1カ月の生活費の平均はいくら？世帯・年齢別の生活費と節約方法を解説

「1カ月の生活費の平均っていくらぐらい？」
「世帯や年齢別にみた生活費の平均を知りたい」
「できれば生活費の節約方法についても教えてほしい」

日々の生活のなかで、このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

生活費の平均は、世帯の人数や年齢によって異なります。そのため、自分に近い条件の情報を知ったうえで節約方法の情報を集めることが大切です。

この記事では、世帯・年齢別に1カ月の生活費の平均額を紹介します。自分の現在の生活費が平均よりも高いのかどうかを知り、節約するために必要な行動を取れるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。

世帯人数別にみる1カ月の平均生活費

1カ月の生活費の平均は、世帯人数によって異なります。そのため、現在の自分の状況に近い世帯人数などから情報を確認することが大切です。

ここでは、1カ月の生活費の平均について、1人暮らし・2人世帯・3人世帯・4人世帯・5人世帯に分けて解説します。

1人暮らし | 新社会人や学生

1人で生活している方には、新社会人を含めた社会人や学生などさまざまな方がいます。1人世帯の1カ月の生活費の平均は、約16万円です。

細かな内訳については、以下の表をご覧ください。

※教育費は0円のため省略

出典：政府統計の総合窓口「2022年家計調査 単身世帯 男女、年齢階級別」

表をみると、食費を中心に住居費や光熱費、交通費や通信費などで大きな出費が生じていることが分かります。生活している地域や物件などで個人差はありますが、大きな支出をいかに抑えるかが生活費の節約で大切といえるでしょう。

2人世帯 | 夫婦や同棲カップル

2人世帯は夫婦や同棲のカップルなどが該当します。2人世帯の1カ月の生活費の平均は、約26万円です。

細かな内訳については、以下の表をご覧ください。

出典：政府統計の総合窓口「2022年家計調査 二人以上の世帯 世帯人数別」

2人世帯の場合、1人暮らしと比較して人数が増えた分、食費や医療費などが増えています。交通・通信費などを含めて、全体的に費用が増加している傾向です。

3人世帯

3人世帯になると、夫婦2人に子ども1人といった家族構成が想定できます。3人世帯の1カ月の生活費の平均は、約30万円です。

具体的な内訳は、以下の表をご覧ください。

出典：政府統計の総合窓口「2022年家計調査 二人以上の世帯 世帯人数別」

3人世帯の場合も2人世帯と同様、住居費の大幅な増加はありません。固定費に関しても2人世帯と比較して大きな違いはありませんが、食費や教育費が増加傾向にあります。

4人世帯

4人世帯になると、夫婦2人に子ども2人といったケースが想定できます。4人世帯の1カ月の生活費の平均は、約33万円です。

出典：政府統計の総合窓口「2022年家計調査 二人以上の世帯 世帯人数別」

4人世帯になって子どもができると、2人世帯のときと比較して教育費をはじめ交通・通信費や教養娯楽費などが増加しています。固定費に大幅な増加はありませんが、全体的に少しずつ高くなっている傾向がみられます。

5人世帯

5人世帯も4人世帯と同様、夫婦2人に子ども3人や、親・子・孫の3世代の家族といったケースが想定できます。5人世帯の1カ月の生活費の平均は、約36万円です。

具体的な内訳に関しては、以下の表をご覧ください。

出典：政府統計の総合窓口「2022年家計調査 二人以上の世帯 世帯人数別」

ほかの世帯人数と比較すると、食費や交通・通信費などをはじめ、全体的に高くなっています。ただし、人数が増えたから倍になったというわけでもなく、共用できる部分に関しては大きく変わらない傾向にあります。

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年齢別にみる1カ月の平均生活費

続いて、1カ月の生活費の平均を年齢別に紹介します。単身世帯における年齢別の生活費は、以下の表のようになっています。

※教育費は0円のため省略

出典：政府統計の総合窓口「2022年家計調査 単身世帯 男女、年齢階級別」

表をみると、35〜59歳の生活費が一番多いことが分かります。食費をはじめ、交通・通信費などが高くなっています。

ただし、年齢別にみても全体の生活費に大きな違いはありません。そのため、先ほどの世帯人数別の生活費とも照らし合わせて確認し、より自分に近い生活費の平均を参考にしましょう。

生活費を抑えるために見直したい5つの項目

生活費を抑えるために見直したいのは、以下の5項目です。

• 食費
• 光熱費（電気代やガス代）
• 通信費
• 保険費用
• その他（定期便やサブスクリプション）

生活費を抑えるためにまず見直したいのは固定費です。上記のうち食費以外は固定費に該当します。固定費は毎月定額を支払うため、見直しできると長期的な節約につながります。

