「犬がいる家庭のエアコンの事情を知りたい」
「ペットの暑さ対策ってどうしてる?」
「夏はペットのためにエアコンをつけっぱなしにすべき…?」
犬や猫などのペットを飼っている、もしくはこれから飼おうと考えている方のなかには、このような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
結論、ペットの暑さ対策にはエアコンのつけっぱなしがおすすめです。その理由は、犬や猫などのペットも暑さで熱中症を起こすことがあるからです。
この記事では、犬や猫などのペットにエアコンが必要な理由と、暑さ対策や電気代の節約方法などを徹底解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
- 犬や猫などのペットにエアコンなしで暑さ対策はできる?
- ペットの暑さ対策にはエアコンつけっぱなしがおすすめ
- 快適な温度は25〜28℃・湿度は45〜65%
- ペットが快適に過ごすためにおすすめのエアコン機能
- ペットモード
- 自動復帰機能
- 遠隔操作
- 空気清浄機能
- エアコンの電気代は1時間あたり15〜90円
- エアコンの電気代を節約する4つの方法
- 1. サーキュレーターを併用する
- 2. 暑さ対策グッズを併用する
- 3. 遮光カーテンや断熱材を利用する
- 4. 電気料金プランを見直す
- 犬や猫のためにエアコンを使うときの3つの注意点
- 1. クーラー病を引き起こさないためにも冷やしすぎない
- 2. 停電や故障などの不測の事態にも備えておく
- 3. 水分補給も忘れずにおこなう
- ペットのエアコンに関するよくある3つの質問
- 質問1. エアコンをつけ忘れた場合はどうしたらよいですか?
- 質問2. 犬や猫の寒いときのサインや見分け方はありますか?
- 質問3. エアコンが嫌いな猫へはどう対処したらよいですか?
- 犬や猫など大切なペットのためにエアコンを活用しよう
犬や猫などのペットにエアコンなしで暑さ対策はできる?

犬や猫などのペットには、暑さ対策としてエアコンは必要不可欠です。人間と同じように、エアコンがないと犬や猫も熱中症を起こすことがあり、ときに命を落とす危険性もあります。
犬や猫は人間とは異なり汗腺が少なく、汗をかくだけでは体内の熱を逃がすことができません。そのため、呼吸によって体内の熱を逃がしているのです。ただし、猛暑で体内から逃がすことのできる熱の限度を超えてしまうと、熱中症となり体の不調をきたしてしまいます。なお、犬や猫だけではなく、小動物なども熱中症を起こしやすいと言われています。
以下は、ペットの熱中症の主な症状です。
犬 | 猫 | ハムスター | うさぎ | |
---|---|---|---|---|
症状 | 呼吸が苦しそう ハアハアと呼吸している(パンディング) 嘔吐や下痢 元気がない ぐったりしている 舌の色が赤や紫に変色している けいれんのような発作 意識がない | 元気がない ぐったりしてる ハアハアと呼吸している(パンディング) 嘔吐や下痢 フラフラしている けいれんのような発作 意識がない | 食欲低下 ぐったりしている | 体を伸ばして寝ている 水を飲む量が増える 荒い呼吸をしている 耳が赤くなっている ぐったりしている |
犬や猫などのペットが熱中症を発症した場合、速やかな対応が必要です。動物病院に連れて行くのはもちろん、水をかけたり、保冷剤で首や足のつけ根の血管を冷やしたりすることも有効です。意識がしっかりしている場合には、水を飲ませてあげましょう。
ペットの暑さ対策にはエアコンつけっぱなしがおすすめ

室内を一定の温度に保ちペットの熱中症を防ぐためには、外出時もエアコンをつけっぱなしにしておくことがおすすめです。
DAIKINが独自に調査した結果によると、76%のペットの飼い主が夏場の外出時に何らかの暑さ対策をしていると回答しました。一方、特に何もしていないという飼い主は24%でした。
また、犬と猫で比較すると、何らかの暑さ対策をしている犬の飼い主が83.4%に対して、猫の飼い主は66.5%と少ないです。暑さ対策をしている犬の飼い主が多い理由の1つとして、猫は犬より暑さに強いからではないかと考えられます。
地球温暖化の影響で、猛暑日を記録する日が年々増えてきています。熱中症のリスクは人間だけでなくペットにも及び、「犬の熱中症」の話題が取り上げられていることも、飼い主の行動に影響しているといえるでしょう。
実施している暑さ対策として、最も回答が多かったのが「エアコンをつけたまま外出する」で29.2%でした。ペットのいる多くのご家庭が、外出時はエアコンをつけて熱中症対策をおこなっているようです。
快適な温度は25〜28℃・湿度は45〜65%
犬や猫の種類によっても異なりますが、ペットにとって快適な環境は温度が25〜28℃、湿度が45〜65%と言われています。人間が過ごしやすい環境とほぼ同じと考えていただいてよいでしょう。
次項で解説しますが、冷やしすぎも体の不調をきたす原因となるので、適切な温度管理を心がけるようにしてください。
ペットが快適に過ごすためにおすすめのエアコン機能
ペットが快適に過ごすのにおすすめのエアコン機能は、以下の通りです。
