電気回路に過電流や漏電などの異常が生じた際、自動的に電気を遮断して家電や配線を保護する役割を持つブレーカー。ブレーカーには「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」の3つ種類があり、落ちる原因と復旧方法はそれぞれ異なります。
冒頭ではまず、3つのブレーカーが落ちる原因と復旧方法をご紹介します。
アンペアブレーカー 漏電ブレーカー 安全ブレーカー 落ちる原因 契約アンペアを超える電気が流れた 漏電した 同じコンセントや配線で大きな電流が流れた
電気配線がショートした復旧方法 アンペアブレーカーの復旧方法は
こちら漏電ブレーカーの復旧方法は
こちら安全ブレーカーの復旧方法は
こちら
この記事では、種類ごとにブレーカーが落ちる原因と落ちたときの復旧方法、ブレーカーが落ちるのを防ぐ4つの対策についてご紹介します。「最近ブレーカーが落ちることが多くて困っている…」「どうしてブレーカーが落ちるのか原因がわからない」という方は必見です。ぜひ参考にしてください。
- 【症状で判断】ブレーカーが落ちた!まず確認すること
- ブレーカーには3種類ある
- アンペアブレーカー
- 漏電ブレーカー
- 安全ブレーカー
- アンペアブレーカーが落ちる原因と復旧方法
- 原因:契約アンペアを超える電気が流れた
- 復旧方法
- 漏電ブレーカーが落ちる原因と復旧方法
- 原因:漏電もしくは配線のショート
- 復旧方法
- 安全ブレーカーが落ちる原因と復旧方法
- 原因:特定回路での電気の使いすぎ、またはショート
- 復旧方法
- 【条件別】停電になった場合の対処方法
- 家全体が停電した
- 一部の部屋が停電した
- ブレーカーが落ちるのを防ぐ4つの対策
- 契約アンペア数を見直す
- ワット数が大きい家電を同時に使わない
- ワット数の大きい家電はコンセントを分けて使う
- 漏電対策をする
- 停電の内容によっては専門家を頼るのも大切
- ブレーカーに関するよくある質問
- いつもと同じ使い方なのにブレーカーが落ちるのはなぜ?
- ブレーカーが繰り返し落ちる原因が不明の場合どうしたらいい?
- 消費電力(ワット数)の大きい家電でも別の部屋で使えば問題ない?
- ブレーカーが落ちることで家電が故障することはある?
- ブレーカーが落ちる原因を理解してしっかり対策しよう
【症状で判断】ブレーカーが落ちた!まず確認すること
家全体の電気が消えた | 一部の部屋だけ消えた | |
---|---|---|
原因 | 電気の使いすぎ 漏電 | 特定回路での電気の使いすぎ ショート |
ブレーカーの状態 | 基本的にアンペアブレーカーや漏電ブレーカーが落ちている | 基本的に安全ブレーカーが落ちている |
復旧方法 | アンペアブレーカーの復旧方法はこちら 漏電ブレーカーの復旧方法はこちら | 安全ブレーカーの復旧方法はこちら |
上記に、停電場所別にブレーカーが落ちる原因と対処法をまとめました。ブレーカーが落ちたときは、落ちたブレーカーの種類や停電した場所を確認してみましょう。
家全体の電気が消えた場合と、一部の部屋だけ消えた場合では原因や復旧方法が異なります。落ちたブレーカーごとの復旧方法は後述しますので、ぜひご覧ください。
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ブレーカーには3種類ある
ブレーカーとは、電気回路に異常が起きたときに電気の流れを自動で遮断するための装置で、配線用遮断器とも呼ばれます。ブレーカーは役割ごとに「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」に分かれています。
「ブレーカーが落ちた」と表現するのは、なんらかの原因でブレーカーが「OFF」の状態になったときです。
それぞれの役割や仕組みをみていきましょう。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは、設定された数値以上の電気が流れると自動的に回路が遮断される仕組みとなっています。設定された数値とは、電力会社との契約アンペア数のことです。アンペアブレーカーには、契約しているアンペア数以上の電力を使えないようにする役割があり、「サービスブレーカー」や「契約ブレーカー」などと呼ばれることもあります。
スマートメーターのアンペアブレーカー機能で契約アンペアを設定している場合は、分電盤にアンペアブレーカーがない場合もあります。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、家庭内で漏電を検知したときに自動的に回路が遮断される仕組みとなっています。