また、毎月の生活費が多い場合、無駄な費用が生じていることがあります。そのため、固定費を含めた上記5項目の見直しが大切というわけです。

ここでは、それぞれの内容についてポイントつきで解説します。

項目1. 食費

生活費を抑えるために見直したいのは、食費です。外食が多くなったり、お酒やお菓子などの嗜好品にかける金額が増えたりすると、毎月の食費は高くなります。

食費を抑えるために大切なポイントは、以下の通りです。

• 自炊して外食の回数を減らす
• 購入した食品は残さず使う

現在1人暮らしの方などであれば、自炊するのが面倒でコンビニや外食で済ませるといった場合もあるでしょう。少ない回数であれば大きな影響はないかもしれませんが、回数が増えれば増えるほど毎月の食費は高くなります。

そのため、自炊して外食の回数を減らすことが大切です。ただし、割安になるからと大量に食材を買い込むと使い切るのが難しい場合もあります。

そういった場合は、食品を冷凍保存したり必要な分だけ購入したりしてうまく使い切るように心がけましょう。

項目2. 光熱費（電気代やガス代）

光熱費は毎月一定額以上発生するため、生活費を抑えるために見直したい項目の1つです。特に、電気代やガス代などの無駄が増えると毎月の生活費が高くなります。

光熱費を見直す際におすすめなのは、契約している料金プランの見直しです。

電力・ガスの自由化によってさまざまな企業が小売販売に参入しています。そのため、契約しているプランを見直すことで、光熱費を安くできる場合があります。

ただし、契約するプランは慎重に選ぶ必要があります。たとえば1人暮らしの方が家族向けのプランを契約すると、見直し前よりも光熱費が高くなる可能性があるため注意が必要です。

電力会社の切り替えについては「電力会社を切り替える際のポイント」の章で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

項目3. 通信費

通信費も光熱費と同様、固定費に該当するので見直したい項目です。通信費をうまく見直しできれば、生活スタイルを変えずに生活費を安くできるでしょう。

通信費を見直す際のポイントは、以下の通りです。

• スマホとのセット割に対応したインターネットを契約する
• 格安SIMに乗り換える
• 無駄なオプションを解約する

インターネット回線は、スマートフォンと同じ通信キャリアで契約するとセット割が受けられる場合があります。その際、キャリアによってサービスが異なるため、切り替え前後の料金をシミュレーションしたうえで判断することが大切です。

また、契約しているプランの内容をみると、あまり使用しない月額制のオプションがついている場合があります。不要なオプションであれば、解約することで毎月の支払額を減らすことが可能です。

一度、契約の内容を見直して、毎月の支払いに無駄がないかを確認してみましょう。

項目4. 保険費用

生命保険や損害保険などに加入している場合は、定期的に契約内容を見直してみましょう。契約内容を見直すことで、毎月支払う保険料の無駄をなくせるかもしれません。

見直しする際のポイントは、以下の通りです。

• 生命保険は、家族構成に適した内容になっているか見直す
• 損害保険は、家族構成や補償の範囲を見直す

複数の保険に入っている場合、保障内容が重複していると無駄な支出が生じます。そのため、家族構成に合わせて保障内容を見直すことが大切です。

項目5. その他（定期便やサブスクリプションなど）

毎月、商品を定期購入していたりサブスクリプションを契約したりしている方は、無駄がないか見直しましょう。1つあたりの料金が安くても、複数契約することで大きな支出につながるためです。

見直しする際のポイントは、以下の通りです。

• 定期購入品は本当に必要かどうか見直す
• サブスクリプションで利用していないものは解約する
• 惰性で支払っているものはすぐに解約する

たとえば、利用していないジムや使わなくなった有料アプリなど、解約するのが面倒だからと惰性で月額料金を支払っているものはないでしょうか。もしあれば、すぐに解約するのがおすすめです。1つあたりの月額料金が仮に500円だったとしても、1年間で6,000円の節約につながります。

無駄な支出を少しずつ減らすことで、結果的に大きな節約効果を生み出せます。不必要な支出がないかを確認してみてください。

生活費を節約するための3つのポイント

生活費を節約するためのポイントは、主に以下の3つです。

• 収入と支出のバランスが取れているか
• 継続するために無理をしすぎない
• キャッシュレス決済を活用してポイントを貯める

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

ポイント1. 収入と支出のバランスが取れているか

毎月の生活費を節約するためには、収入と支出のバランスが取れていることが大切です。収入に対して支出が多すぎると、節約しても貯金はなかなか増えないといった事態になりかねません。

そのため、毎月の収入に対してどれくらいの支出が発生するのか、お金の流れを把握しましょう。お金の流れを明確にすると、無駄な支出を洗い出せたり、支出との関係から実現可能な貯金額を決めることができたりします。

