「待機電力にどのくらい電気代がかかっているんだろう」
「電気代を節約したいけど、待機電力も節約できるのだろうか?」
普段から家電の待機電力を意識する方は少ないかもしれません。しかし、電気代を節電したい方にとっては気にするべきポイントです。なぜなら、待機電力の電気代は、年間7,000円以上にのぼるからです。
この記事では、待機電力を多く消費する家電ランキングや待機電力の節約方法などをまとめて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
待機電力とは
待機電力とは、そもそもどういった電力を指すのかご存じでしょうか?待機電力は正式には「待機時消費電力」と呼ばれ、使われていない電化製品がコンセントにつながった状態で消費する微量の電力を指します。簡単にいうと電化製品がいつでもすぐに稼働できるよう「待機」している状態で消費される電力です。
たとえば、頻繁に使うテレビやエアコンなどは、使わない時でもコンセントにつなぎっぱなしにしている人が多いでしょう。テレビをリモコンですぐに付けたい場合は、テレビ本体に電力が通っていてスタンバイしている状態である必要があります。利便性の面でもコンセントをつなぎっぱなしにしているのが一般的です。
また、タイマーやメモリなどを搭載した家電は、いつでも通電した状態にしておく方が本来の機能を損なわずに使えるので、家電では待機電力の発生は必要不可欠ともいえます。
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待機電力の年間電気代
コンセントをつなぎっぱなしにしているだけで発生してしまう待機電力ですが、年間の電気代に換算すると、なんと約7,068円にのぼります。
資源エネルギー庁の報告*1によると、一世帯あたりの家庭で消費される年間電力量4,432kWhのうち、228kWh(5.1%)が待機電力として消費されています。2022年7月に改定されたの目安の電力料金単価31円/kWh*2をもとに電気代を計算すると、以下の計算式になります。
- 228kWh×31円=7,068円
普段気にすることがない人も多いと思いますが、私たちは待機電力のために意外に高い電気代を支払っているのです。
*1参考:資源エネルギー庁 省エネルギー対策課「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業 (待機時消費電力調査)報告書概要」
*2参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
ここからは、待機電力の消費量が多い家電ランキングTOP10を紹介します。
1位 | ガス温水器 | 19% |
2位 | テレビ | 10% |
3位 | エアコン | 8% |
4位 | 電話機 | 8% |
5位 | BD・HDD・DVDレコーダー | 6% |
6位 | 温水洗浄便座 | 5% |
7位 | パソコン | 4% |
8位 | 電子レンジ・オーブンレンジ | 3% |
9位 | パソコンネットワーク機器 | 3% |
10位 | インターホンセット | 2% |
こうして見てみると、頻繁に使う家電ほど待機電力の消費量が多いことが分かります。上位5つの家電の待機電力が、全体の50%以上を占めているのも特徴的です。
次に待機電力の消費量が多い上位5つの家電と節電方法を解説していきます。
ガス給湯器
待機電力を多く消費する家電、第1位はガス給湯器です。家電の中でも待機電力の消費量が断トツで多く、全体の19%を占めています。
ガス給湯器とは、自宅の水道でお湯が使えるようにしてくれる器具です。ガス代しかかからないと思っている方もいるかもしれませんが、実は電気代もかかります。ガス給湯器には、お湯の温度や量を測定するセンサーや、設定温度を表示する電子パネルなど、電気を必要とする機能が備わっているためです。
ガス給湯器は多くの待機電力を消費しますが、節電のためにコンセントを抜くのは故障の原因となるため、おすすめしません。代わりに、電源をこまめに消して不要な電力を使わないように気を付ける方がいいでしょう。
テレビ
待機電力を多く消費する家電、第2位はテレビです。リモコンの操作を常に受信したり、予約録画をしたりするために待機電力を消費します。特に、省エネを意識して作られていない古いタイプのテレビは、より多くの待機電力を消費してしまいます。
待機電力が気になるテレビですが、使わない時にコンセントを抜くと番組表が更新できないなどの不具合が出てきてしまいます。そのため、コンセントを頻繁に抜き差しすることはおすすめしませんが、代わりに待機電力の消費量が少ない薄型液晶テレビに買い換える、画面を明るくしている場合は暗く調整するなどすると、電気代が抑えられます。
エアコン
待機電力を多く消費する家電、第3位はエアコンです。テレビと同様にリモコンの操作を受信するため、運転していない時でも待機電力を消費します。少しでも節約するために、春や秋など過ごしやすい季節にはコンセントを抜いておくといいでしょう。
ただし、再び使用する際はコンセントをさした直後にエアコンの電源を入れないよう注意が必要です。なぜなら、エアコンのコンプレッサー(圧縮機)が故障してしまうことがあるからです。エアコンを頻繁に使用する夏や冬はコンセントを頻繁に抜き差ししない方が無難です。
電話機
待機電力を多く消費する家電、第4位は電話機です。自宅の固定電話はいつ電話がかかってきても大丈夫なように、24時間365日電気が通っている状態にしているのが一般的です。また留守番電話やFAX機能がある場合も多く、待機電力の消費量がおのずと大きくなります。
他の家電と違い、使わない時はコンセントを抜くという節約方法は非現実的ですが、省エネモードがあれば設定しておくといいでしょう。待機電力自体を節電するのが難しい分、契約内容を見直して料金を少しでも低く抑えられるか確認するのもおすすめです。