火災や感電などの事故を防ぐことが目的です。漏電ブレーカーが落ちたときは、家の中のどこかで漏電が発生している可能性が高く、危険な場合もありますので、慎重かつ速やかに対処する必要があります。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは、電気の使いすぎやショートした機器がある回路を遮断する仕組みとなっています。使っている家電の故障や、配線のショートなどが原因で、過剰な電気が流れた場合に作動します。
アンペアブレーカーと同様に、一定以上の電気が流れると落ちる仕組みです。異なる点は、「キッチン」「リビング」「寝室」「脱衣所」など、場所ごとに細かく分けられていることです。
家の中で一部だけ停電が発生したときは、安全ブレーカーが落ちたと考えてよいでしょう。
アンペアブレーカーが落ちる原因と復旧方法
ここでは、アンペアブレーカーが落ちる原因と、落ちたときの正しい対処法を解説していきます。
原因:契約アンペアを超える電気が流れた
アンペアブレーカーは、一度に多くの家電を使って設定された数値以上の電気が流れることが原因で落ちます。ご家庭のアンペアブレーカーの設定数値は、電力会社との契約アンペア数です。
世帯人数別の契約アンペア数の目安は以下の表の通りです。
世帯人数別の契約アンペア |
|
20〜30A | 1人暮らし |
30〜40A | 1人~2人世帯 |
40〜50A | 3人以上の世帯で消費電力(ワット数)の大きい家電をよく使う家庭 |
50〜60A | オール電化や2世帯住宅などの大家族、または電力の消費量が多い家庭 |
アンペアブレーカーが繰り返し落ちる場合は、契約アンペア数が足りていない可能性があるため、契約を見直すとよいでしょう。上記の値は目安であり、それぞれのご家庭で必要なアンペア数は異なります。現在の契約アンペア数が知りたいという方は、電力会社との契約内容を確認してみてください。
なお、スマートメーターが取り付けられているご家庭の場合、アンペアブレーカーの機能がスマートメーターに内蔵されている場合があります。この場合、分電盤にアンペアブレーカーは取り付けられていませんが、電気の使いすぎでブレーカーが落ちた場合は10秒後に自動復旧します。
復旧方法
アンペアブレーカーが落ちたときの正しい対処法は以下の通りです。
- アンペアブレーカーが落ちる直前に使っていた家電の電源を可能な限り切る。
- アンペアブレーカーをONにする。
- 電気がついたことを確認し、一度に使う家電を減らす。
基本的に、アンペアブレーカーはスイッチをONにするだけで復旧できます。しかし、アンペアブレーカーの操作だけではONにした直後に再びブレーカーが落ちる可能性が高いため、使っていた家電の電源を切ってからブレーカーをONにしましょう。
漏電ブレーカーが落ちる原因と復旧方法
次に漏電ブレーカーが落ちる原因と、落ちたときの正しい対処法を解説していきます。
原因:漏電もしくは配線のショート
漏電ブレーカーが落ちる原因は主に以下の2つです。
それぞれの原因について、詳しく解説します。
原因1. 漏電した
漏電ブレーカーが落ちる原因として、配線や電気器具などからの漏電が考えられます。
漏電とは、電気が本来の回路からはずれて、流れてはいけない場所に漏れ出してしまうことです。漏電が発生した場合、感電や火災などを防ぐため、漏電ブレーカーが落ちて電気の流れを遮断します。漏電は、家電の経年劣化やコードの損傷、コンセントの水濡れなどが原因で起こります。
原因2. 電気配線がショートした
家電のコード類がショート(短絡)した場合も、漏電ブレーカーが働き一時的に電気を止めます。
ショートとは、回路に大きな電流が流れ、発熱や発火を引き起こす現象です。電気コードの損傷や断線などで起こります。
復旧方法
漏電ブレーカーが落ちたときは、火災や感電のリスクが高い状態であり、速やかな対応が必要です。以下の方法で対処してください。
- すべてのブレーカーをOFFにする。
- アンペアブレーカーと漏電ブレーカーをONにする。
- 安全ブレーカーを1つずつONにし、漏電ブレーカーが落ちるかどうか確認する。
- 漏電箇所を特定したら、その場所の安全ブレーカーはOFFのままにしておく。
- 漏電箇所以外の安全ブレーカーをONにする。
- 漏電が疑われる家電のコンセントや配線を抜く。
- 電力会社や電気工事店等に漏電の点検や修理を依頼する。
漏電箇所が特定できなかった場合も、安全のために電力会社や電気工事店等に点検を依頼してください。
安全ブレーカーが落ちる原因と復旧方法
最後に、安全ブレーカーが落ちる原因と、落ちたときの正しい対処法を解説していきます。
原因:特定回路での電気の使いすぎ、またはショート
安全ブレーカーが落ちる原因は、主に「電気の使いすぎ」と「ショート(短絡)」の2つです。 特定の回路(部屋ごとやコンセントごと)で許容されている以上の電気を一度に使ったり(電気の使いすぎ)、コードの損傷などでショートが起きたりすると、安全ブレーカーが落ちてその回路の電気を遮断します。安全ブレーカーが落ちたときは、その場所だけが停電します。
