「太陽光発電を導入するメリット・デメリットって何?」
「太陽光発電の仕組みを教えてほしい」
「メリットを上手く活かす方法を知りたい」
太陽光発電の導入を検討している方の中には、このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。太陽光発電は太陽光をエネルギー源としているため、環境にやさしく、太陽光発電によって生まれた電力は、燃料費の高騰などに由来する電気代高騰の影響を受けないといったメリットがあります。
この記事では、太陽光発電のメリットやデメリットについて詳しく解説します。太陽光発電に興味がある方や導入をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 太陽光発電とは
- 太陽光発電の仕組み
- 太陽光発電の必要性
- 太陽光発電の5つのメリット
- メリット1.環境にやさしい電気を発電できる
- メリット2.電気代が高騰しても影響を受けない
- メリット3.停電などの非常事態に強い
- メリット4.売電すると収入を得られる
- メリット5.電気代の節約につながる
- 太陽光発電の5つのデメリット
- デメリット1.定期的なメンテナンスが必要である
- デメリット2.天気によって発電量が変わる
- デメリット3.設置に向いていない住居もある
- デメリット4.反射光トラブルのリスクがある
- デメリット5.設置費用がかかる
- 太陽光発電のデメリットを解消してメリットを活かす方法
- 方法1.リース・PPA(電力販売契約)を利用する
- 方法2.補助金などを活用する
- 方法3.天候などのリスクを把握する
- 方法4.太陽光発電設置業者は慎重に選ぶ
- 方法5.蓄電池を導入する
- 太陽光発電の特性を理解したうえで導入の検討をしよう
太陽光発電とは

太陽光発電とは、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換して発電することです。シリコンや化合物などの半導体で設計された太陽電池を用いてエネルギーを変換しています。
はじめに、住宅用太陽光発電設備の仕組みや必要性についてみていきましょう。
太陽光発電の仕組み
住宅用太陽光発電設備は、以下のような機器で構成されています。

機器 | 詳細 |
---|---|
太陽電池モジュール(太陽光パネル) | 太陽の光エネルギーを 電気エネルギーに変換する装置 |
接続箱 | 太陽電池モジュールから パワコンに送るための配線をまとめた装置 |
パワーコンディショナ(パワコン) | 太陽電池モジュールで発電した 電気を家庭で使える電気に変換する装置 |
分電盤 | 家の配線に電気をわける装置。 ブレーカーなどが収納されている |
電力量計 | 電力会社に売電した電力量や 使用している電力量を計測する機器 |
蓄電池 | 電気を蓄える装置。 太陽光発電設備とセットで利用すると、 夜間や雨天時などでも蓄えた電気を利用できる |
発電量モニター | 発電量や消費電力量などを表示する装置 |
太陽光発電で作られた電気は配線を通じてパワーコンディショナに送られ、家庭で使用できる交流電気に変換されます。その後、分電盤から家の配線につながることで使えるようになります。
太陽光発電の必要性
日本は現在、2050年カーボンニュートラル・脱炭素化社会の実現に向けて取り組みを進めています。2050年時点で、最終エネルギー消費量の55%以上が再生可能エネルギーで賄われる見込みです。
再生可能エネルギー発電は国内における全発電電力量の20%程度を占めており、太陽光発電はその中の30%以上を占めています。今後、再生可能エネルギーの大量導入を推進するために、家庭から発電所まで幅広く活躍できる分散型電源として太陽光発電の普及は欠かせません。
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太陽光発電の5つのメリット
太陽光発電には、以下のようなメリットがあります。
太陽光発電の導入にあたっては、メリットを正しく理解することが重要です。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット1.環境にやさしい電気を発電できる