ここからは、それぞれのエアコン機能について解説します。
ペットモード
ペットモードとは、ペットに適した温度設定にするための機能のことです。製品にもよりますが、ペットがいるエアコンに近い場所だけを設定温度に調整して運転してくれます。
自動復帰機能
自動復帰機能は、停電が発生しても電力が復旧すれば自動的に運転を再開してくれる機能です。万が一停電が発生したとしても、復旧後にエアコンが稼働するため、ペットは快適に過ごせるでしょう。
遠隔操作
遠隔操作とは、連動するアプリをスマホにダウンロードすることで、外出先からリモコン操作ができる機能です。アプリ上で温度や湿度の設定や確認ができるので、いつでもペットにとって快適な状態を保てます。
空気清浄機能
空気中のニオイの元となる物質やウイルス、花粉などを除去できる機能です。空気清浄機能が搭載されているエアコンなら室内が清潔に保たれるため、ペットはもちろん飼い主にとってもメリットとなるでしょう。
エアコンの電気代は1時間あたり15〜90円
エアコンの1時間あたりの電気代は、約15〜90円です。大切なペットが快適に過ごすためにエアコンは必要不可欠ですが、電気代が気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、適用畳数別にエアコンの電気代を紹介します。なお、1時間あたりの電気代は以下の計算方法で算出しています。
1時間あたりの電気代=消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)
適用畳数 | 冷房時の消費電力の平均 | 1時間あたりの電気代 |
---|---|---|
6〜9畳 | 501W | 15.5円 |
7〜10畳 | 575W | 17.8円 |
8〜12畳 | 643W | 19.9円 |
10〜15畳 | 1,060W | 32.9円 |
11〜17畳 | 1,103W | 34.2円 |
15〜23畳 | 1,891W | 58.6円 |
17〜26畳 | 2,025W | 62.8円 |
20〜30畳 | 2,444W | 75.8円 |
22〜33畳 | 2,932W | 90.9円 |
※実際の電気代は使い方や使用環境によって異なります
エアコンの適用畳数が大きくなるほど消費電力が大きくなるため、その分1時間あたりの電気代も高くなります。
エアコンの消費電力は、運転状況によって異なるのが特徴です。特に、スイッチを入れて室温が安定するまでの間は消費電力が大きくなります。室温が安定しているときの運転では消費電力が小さくなるため、ここで紹介している消費電力が常にかかるわけではありません。ここで紹介した1時間あたりの電気代は、1つの目安として参考にしてください。
エアコンの電気代を節約する4つの方法

ここでは、ペットがいるご家庭におすすめの、エアコンの電気代を節約する4つの方法をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. サーキュレーターを併用する
エアコンから出た冷たい風を効率よく循環させるために、サーキュレーターを併用しましょう。冷たい空気は床付近にとどまりやすい性質があるため、同じ部屋でも温度のムラが生じてしまうことがあります。
サーキュレーターを併用して室内の空気を循環させることで、温度のムラをなくすことが可能です。部屋が均一に涼しくなることで、エアコンの設定温度を低くする必要がなくなるため、電気代の節約につながります。
部屋の温度を均一にするためには、サーキュレーターをエアコンに向けて対角線上に置いて使用することがポイントです。また、エアコンの風向きは上向きか水平にしましょう。サーキュレーターがない方は、扇風機でも大丈夫です。
2. 暑さ対策グッズを併用する
熱中症対策アイテムを取り入れることで、エアコンの設定温度を低くして室温を調節する必要がなくなるため、電気代の節約につながるでしょう。
ペット用の暑さ対策グッズには以下のようなものがあります。
- 冷却マット
- サーキュレーターや扇風機
- ひんやりハウス
飼っているペットの種類にあうものや、ご家庭にあるものを取り入れてみるとよいでしょう。
3. 遮光カーテンや断熱材を利用する
遮光カーテンや断熱材を利用することで、室温が外気に左右されにくくなります。窓から入り込む日差しは、室内の温度を上げてしまう原因となります。
遮光カーテンを利用することで日差しが入るのを防止でき、室温が上がりにくくなるため、エアコンの消費電力も抑えられるでしょう。昼間の外出時にもカーテンを閉めておくと、室温が上がるのを緩和できます。飼い主が不在の間でもペットが快適に過ごせる環境を作れるうえに、電気代の節約にもつながります。
4. 電気料金プランを見直す
電気料金プランを見直すことでも電気代を節約できる可能性があります。2016年4月1日以降の電力自由化に伴い、どの電力会社からでも電気を購入できるようになりました。
各電力会社にさまざまな電気料金プランがあるため、ご家庭にあったものを選択することで電気代が安くなるでしょう。ただし、電力会社の切り替えや電気料金のプランの見直しで、逆に電気代が高くなってしまうこともあります。