復旧方法
安全ブレーカーが落ちたときは、以下の方法で対処してください。
- 安全ブレーカーが落ちた場所を確認する
- 安全ブレーカーが落ちた場所で使っていた家電の電源を切るか、コンセントから抜く
- 安全ブレーカーのスイッチをONにする
- 1つのコンセントで使う家電を減らす
もし電気コードに傷やコゲがあるようなら、電気配線がショートしている可能性があります。大変危険なのでコンセントに挿さず、抜いたままにしておいてください。
【条件別】停電になった場合の対処方法

停電になったときの状況により、対処方法が異なります。ここでは、停電になった場合の対処方法を詳しく解説します。
家全体が停電した
ここでは、家全体が停電した場合の原因と対処法について具体的に解説します。
原因
近所も停電している場合、雷などの影響や送電設備の故障が考えられます。地域の一般送配電事業者の公式サイトで、停電情報を確認してみましょう。
自宅だけ停電している場合は、漏電や電気の使いすぎ、家電の故障などが考えられます。ブレーカーの操作をおこない、復旧できるか試してみましょう。
復旧方法
家全体が停電した場合はブレーカーの状態を確認し、以下の手順で復旧してみましょう。
【漏電ブレーカーがOFFになっている場合】
- 安全ブレーカーをすべてOFFにする
- 漏電ブレーカーをONにする
- 安全ブレーカーを1つずつONにする
- 途中で漏電ブレーカーがOFFになった場合、OFFになった回路以外の安全ブレーカーをONにする
- 停電している回路の家電をコンセントから外して再度ブレーカー操作をおこなう
漏電ブレーカーと安全ブレーカーがONになっているのに停電している場合、地域の一般配送電事業者に問い合わせてみましょう。
一部の部屋が停電した
ここでは、一部の部屋だけが停電した場合の原因と対処法について、詳しく解説します。
原因
1部屋だけ電気が使えなくなった場合、以下のような原因が考えられます。
- 直前に使った家電が原因で、瞬間的に電気を使いすぎてしまった
- 電柱にあるヒューズが切れた
これから解説する復旧方法に従い、電気が使えるようになるか試してみましょう。
復旧方法
一部の部屋だけ停電した場合の復旧方法は以下の通りです。
【漏電ブレーカーがON、一部の安全ブレーカーがOFFの場合】
- 停電前に使用していた家電をコンセントから外す
- OFFになっている安全ブレーカーをONにする
【漏電ブレーカーと一部の安全ブレーカーがOFFの場合】
- すべての安全ブレーカーをOFFにする
- 漏電ブレーカーをONにする
- 安全ブレーカーを1つずつONにする
- 途中で漏電ブレーカーが切れたら、漏電の恐れがあるため直前でONにした安全ブレーカーをOFFにする
- 漏電の恐れのある回路以外の安全ブレーカーをONにする
漏電ブレーカーや安全ブレーカーがONでも停電している場合や、復旧方法を試しても再度ブレーカーが落ちる場合は、地域を管轄する一般送配電事業者にご連絡ください。
ブレーカーが落ちるのを防ぐ4つの対策

ここでは、ブレーカーが落ちるのを防ぐ4つの対策について紹介していきます。具体的な対処法は以下の通りです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
契約アンペア数を見直す
アンペアブレーカーが繰り返し落ちる場合は、契約アンペア数がご家庭の電気の使用状況と合っていない可能性があります。世帯人数における契約アンペア数の目安をもう一度確認しておきましょう。
世帯人数別の契約アンペア | |
20〜30A | 1人暮らし |
30〜40A | 1人~2人世帯 |
40〜50A | 3人以上の世帯で消費電力(ワット数)の大きい家電をよく使う家庭 |
50〜60A | オール電化や2世帯住宅などの大家族、または電力の消費量が多い家庭 |
契約アンペア数は世帯人数やライフスタイル、オール電化かどうかなどを考慮して選ぶことが大切です。
電気料金を見直したことがない方は、電力会社の切り替えで今より電気代を節約できるかもしれません。契約アンペア変更の機会に、各社の電気料金プランを比較検討してみることをおすすめします。
関東エリアの電力会社でおすすめなのがCDエナジーです。電力使用量に応じて3つの料金プランがあり、家族に合わせた最適プランが選択できます。参考として、2〜3人暮らし向けの「ベーシックでんき」の料金を紹介します。
プラン例「ベーシックでんき」 | ||
基本料金(1カ月あたり) | 10A | 276.90円(税込) |
15A | 415.35円(税込) | |
20A | 553.80円(税込) | |