お金の流れを明確にするのにおすすめなのは、家計簿をつけることです。家計簿は、手書きのものでも問題ありませんが、記載が面倒だと感じる方は、レシートを読み取ったり口座と紐づけできたりする家計簿アプリを活用しましょう。

ポイント2. 継続するために無理をしすぎない

生活費を節約する際は、無理をして切り詰めるようなことはしないようにしましょう。節約がつらくなって挫折するより、継続することのほうが大切だからです。

毎日の生活の中で、外食しすぎたり多くのサブスクリプションを契約したりすると、生活費は高くなります。ただし、節約したいからといって全く外食しなかったり、好きなサブスクリプションを全部解約したりすると、節約にストレスを感じてしまうでしょう。

結果的に節約するのがつらくなったり、面倒だと感じたりして諦めてしまってはもったいないですよね。

そのため、まずは待機電力の節約や固定費の見直しといった簡単なものから始めることがおすすめです。外食も0にするのではなく、特別な機会や忙しくて自炊ができないときだけは利用するなど、少しずつ節約の意識をなじませることで継続しやすくなるでしょう。

ポイント3. キャッシュレス決済を活用してポイントを貯める

クレジットカードやQRコード決済などを活用すると、毎月の生活費の節約につながります。キャッシュレス決済の場合、現金よりもポイントが還元されやすいためです。

たとえばPayPayの場合、QRコード決済を利用して支払いすると、年間の平均で約4,550ポイント獲得できるとされています。現金の場合は、特定の店舗のポイントカードにつくポイント以外は獲得できません。

また、キャッシュレス決済は定期的にキャンペーンが実施されているのも特徴です。クーポンやポイントのキャッシュバックなど、さまざまな種類のキャンペーンが実施されているため、現金の支払いよりもお得に利用できます。

キャッシュレス決済をうまく活用して、毎月の支出を少しでも減らしましょう。

光熱費の見直しも節約のために大切！

燃料価格の変動によって、電気代やガス代といった光熱費は高騰することがあります。そのため、電力会社やガス会社の切り替えが節約につながる可能性があります。

特に電力会社の場合、電力の自由化によってさまざまな企業が参入しているため、うまくプランを選ぶことで毎月の電気代を節約できるかもしれません。ただし、電気代は世界情勢や経済状況に伴い変動するため、慎重に見極めることが大切です。

ここでは、光熱費の情報を集めていると目にする「燃料費調整額」の概要や、電力会社を切り替える際のポイントを解説します。

燃料費調整額は燃料価格によって変動する

燃料費調整額は、火力発電の燃料価格の変動を電気料金に反映（加算または減算）させるものです。世界の経済や為替などの影響を受けて燃料価格が変動し、燃料費調整額が決められます。

燃料費調整額は多くの電力会社が導入しています。そのため、多くの場合、燃料費調整額が上がることで電気代も高くなります。

電気代やガス代が高いことが話題になるときの要因の1つが燃料費調整額です。電気代の見直しをおこなう際に知っていると役立つ知識なので、先回りして知識を身につけておきましょう。

【あわせて読みたい】電気料金に含まれる「燃料費調整額」とは？目的と計算方法を解説

電力会社を切り替える際のポイント

電力会社を切り替える際、失敗のリスクを減らすために以下のポイントを意識しましょう。

• ライフスタイルを軸にして選ぶ
• 料金シミュレーションで確認することが大切
• 料金表でどの部分が安いかを必ず確認する

まず大切なのは、ライフスタイルを軸に選ぶことです。現在の電気の使用状況や世帯人数などを踏まえて、適した電気料金プランを選びましょう。

また、料金シミュレーションで1カ月の電気代がどのくらいになるかを確認しておくことが大切です。切り替えた後で「前の電力会社よりも高くなった」と後悔するのは避けたいですよね。

そのため、電力会社の料金表なども確認して、どういった部分で安くできるのか確認し、慎重に考えてから切り替えましょう。

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※お得額の算定条件について

※おトク額は、各世帯別のモデル使用量（契約容量40A）をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯Ｂ」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。

※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。

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生活費の平均を知ってうまく節約しよう！

この記事では、1カ月の生活費の平均を世帯人数や年齢別に解説しました。それぞれで生活費の平均は異なるため、自分の状況に近い情報を確認することが大切です。

生活費を抑えるためには、食費・光熱費・通信費・保険料・サブスクリプションや定期購入品などを見直しましょう。固定費を中心に見直すことで、長期的な節約につながります。

また、節約する際は継続することが大切です。そのため、毎日がつらくなるような無理はせず、少しずつ節約を習慣づけてください。

電力会社などの切り替えや料金プランの見直しなどもおこないながら、うまく生活費を抑えていきましょう。