太陽光発電は、太陽光がエネルギー源なので環境にやさしいのが最大の特徴です。日本の発電の72.9%(※)を占める火力発電のように、CO2(二酸化炭素)やSOX(硫黄酸化物)などの大気汚染物質が発生しません。
※出典:資源エネルギー庁|令和3年度(2021年度)エネルギー需給実績を取りまとめました(速報)
太陽光発電協会による表示ガイドラインでは、1kWシステムの太陽光発電における年間消費電力量を1,000kWとした場合、年間で以下の削減効果があるとされています。
太陽光電池の種類 | 削減効果 |
---|---|
結晶系シリコン太陽電池 | ・CO2:387.5g-CO2/kWh ・石油:0.222l/kWh |
アモルファスシリコン太陽電池 | ・CO2:404.4g-CO2/kWh ・石油:0.222l/kWh |
CIGS/CIS系太陽電池 | ・CO2:407g-CO2/kWh ・石油:0.222l/kWh |
太陽光発電を活用して自家消費(自分で使用する電気をまかなうこと)をおこない、余った分は売電したり蓄電池に貯めたりするとより効果的です。メリットを活かす具体的な方法は、記事後半の章「太陽光発電のデメリットを解消してメリットを活かす方法」で解説します。
メリット2.電気代が高騰しても影響を受けない
太陽光発電で自家消費する場合、電気代高騰の影響を受けません。発電した電気をそのまま自宅で使用すれば、電気代の節約につながります。
一般的に、毎月の電気代は電力会社の電気料金単価や燃料費調整額、再生可能エネルギー促進賦課金などの増減の影響を受けるのが特徴です。それぞれが高くなればなるほど、電気代も高くなります。
一方、太陽光発電を導入している場合、自家消費で補っている部分は電気代高騰の影響を受けません。毎月の電気代に不安を抱いている方でも安心して利用できます。
メリット3.停電などの非常事態に強い
太陽光発電で昼間に発電している場合、停電などの非常事態に役立ちます。停電時にも、エアコンや洗濯機、携帯の充電器などの利用が可能です。
現代の生活において、電気は必要不可欠なものです。もし停電で長時間電気が使えなくなると、洗濯や掃除などの家事ができなかったり在宅ワークで仕事が進まなかったりなどさまざまな影響を及ぼすでしょう。
停電などの非常時に対応できるのは太陽光発電を導入する大きなメリットです。
ただし、太陽光発電設備によっては、停電時に切り替え操作が必要な場合もあります。メーカーや機種によって操作方法も異なるため、取扱説明書などをみて自動で切り替わるかどうか確認しておくことが大切です。
メリット4.売電すると収入を得られる
太陽光発電で生み出した電気を電力会社に売ると収入が得られます。2023年度における売電価格は、住宅用(容量10kW未満)の場合で1kWあたり16円です。
住宅で太陽光発電した場合、自家消費した後で余った電気は電力会社に買い取ってもらうことになります。この買い取りの仕組みは「固定価格買取制度(FIT制度)」とも呼ばれており、国が定めた単価で10年間の買い取りが約束されているのが特徴です。
固定価格買取制度は、太陽光発電を導入する際に電力会社と契約を結び、国の認定を受ける手続きをすることで利用できます。太陽光発電による電力を無駄なく活用したい方に役立つ制度です。
メリット5.電気代の節約につながる
蓄電池を活用して太陽光発電で発電した電気を生活で消費すれば、毎月の電気代を節約できます。蓄電池に蓄えた電力は、電気料金が高い時間帯や、電力を多く使用する時間帯に活用することが可能です。
太陽光発電協会では、真南に30度の角度で太陽光パネル1kWを設置した場合の推定発電量は、年間で約1,000kWhとしています。一般的な大きさである4kWの太陽光発電設備を設置する場合、年間で約4,000kWhの発電が可能です。
太陽光発電の表示ガイドラインに記載の通り、一般家庭の平均年間消費電力量を4,716kW/年とした場合、4kWの太陽光発電設備で、約84.8%の電力をまかなえます。
太陽光発電の5つのデメリット
太陽光発電にはメリットが多い一方で、以下のようなデメリットもあります。
太陽光発電のデメリットも把握することで、太陽光発電導入の判断がしやすくなります。それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。
デメリット1.定期的なメンテナンスが必要である
太陽光発電は屋外に設置されるため、雨風によるリスクを伴います。たとえ故障やトラブルが少なく寿命が長い装置を利用していたとしても、台風をはじめとした自然災害による破損や、蓄積された汚れによる発電量低下は起こりうるため、定期的なメンテナンスは欠かせません。
ただし、太陽光発電設備のメンテナンス作業の中には、有資格者でなければ扱えないもの(電気工事や電気設備の点検など)もあります。設置後の点検方法やアフターサービスを含めて、設置業者に確認しておくとよいでしょう。
デメリット2.天気によって発電量が変わる

太陽光発電は太陽光をエネルギー源にしているため、天気の影響は大きいです。太陽が沈んでいる夜は発電ができず、雨天や曇り空であれば発電効率が晴れの日の30%以下にまで下がります。
また、毎月の日照時間にはバラつきがあり、日射量は冬に少なく夏に多い傾向です。そのため、常に一定の電力量を発電できるというわけではありません。
安定した売電収入効果などを期待していると想像した成果を得られない可能性があるため、長期的な視点で効果を期待するとよいでしょう。
デメリット3.設置に向いていない住居もある
太陽光発電設備を設置する際、住宅用設備の場合は屋根上にソーラーパネルを設置することが多いです。その際、既設の住宅で築年数・建物の構造・屋根の材質や設置する向きなどによって設置できない可能性があります。
- ソーラーパネルの荷重に屋根が耐えられない
- 設置のスペースを確保できない
- 屋根に太陽光が当たりにくい
上記のケースのように、太陽光発電設備はすべてのご家庭で設置してメリットを受けられるものではありません。自宅に適しているかどうかを十分に見極めたうえで設置することが大切です。
デメリット4.反射光トラブルのリスクがある

