいます。そのため、デシカント方式の除湿機は夏場には向きません。
デシカント方式の除湿機は運転時に室温が上がることなどから、冬場の結露対策に使用するのがおすすめです。
ハイブリッド方式
ハイブリッド方式は、コンプレッサー方式とデシカント方式が合わさったものです。夏や梅雨時期にはコンプレッサー方式、冬場はデシカント方式で除湿し、その時々に合わせた除湿能力を発揮してくれます。
しかし、本体のサイズが大きく、本体価格も高めなのがデメリットとしてあげられます。限られたスペースで使うことを想定している場合には、設置場所を考えて購入する必要があるでしょう。
【種類別】除湿機の電気代
続いて、除湿機の種類に応じた電気代をご紹介します。以下の表は、除湿機の種類別に1時間・1日(つけっぱなし)、1カ月の電気代をまとめたものです。
コンプレッサー方式 | デシカント方式 | ハイブリッド方式 | |
1時間あたりの電気代 | 3.9〜12.4円 | 8.8~15.8円 | 8.5~20.5円 |
1日(24時間)の電気代 | 93.6~297.6円 | 211.2~379.2円 | 204~492円 |
1カ月の電気代 | 2,808~8,928円 | 6,336~11,376円 | 6,120~14,760円 |
※衣類乾燥、除湿の場合(鉄筋の適用畳数は14〜62畳)
※1カ月30日として計算
※電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込)[2022年7月22日改定]で計算。
表を見ると、種類によって電気代が異なることが分かります。中でも、コンプレッサー方式の電気代は1番安い傾向です。ここからは、それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
コンプレッサー方式
コンプレッサー方式の除湿機の1時間あたりの電気代は約5〜12円。24時間つけっぱなしにすると93.6~297.6円、1カ月あたり約2,800~9,000円が目安です。使用する時間が短いと目安の電気代よりは安くなります。
機種や適用畳数、運転モードによって電気代は異なります。コンプレッサー方式の除湿機は、他と比較して消費電力が小さく、電気代が安い傾向にあるのが特徴です。また消費電力や電気代の幅は、適用畳数の違いによるものです。
消費電力の目安 | 125〜400W |
1時間あたりの電気代 | 3.9〜12.4円 |
1日(24時間)の電気代 | 93.6~297.6円 |
1カ月の電気代 | 2,808~8,928円 |
※衣類乾燥、除湿の場合(鉄筋の適用畳数は14〜62畳)
※1カ月30日として計算
※電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込)[2022年7月22日改定]で計算。
デシカント方式
デシカント方式の1時間あたりの電気代は、衣類乾燥の場合で約9〜16円、除湿の場合は約9~15円。24時間つけっぱなしで使用すると約211~380円、1カ月あたり約6,340~11,400円が目安となります。
デシカント方式の電気代は、コンプレッサー方式と比べて少し高い傾向です。消費電力は、メーカーや運転モードなどによって異なるため、ここで提示しているものはひとつの目安としてください。
衣類乾燥の場合 | 除湿の場合 | |
---|---|---|
消費電力の目安 | 295〜510W | 285〜480W |
1時間あたりの電気代 | 9.1〜15.8円 | 8.8〜14.9円 |
1日(24時間)の電気代 | 218.4~379.2円 | 211.2~357.6円 |
1カ月の電気代 | 6,552~11,376円 | 6,336~10,728円 |
※1カ月30日として計算
※電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込)[2022年7月22日改定]で計算。
ハイブリッド方式
ハイブリッド方式の1時間あたりの電気代は、衣類乾燥の場合は約10〜21円、除湿の場合は約9円。24時間つけっぱなしで使用すると約200~490円、1カ月あたり約6,120~14,800円が目安となります。
ハイブリッド方式の除湿機は、メーカーにもよりますが、コンプレッサー方式やデシカント方式と比べて電気代が高い傾向です。とはいえ、季節に合わせた運転が可能な除湿機でもあるため、特徴と電気代を踏まえて総合的に判断することをおすすめします。
衣類乾燥の場合 | 除湿の場合 | |
---|---|---|
消費電力の目安 | 320〜660W | 275〜300W |
1時間あたりの電気代 | 10〜20.5円/時間 | 8.5〜9.3円/時間 |
1日(24時間)の電気代 | 240~492円 | 204~223.2円 |
1カ月の電気代 | 7,200~14,760円 | 6,120~6,696円 |
※1カ月30日として計算
※電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込)[2022年7月22日改定]で計算。
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除湿機の運転モードや運転環境による電気代の違い
ここでは、以下の2つの場合による電気代の違いについて解説します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
弱と強の電気代の違い
除湿機は、弱と強で消費電力が異なります。強の方が消費電力が大きくなるため、その分電気代も高くなります。また、除湿モードと衣類乾燥モードでは、衣類乾燥モードの方が消費電力が大きい傾向にあります。特に速乾モードとなると消費電力が大きく跳ね上がることが多いため、電気代に注意する必要があるでしょう。
電気代を抑えたい場合には、運転モードはなるべく弱を選択するように意識してみてください。
湿度による電気代の違い
運転モードによって消費電力が決まるため、室内の湿度によって電気代に違いが生じることはありません。しかし、湿度が高い環境であれば、除湿機の運転時間が長くなるでしょう。そのため、運転時間による電気代の差が生じることがあります。
除湿機によっては、目標湿度を設定するモードが搭載されているものもあります。このような除湿機の場合、目標湿度と実際の湿度の差が大きくなるほど、消費電力が大きく、運転時間が長くなり、電気代が高くなる可能性があります。
