「冷蔵庫の電気代は毎月どのくらい?」
「冷蔵庫と冷凍庫の電気代がどのくらい違うか知りたい」
「冷蔵庫の電気代の節約方法を教えてほしい」
現在、冷蔵庫を使用している方や新規購入を検討している方のなかには、このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。冷蔵庫の電気代の目安は、1カ月で約700〜920円が目安です。
ただし、ご家庭によって冷蔵庫の大きさや製造年数が異なります。そのため、条件別に電気代を確認したうえで、今使用している冷蔵庫の電気代を判断することが大切です。
この記事では、冷蔵庫の電気代について詳しく解説します。冷凍庫との電気代の違いや節約方法に関してもご紹介しますので、冷蔵庫の電気代の詳細を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
冷蔵庫の電気代は高い?1カ月で約700〜920円が目安

冷蔵庫の電気代の目安は、1カ月で約700〜920円です。
まずは、冷蔵庫の電気代の計算方法について解説していきます。電気代は、以下の計算方法で算出可能です。
電気代 = 消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)
1時間あたりの電気代の計算方法は以下の通りです。
1時間あたりの電気代=消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)
消費電力量は、使用する冷蔵庫の容量や年代によって異なります。電気料金単価に関しても契約中の電力会社や料金プランで異なりますが、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定める31円/kWh(2022年7月改訂)を用いて算出します。
たとえば、年間消費電力量が282kWhの場合、1カ月の電気代の計算方法は以下の通りです。
282kWh×31円/kWh=8,742円
8,742円÷12カ月=728.5円
上記の方法で、冷蔵庫の電気代の計算ができます。ここからは、冷蔵庫の大きさや製造年数などさまざまな条件別に冷蔵庫の電気代をみていきましょう。
大きさ別にみる冷蔵庫の電気代の比較
冷蔵庫の容量別の電気代は、各容量の年間消費電力量がわかれば計算できます。
経済産業省発行の省エネ性能カタログによると、冷蔵庫の年間消費電力量の平均は以下の通りです。全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定める電気料金単価31円/kWhを用いる場合、大きさ別の電気代は以下のようになります。
冷蔵庫の大きさ | 年間消費電力量(※) | 1カ月の電気代 | 1年の電気代 |
---|---|---|---|
140L以下 | 282kWh/年 | 728.5円 | 8,742円 |
141~200L | 297kWh/年 | 767.3円 | 9,207円 |
201~250L | 312kWh/年 | 806円 | 9,672円 |
251~300L | 323kWh/年 | 834.4円 | 10,013円 |
301~350L | 337kWh/年 | 870.6円 | 10,447円 |
351~400L | 355kWh/年 | 917.1円 | 11,005円 |
401~450L | 287kWh/年 | 741.4円 | 8,897円 |
451~500L | 271kWh/年 | 700.1円 | 8,401円 |
501L以上 | 278kWh/年 | 718.2円 | 8,618円 |
表をみると、冷蔵庫の電気代は容量が大きくなるにつれて電気代が高くなるとは言い切れないことがわかります。そのため、使用する冷蔵庫の容量に関係なく、年間消費電力量を確認したうえで冷蔵庫を選ぶとよいでしょう。
製造年数別にみる冷蔵庫の電気代の比較
古い冷蔵庫と新しい冷蔵庫を比較した場合、どのくらい電気代に差があるのかを具体的な数値では提示できません。ただし、現在の冷蔵庫には以下のような省エネ機能が搭載されているため、電気代は古い冷蔵庫と比較して安くなりやすい傾向にあります。
- インバータ制御
- ノンフロン対応
- 断熱材
以下の表は、2016年製と2021年製の冷蔵庫の年間消費電力量を比較したものです。
冷蔵庫の容量 | 2016年製冷蔵庫 | 2016年製冷蔵庫 | 2021年製冷蔵庫 | 2021年製冷蔵庫 |
---|---|---|---|---|
年間消費電力量(※) | 電気代 | 年間消費電力量(※) | 電気代 | |
201~250L | 365kWh | 11,315円 | 315kWh | 9,765円 |
301~350L | 396kWh | 12,276円 | 347kWh | 10,757円 |
401~450L | 353kWh | 10,943円 | 293kWh | 9,083円 |
501L以上 | 339kWh | 10,509円 | 286kWh | 8,866円 |