先に料金シミュレーションで電気代が安くなることを確認してから、電力会社の切り替えや電気料金プランの見直しをおこなうようにしましょう。
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犬や猫のためにエアコンを使うときの3つの注意点
ここでは、犬や猫などのペットにエアコンを使うときの注意点を3つ紹介します。
大切なペットの体調管理のためにも、しっかりと注意点をおさえておきましょう。
1. クーラー病を引き起こさないためにも冷やしすぎない
犬や猫などのペットも、人間と同じようにエアコンで体を冷やしすぎないようにする必要があります。冷えにより、クーラー病(冷房病)を引き起こしてしまうことがあるためです。
クーラー病(冷房病)とは、冷えすぎが原因で起こる体の不調のことです。エアコンの当たりすぎによる体の冷え、涼しい場所と暑い場所の頻繁な行き来による自律神経の乱れ以外にも、以下のような体の不調をきたします。
- 食欲不振
- 元気がない
- 下痢
- 嘔吐
- 咳
- 鼻水
エアコンによってペットが寒そうにしているときは、設定温度を調節したり、毛布などで暖かくしたりしてあげましょう。
2. 停電や故障などの不測の事態にも備えておく
停電や故障などで突然エアコンが消えてしまうなどの不測の事態に備え、暑さ対策グッズを用意しておきましょう。
電気がなくても使える冷却マットや冷感バンダナなどがおすすめです。ほかにも、電気を使わないタイプの給水器(水飲み器)も用意しておくと安心でしょう。
3. 水分補給も忘れずにおこなう
犬や猫などのペットの熱中症対策は、室温管理に加えて水分補給も大切です。水分補給をしっかりおこなえる環境を整えておくようにしましょう。
犬は、喉が渇いたときだけではなく、体温を下げるために水を飲むことがあります。ただし、人間と違って喉の渇きを感じる感覚が鈍く、水を飲む量は少ないです。そのため、脱水に陥ることがあるので注意が必要です。
一方の猫は、あまり水を飲まないと言われています。暑いときには水を飲みますが、エアコンの効いた涼しい場所では水を飲まなかったり、飲む水の量が少なかったりすることがあります。
犬も猫も、脱水状態が続くと熱中症を引き起こす可能性があるため、水分補給には十分に気をつけてあげましょう。
ペットのエアコンに関するよくある3つの質問

ここでは、ペットのエアコンに関するよくある質問を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
質問1. エアコンをつけ忘れた場合はどうしたらよいですか?
可能であれば、一旦自宅へ戻り、エアコンを入れることがおすすめです。特に、7〜9月の日中に閉め切った部屋のなかでは、室温がかなり上昇してしまうことが想定されます。犬や猫は自分で涼しい場所を見つけ移動しますが、ゲージのなかに入れられたままの状態では、熱中症になってしまう可能性がさらに高くなるでしょう。
万が一エアコンをつけ忘れた場合のためにも、熱中症対策アイテムを常備したり、遠隔操作できるエアコンを設置したりするなど工夫することをおすすめします。
質問2. 犬や猫の寒いときのサインや見分け方はありますか?
犬や猫が寒がっているときのサインは以下の通りです。
犬 | 猫 |
---|---|
ブルブルと震えている 毛布などふかふかしたところに潜る 丸まって寝ている | 運動量が減る 水分を摂らなくなる 丸まって寝ている |
部屋の冷やしすぎは、ペットにとってもクーラー病の原因となってしまいます。上記のサインが見られる場合は部屋が冷えすぎている可能性があるため、設定温度の変更や換気などで室温を調節するとよいでしょう。
エアコンを使用する際は、犬や猫などのペットが寒いと感じるほど温度を下げていないか意識することが大切です。
質問3. エアコンが嫌いな猫へはどう対処したらよいですか?
エアコンが嫌いな猫におすすめの暑さ対策は以下の通りです。
- 冷却マットなどの暑さ対策グッズを活用する
- 窓を開けて空気の通り道を作っておく
- カーテンを閉めて日差しが入るのを防ぐ
- 水分補給がしっかりおこなえる環境を作っておく
聴覚が非常に優れている猫は、エアコンの機械音をうるさく感じて苦手なことがあります。エアコンが嫌いな猫には、上記で紹介した暑さ対策を取り入れることをおすすめします。
犬や猫など大切なペットのためにエアコンを活用しよう
この記事では、犬や猫などのペットが快適に過ごすためのエアコン活用術などを詳しく解説しました。犬や猫も、人間と同じように熱中症を起こすことがあります。ときには命に関わる重大なケースに陥ることも少なくありません。大切なペットを守るためにも、犬や猫のいるご家庭では、在宅時も外出時も適切な室温管理が必要です。
ペットの熱中症予防や暑さ対策には、エアコンをつけっぱなしにしておくことがおすすめです。大切な家族の一員であるペットの体調管理のためにも、この記事を参考にエアコンを適切に利用して室温管理をおこなっていきましょう。
※この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。