除湿機とほかの乾燥機の電気代を比較
他の乾燥方法と比較したときの電気代についてみていきましょう。浴室乾燥機、洗濯乾燥機の電気代は以下の通りです。
種類 | 消費電力 | 1時間あたりの電気代 |
---|---|---|
除湿機|コンプレッサー方式 | 125〜400W | 3.9〜12.4円 |
除湿機|デシカント方式 | 285〜510W | 8.8~15.8円 |
除湿機|ハイブリッド方式 | 275~660W | 8.5~20.5円 |
浴室乾燥機 | 1250W | 38.8円/時間(※1) |
洗濯乾燥機|ドラム式 | 850W | 26.3円/時間(※2) |
洗濯乾燥機|縦型 | 1270W | 39.3円/時間(※3) |
※1 Panasonic|電気式バス換気乾燥機FY-13UG7Eの標準乾燥モードを50Hzで使用した場合。
※2 Panasonic|ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129BLの場合。
※3 Panasonic|インバーター洗濯乾燥機 NA-FW12V1の場合。
除湿機の1時間あたりの電気代は、1番高いハイブリッド方式でも約9〜21円です。そのため、ほかの乾燥機・乾燥方法と比較して電気代が安いことが分かります。
購入時の初期費用も、除湿機は他の方法と比べて手軽であるため、部屋の除湿や室内干し用の家電をお考えの方には導入しやすい家電といえるでしょう。
除湿機の電気代の節約方法5選

ここでは、除湿機の電気代の節約方法を5つご紹介します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
サーキュレーターと併用する
サーキュレーターは空気を循環させることに特化した家電です。サーキュレーターを併用することで、除湿機の風を効率よく循環させられます。サーキュレーターの電気代は1時間あたり1円以下であるため、併用して除湿機の運転時間を短縮できれば電気代の節約に繋げられるでしょう。
サーキュレーターの電気代についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
【あわせて読みたい】サーキュレーターの電気代は?エアコンと併用すれば節約できる!
除湿機のお手入れはこまめにおこなう
除湿機の機能を維持するためには、こまめなお手入れが必須です。お手入れせずに使っているとフィルターにホコリが溜まり目詰まりをおこし、除湿能力が落ちてしまいます。除湿の効率が悪くなることで、余計な電力が必要になったり、除湿機の運転時間が長くなったりしてしまう可能性があるでしょう。また、本体内に空気を取り込めなくなり、故障や臭いの原因にもなってしまいます。
2週間に1回程度はお手入れをするように心がけましょう。
古い除湿機は買い換えを検討する
同じ除湿機を10年以上使用している場合、新しい除湿機に買い換えをおこなうことで電気代を安くできる可能性があります。家電の性能は年々向上しており、10年以上前の除湿機と比較すると、最新の除湿機は消費電力を抑えられる省エネ性能に優れています。省エネ性能に優れた除湿機に買い換えることで、電気代を大きく節約できることもあるでしょう。
現在お使いの除湿機と最新の除湿機の消費電力を比較して小さくなっていれば、電気代が節約できる可能性が高いため、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯物の干し方を工夫する
洗濯物は干し方によっても、乾くスピードに違いが出てきます。洗濯物は空気に触れる面が多いほど早く乾きます。除湿機の風が洗濯物によく当たるように、洗濯物の間は適度にすき間をあけるようにしましょう。
また、長い洗濯物は外側、短い洗濯物は内側に干すようにすると、風の通り道が大きくなるため、除湿機の風を効率よく当てることができます。結果的に早く洗濯物が乾くため、除湿機の運転時間も減り、電気代の節約に繋がるでしょう。
運転モードに気をつける
多くの除湿機には、「弱」「強」「速乾モード」などといった運転モードが搭載されています。「強」や「速乾モード」で運転すると消費電力が大きくなってしまい、電気代が高くなる傾向にあります。そのため、除湿機の運転モードは「弱」などの消費電力の小さいモードで運転するようにしましょう。
「弱」で運転すると運転時間が長くなって電気代が高くなるのでは?と疑問に思われる方もいるかもしれません。前述した節約方法を活用し、サーキュレーターを併用したり、洗濯物の干し方を工夫したりすることで、除湿機の運転時間を減らすことは可能です。ぜひ試してみてください。
根本的に電気代を節約したい場合は電力会社の見直しが大切
毎月の電気代が気になる場合、除湿機や水回りの家電の電気代だけでなく、電力会社の見直しもおすすめします。電力会社の切り替えによって、生活スタイルを変えることなく電気代を節約できる可能性があるためです。
電力会社を見直しする際のポイントは、自分や家族のライフスタイルを軸にして選ぶこと。電気を多く使用する時間帯や世帯人数、毎月の電気使用量などを目安に、よりお得になる料金プランを探してみてください。
ただし、「切り替え前の方がお得だった」と後悔することを避けるため、必ず切り替え前に料金シミュレーションをしたり評判を確認したりすることが大切です。失敗しないためにも電力会社は慎重に選んでください。
※燃料価格が高騰している今、電力会社やプランによって電気代に差が出る可能性があります。 契約を見直す際には、現在のご契約プランと検討中のプランを比較しながら確認しましょう!
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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除湿機を上手く活用して洗濯物を効率よく乾かそう
この記事では、除湿機の電気代と節約方法についてご紹介しました。
除湿機は、湿度の高い時期や、洗濯物の部屋干しに活躍します。サーキュレーターと併用して使ったり、洗濯物の干し方を工夫したりすることで電気代を節約しながら活用できます。
ぜひこの記事を参考に除湿機を活用していきましょう。
※この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。