表をみると、冷蔵庫の製造年数の差が5年違うだけで電気代に1,000〜2,000円の差が生じることがわかります。10年・15年・20年といったように製造年数の差が大きくなれば、より省エネ性能に違いが生まれて電気代の差につながるでしょう。
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
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冷蔵庫と冷凍庫の電気代の違い
冷蔵庫とは別に冷凍庫を置いているご家庭もあるかもしれません。その場合、「冷蔵庫と冷凍庫を両方とも使用するけど、電気代はどのくらいかかる?」と疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。ここでは、冷蔵庫と冷凍庫の両方の電気代をみてみましょう。
冷凍庫の年間消費電力量の平均は、以下の通りです。なお、電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWh(2022年7月改訂)を用います。
- 151~200L:308kWh/年
- 201~250L:301kWh/年
- 251~300L:344kWh/年
- 301L以上:506kWh/年
年間消費電力量をもとに冷凍庫の電気代を計算し、冷蔵庫の電気代と比較してみました。
冷蔵庫・冷凍庫の 容量 | 冷蔵庫 | 冷蔵庫 | 冷凍庫 | 冷凍庫 |
---|---|---|---|---|
1カ月の電気代 | 1年間の電気代 | 1カ月の電気代 | 1年間の電気代 | |
151~200L ※冷蔵庫は141L~ | 767.3円 | 9,207円 | 795.7円 | 9,548円 |
201~250L | 806円 | 9,672円 | 777.6円 | 9,331円 |
251~300L | 834.4円 | 10,013円 | 888.7円 | 10,664円 |
301L以上 | 870.6円 | 10,447円 | 1,307.2円 | 15,686円 |
表をみると、それぞれ151~300Lの冷蔵庫と冷凍庫の電気代に大きな差はありません。ご家庭によって冷蔵庫と冷凍庫の適した大きさは異なるため、世帯人数や使用状況などを踏まえたうえで選ぶとよいでしょう。
サブ冷蔵庫(小型冷蔵庫)があると電気代は高くなる?
ご家庭にサブ冷蔵庫(小型冷蔵庫)を設置している場合、冷蔵庫1台のみ設置しているご家庭よりも多く電気代がかかります。具体的な金額は冷蔵庫の大きさによって異なりますが、年間で約8,000〜10,000円前後が目安です。
一般的に家庭でサブ冷蔵庫を設置する場合、比較的小さいものが選ばれます。140L以下の冷蔵庫であれば、電気代の目安は約8,700円です。
電気代は冷蔵庫の年間消費電力量から算出できるため、気になる人は一度サブ冷蔵庫の電気代を計算してみるとよいでしょう。
冷蔵庫の電気代を節約する5つの方法
冷蔵庫の電気代の主な節約方法は、以下の5つです。
ここでは、省エネ性能カタログの情報をもとに、年間でどのくらい節約できるのかを解説します。それぞれの節約方法を把握したうえで、自分が始めやすいものから実践してみてください。
節約方法1.冷蔵庫内にものを詰め込みすぎない
冷蔵庫内にものを詰め込みすぎないようにすることで、電気代の節約につながります。詰め込みすぎると冷蔵庫の冷気が上手く庫内を冷やせません。
庫内にものをたくさん詰め込んだ状態と半分の量を入れた状態を比較した場合、年間で43.84kWh、つまり約1,359円の節約につながります。庫内の状態を管理するだけなので、すぐに実践しやすいでしょう。
ただし、冷凍庫の場合は庫内にある程度の食材を詰め込んだほうが節約につながります。これは、冷凍された食材などが保冷材の働きをするためです。
冷蔵庫と冷凍庫では推奨の庫内状況が異なるため、管理を間違えないようご注意ください。
節約方法2.閉め忘れや無駄な開閉を減らす

冷蔵庫の扉の閉め忘れや、無駄な開閉を減らすことで電気代を節約できます。扉の開閉回数を減らすことで余計な温度上昇を防ぐことが可能です。
たとえば、開けている時間を20秒間から10秒間に減らした場合、年間で6.10kWh、料金にして約189円の節約になります。
また、冷蔵庫の開閉回数を現在の半分に減らした場合、年間で10.40kWh、約322円の節約が可能です。
そのため冷蔵庫の扉を開ける際は、何を取り出すかを事前に決めておき、無駄に開ける回数や時間を減らしましょう。
冷蔵庫内を整理することで開閉時間の短縮につながります。以下の表は、各食品の保管に関するポイントをまとめたものです。
食品 | ワンポイント |
---|---|
未開封の缶詰やびん詰め | 冷蔵庫に入れる必要がない |
キュウリやナス | 冷やしすぎに注意する |
バナナやサツマイモ | 冷蔵保存ではなく常温のほうがよいとされている |
冷蔵庫全体 | 食べ残しや消費を忘れた食材がないか確認する |