太陽光パネルは、北面設置をしないのが賢明です。北面に設置した場合、反射光によるトラブルや発電効率の低下などにつながります。
太陽光発電は、太陽光を効率よく当てなければ、日射量や日照時間に恵まれていても優れた効果は期待できません。そのため、理想の設置位置とされている南向きを基準に、北面を避けて設置を考えることが大切です。
近所とのトラブルを未然に防ぎながら、太陽光発電の効果的な利用を目指しましょう。
デメリット5.設置費用がかかる

太陽光発電設備は、設置時に大きなコストを伴います。そのため、設置時の費用を考えたうえで導入を考えなければなりません。
経済産業省の公表によると、2022年度の新築住宅に設置された住宅用太陽光発電設備の設置費用は、平均26.1万円/kWです。内訳は太陽光パネルが約55%、工事費用が約27%を占めています。
上記の前提では、住宅の屋根に3〜5kWの太陽光パネルを設置した場合、設置コストは約78~131万円です。2021年度の新築住宅への平均設置額28.0万円と比較すると安くなってきていますが、そもそも太陽光発電の設置には高い費用を要することを念頭に入れておきましょう。
太陽光発電のデメリットを解消してメリットを活かす方法
太陽光発電のデメリットを解消してメリットを活かすために、以下の5つの方法を取り入れるとよいでしょう。
それぞれの内容について詳しく解説します。
方法1.リース・PPA(電力販売契約)を利用する
太陽光発電では、リース契約やPPA(電力販売契約)の利用が可能です。それぞれの契約方法には、以下のような特徴があります。
項目 | 詳細 |
---|---|
リース契約 | 初期費用ゼロ円で導入が可能。 余った電力を売電すれば収入を得られる。 ただし、契約は長期にわたるので注意が必要。 |
PPA(電力販売契約) | 初期費用ゼロ円で導入が可能。 PPA事業者が太陽光発電設備を無料で設置する。 自家消費した分の電気やサービス利用料の支払いは必要。 |
それぞれの特徴を把握して上手く活用すれば、お得に太陽光発電設備を設置できます。設置時の初期費用を安くしたい方におすすめです。
方法2.補助金などを活用する

場合によっては、行政から公表されている太陽光発電設備の補助金制度の活用が可能です。
環境省では「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」や「再生可能エネルギー事業者支援事業費」などいくつかの補助金制度を公表しており、導入支援を受けられればお得に設置できます。
設置業者や行政に問い合わせて、支援制度の対象かどうかを確認しておくとよいでしょう。
方法3.天候などのリスクを把握する
太陽光発電は太陽光をエネルギー源としているため、天候のリスクを伴います。日照時間や日射量は毎月ごとにバラつきが生じるうえに、設置する地域によっても異なります。
そのため、太陽光発電の収支・発電量は毎年変動が生じることを念頭に入れておきましょう。
また、太陽光発電設備を設置すると発電・売電実績や電気の使用量などをモニターで確認できます。管理を徹底したい方は、モニターなどで定期的に発電量をチェックして管理するのがよいでしょう。
方法4.太陽光発電設置業者は慎重に選ぶ
太陽光発電で失敗しないために、設置業者は慎重に選びましょう。トラブルを未然に防ぐためにも、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
設置業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 電気工事士等の必要資格を有しているか
- メーカー認定を受けているか
- 施工実績はどのくらいあるか
- 会社のホームページは怪しくないか、評判はよいか
- 行政指導の対象になっていないか
業者任せにするのではなく、自分でも情報収集しましょう。料金のシミュレーションをおこなって相場感を把握したり、現地の調査結果や補助金情報などを確認したりすることも大切です。
太陽光発電設備を設置した際に万が一起こりうる問題などを把握したうえで、導入を検討するのがおすすめです。
方法5.蓄電池を導入する

蓄電池を利用することで、太陽光発電設備のメリットをさらに活かせます。電気を貯める役割の蓄電池の利用により、発電した電気を好きな時間に自家消費することが可能です。
太陽光発電は電気代の高騰の影響を受けないため、自家消費して節約するほうが経済的に大きなメリットを得られる可能性があるでしょう。
また、蓄電池と太陽光発電設備をセットで利用することで、万が一の災害時の対策にもなります。夜間の発生も含めた予測不能な自然災害時の停電に備えて、電気を蓄えておきたい方におすすめです。
太陽光発電の特性を理解したうえで導入の検討をしよう
この記事では、太陽光発電設備を導入するメリット・デメリットを解説しました。太陽光発電には、環境にやさしく停電などの非常事態に強いといったメリットがあります。
一方デメリットとして、建物によっては太陽光発電設備が設置できなかったり設置コストが高かったりなどが挙げられます。太陽光発電が自分に向いているかどうかは、それぞれのご家庭によって異なるでしょう。
太陽光発電の特性を理解したうえで、導入の検討を検討することをおすすめします。
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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