BD・HDD・DVDレコーダー
待機電力を多く消費する家電、第5位はBD(ブルーレイディスク)・HDD(ハードディスク)・DVDレコーダーです。テレビ番組を録画・再生する機能があるレコーダー各種も、意外に待機電力を消費しています。
長く使わない時はコンセントを抜くのも節電方法のひとつですが、使用するモード設定を変えるのもおすすめです。例えば、多くの電力を消費する「瞬間起動モード」は必要ない場合はオフにしておくなど、機器の設定を見直すことで電気代を節約できるケースもあります。
待機電力の節約法
ここからは待機電力でかかる電気代の節約のために、ご家庭でできることを紹介します。
節電タップを使う
節電タップにはコンセント部分にオン・オフの切り替えスイッチが付いており、そのスイッチを押すことで電気の供給を即座に切り替えられます。資源エネルギー庁の調査によると、電化製品を使わない時はスイッチをオフにして非通電状態にすることを徹底した場合、ご家庭の待機電力全体の19~49%*3削減する効果が期待できます。
節電タップには、電源をまとめてオン・オフできるタイプと、差込口ごとにオン・オフを切り替えられるタイプの2種類が主にあります。また、延長コードとして使えるタイプや、コンセントの差込口に直接差し込むタイプなど仕様が違う節電タップがあるので、使い勝手や部屋の環境に合わせて適切な物を選んでください。
*3参考:資源エネルギー庁 省エネルギー対策課「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業 (待機時消費電力調査)報告書概要」
コンセントを抜く
使っていない電化製品のコンセントを抜くことも、待機電力を節約するためにすぐに取り入れられる方法です。節電タップと同様、年間を通じて非通電状態にすることを徹底した場合、ご家庭の待機電力全体の19~49%*3削減する効果が期待できます。
しかし、冷蔵庫や温水洗浄便座、固定電話など常に電源を入れておく必要がある家電はコンセントを抜けません。代わりに、コンセントを抜いても比較的問題がないテレビやエアコンのコンセントを抜くのがおすすめです。
ただし、テレビのコンセントを抜いている間は予約録画が実行されないので注意しましょう。また、テレビやレコーダーの機種によって注意点が多少異なるので、メーカーサイトまたは取扱説明書を確認するのがおすすめです。
参考:資源エネルギー庁 省エネルギー対策課「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業 (待機時消費電力調査)報告書概要」
ブレーカーを落とす
待機電力を節約するために、長期間自宅を空ける際はブレーカーを落とすのもおすすめです。ただし、冷蔵庫を含む全ての家電に電気が通らなくなるので、慎重におこなってください。ブレーカーの仕様によっては部屋ごとにブレーカーを落とせる場合もあるので、その場合はキッチンのみオンにしたままで他の部屋は落とすなど工夫するとよいでしょう。
なお、セキュリティシステムを設置している家庭は、ブレーカーを全部落としてしまうとシステムが作動しなくなるので注意が必要です。
待機電力が発生しない家電
待機電力が発生しない家電も確認しておきましょう。
まず、代表的なのがドライヤーです。ドライヤーにはタイマーのように使わない時に稼働する機能が基本的にないので、待機電力は発生しません。
同じ理由で、手動の押しボタン型扇風機、電気ケトル、アイロンも待機電力が発生しないため、コンセントをつなぎっぱなしにしても電気代が余分にかかる心配はありません。ただし、アイロンは電源を付けっぱなしにしていると火災のリスクがあり、危ないので気を付けましょう。
待機電力の電気代の計算方法
ここからは、待機電力でかかる1カ月の電気代を実際に計算してみましょう。
待機電力の消費が一番多いとされるガス給湯器を例にみていきます。ガス給湯器の待機電力は機種によって異なりますが、ここでは資源エネルギー庁の報告に記載されている7.05W*1を参考にしました。1日10時間の待機電力が1カ月(30日間)発生したと仮定して、以下の計算式で電気代を割り出します。
・7.05W÷1,000×10時間×30日×31円*2(電力量単価)=65.565円
ガス給湯器は、1カ月で約65.6円の電気代が待機電力によって発生していることが分かりました。家庭にある家電で待機電力の電気代を計算したい場合は、取扱説明書の仕様欄を確認してみてください。取扱説明書に記載がない場合は、ワットチェッカーという測定機器を使って調べる方法もあります。
今回紹介した計算式を使い、毎日使う家電の待機電力がどのくらいなのかぜひ計算してみてください。
*1参考:資源エネルギー庁 省エネルギー対策課「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業 (待機時消費電力調査)報告書概要」
*2参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
待機電力を削減して電気代を節約しよう
この記事では、待機電力にかかる電気代と待機電力の節電方法について解説しました。普段使っている家電をコンセントにつなぎっぱなしにしていると、ほとんどの場合待機電力が発生しています。
しかし、ここで紹介した簡単に真似できる節約法を取り入れるだけで、待機電力でかかる電気代を節約することができます。電気代を少しでも安く抑えたい方は、ぜひ試してみてください。
【あわせて読みたい】電気代の節約方法20選!裏技やオール電化の節約方法も紹介
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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