加えて、冷蔵庫のパッキンが傷んでいると隙間から冷気が逃げる可能性があります。結果として冷蔵庫が温度上昇し、無駄な電力の消費につながるため、定期的にパッキンの不具合も確認してください。
節約方法3.冷蔵庫の設定温度を適切にする
冷蔵庫は、設定温度を「強」から「中」など控えめに設定すると、消費電力量を節約できます。ただし、食品が傷まないように注意が必要です。
周囲温度22℃の状況で冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に変えた場合、年間で61.72kWh、約1,913円の節約につながります。
冷蔵庫の設定温度は、すぐに実践できる節約方法です。設定温度のダイヤルは、ドアの外側正面や冷蔵庫の庫内に設置されているため、気になる人は設定温度の変更をしましょう。
節約方法4.熱いものは冷ましてから入れる
冷蔵庫に熱いものを入れる場合、事前に冷ましておくことで節約につながります。たとえば、シチューやカレーなどを冷蔵庫で保存する際など意識してみましょう。
熱いものを冷ましてから入れる場合、どの程度節約できるか具体的なデータは公表されていません。しかし、あらかじめ冷ますことで余計な電気代が抑えられるため、電気代を節約したい人はぜひ実践してみてください。
節約方法5.壁から適切な間隔で設置する

冷蔵庫は、設置方法を見直すことでも節約できます。本体の周囲(上部・左右)に適当な間隔を空け、なおかつ直射日光やガスコンロなどの熱源の近くを避けることが大切です。
上部と両面が壁に接している状態から片側が壁に接している状態にした場合、年間で45.08kWh、約1,397円の節約につながります。一度、冷蔵庫がどのように設置されているか見直すのがよいでしょう。
ただし、必要な放熱スペースは冷蔵庫によって異なります。そのため、各メーカーのカタログなどから設定に対する放熱スペースを確認しておきましょう。
古い冷蔵庫の場合は買い替えることで節約につながる
先ほどご紹介した節約方法以外にも、省エネ性能が優れた冷蔵庫に買い替えることで電気代の節約につながります。そのため、現在古い冷蔵庫を使用している方は、年間消費電力量を抑えるために買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
経済産業省発行の省エネ性能カタログによると、容量が201〜250Lの冷蔵庫において、2016年製の冷蔵庫の年間消費電力量が365kWhなのに対し、2021年製の冷蔵庫の年間消費電力量は315kWhです。
2016年製よりも古い冷蔵庫を使用している場合は、余計に年間消費電力量の差が大きいといえるでしょう。
冷蔵庫の買い替えには大きな費用が必要となるため、すぐに実践できるものではありませんが、長期的にみると冷蔵庫の電気代は抑えられます。古い冷蔵庫を使用していて電気代にお悩みの人は、ぜひ買い替えをご検討ください。
電力会社の見直しも電気代の節約では大切
電気代を節約するうえで、現在契約している電力会社や料金プランを見直すことも大切です。自分のライフプランにあった適切な電力会社を選ぶことで、電気代を節約できる可能性があります。
電力会社を選ぶ際は、自分のライフスタイルにあわせて選びましょう。
以下の流れを参考にしてみてください。
- 料金プランの候補をいくつか見つける
- 特典や解約金の有無、口コミなどから絞る
- 料金シミュレーションしてから切り替える
電力会社を見直したら電気代が必ず安くなるわけではありません。そのため、候補をいくつか選んだうえで料金シミュレーションをおこない、プランの相場感を把握したうえで契約に進むことが大切です。
実際の評判や口コミなども踏まえながら、自分にあった電力会社を選ぶとよいでしょう。
CDエナジーなら、生活スタイルに合わせて電気料金プランを選べる!
CDエナジーでは、関東エリアのご家庭向けに豊富な電気料金プランをご提供しています。CDエナジーに切り替えて最適なプランを選択すると、月々の電気料金がお得に!さらに、電気料金の支払いに使えるポイントが貯まるほか、ガスとセットで契約すると割引が適用されます。「どのプランを選べばいいの?」とお悩みの方は、以下の図をご覧ください!

※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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冷蔵庫を上手く活用して毎月の電気代を節約しよう
この記事では、冷蔵庫の電気代について解説しました。冷蔵庫の1カ月の電気代は、約700〜920円が目安です。
冷蔵庫の電気代は、扉の開閉回数や開閉時間を減らしたり、ものを詰め込みすぎないようにしたりすることで節約できます。このほかに、設定温度や設置場所の見直しも効果的です。
古い冷蔵庫を使用している場合、買い替えることで電気代を節約できる可能性があります。節約方法に関してもすぐに実践できるものが多いため、まずは自分が始めやすいと感じたものから実践してみましょう。
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