30A | 830.70円(税込) | |
40A | 1,107.60円(税込) | |
50A | 1,384.50円(税込) | |
60A | 1,661.40円(税込) | |
電力量料金 | ~120kWh | 29.90円/kWh(税込) |
121~300kWh | 35.59円/kWh(税込) | |
301kWh~ | 36.50円/kWh(税込) | |
公式サイト | https://www.cdedirect.co.jp/ |
※料金は2025年7月時点の単価を適用。実際の電気料金は燃料費調整額が加減算、再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えると燃料費調整額により、CDエナジーの電気料金が割高になる場合あり。
CDエナジーは電気とガスをまとめて契約すると、それぞれの料金が0.5%割引になるため、光熱費を節約したい方にぴったりです。充実したポイントサービスや最適なプランをお知らせする「最適プランの定期便(※)」など、ライフスタイルにフィットした使い方ができるのも魅力です。
※当社対象プラン(シングルでんき、ベーシックでんきB、ファミリーでんき)をご契約の方向けのサービスとなります。サービス対象の詳細はこちら
契約アンペアの変更と合わせて、ぜひ一度、CDエナジーへの切り替えをご検討ください。
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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ワット数が大きい家電を同時に使わない
ワット数が大きい家電を同時に使うと、ブレーカーが落ちやすくなります。以下は、ワット数が大きい家電の例です。
- ドライヤー(850〜1,200W)
- 電子レンジ(1,200W程度)
- エアコン10畳用(暖房使用時)(790W程度)
- セラミックファンヒーター 強(1,200W程度)
たとえば、これらすべての家電を同時に使うと約44Aの電流が流れることになります。契約しているのが30Aだとすると、設定数値を超えるためブレーカーは落ちてしまうでしょう。
前項でお伝えしたように、ワット数の大きい家電を同時に使う頻度が高い場合には、契約アンペア数を見直すことをおすすめします。
ワット数の大きい家電はコンセントを分けて使う
同じコンセントでワット数の大きい家電を一緒に使うと、安全ブレーカーが落ちてしまいます。そのため、ワット数の大きい家電はコンセントを分けて使うようにしましょう。
一般的に、1つのコンセントに流せるのは15Aです。一般家庭の電圧は通常100Vですから、1つのコンセントで合計1,500Wまで使うことができるといった計算になります。
たとえば、1つのコンセントで1,000Wのドライヤーと、1,200Wのセラミックファンヒーターを使うとしましょう。1,500W以上の電気が流れることになるため、安全ブレーカーが落ちる可能性が高くなります。
ワット数の大きい家電はコンセントを分けて使うことで、安全ブレーカーが落ちるのを防ぐことができます。
漏電対策をする
漏電は感電や火災のリスクが高く非常に危険です。あまりブレーカーが落ちないというご家庭でも、漏電を防ぐために日頃から対策をおこなっておくことをおすすめします。具体的な方法は以下の通りです。
- アース線をつなぐ(湿気の集まりやすい場所は必須)
- コンセント周りのホコリはこまめに掃除する
- たこ足配線をしない
- 濡れた手で家電などの機器に触れない
- 定期的に点検を依頼する
漏電を防ぐためにも、日頃の対策をきちんとしておきましょう。
停電の内容によっては専門家を頼るのも大切
停電の原因によっては、感電や火災のリスクを伴います。この記事で紹介している復旧方法を試しても電気が使えない場合や、ブレーカーが落ちていないのに停電した場合は専門家に点検を依頼しましょう。
近所も停電している場合は、落雷や大雨などの自然災害や事故、配電設備の故障などが考えられます。一般送配電事業者の公式サイトで停電情報を確認し、停電になっていない場合は連絡して点検を依頼しましょう。
自宅のみが停電していて復旧できない場合や、何度もブレーカーが落ちる場合は漏電の可能性があります。感電の恐れがあるため、問題のある部屋の安全ブレーカーをOFFにして、早急に電力会社や電気工事店などに連絡しましょう。
ブレーカーに関するよくある質問

ここでは、ブレーカーに関するよくある質問を紹介します。
- いつもと同じ使い方なのにブレーカーが落ちるのはなぜ?
- ブレーカーが繰り返し落ちる原因が不明の場合どうしたらいい?
- 消費電力(ワット数)の大きい家電でも別の部屋で使えば問題ない?
- ブレーカーが落ちることで家電が故障することはある?
それぞれ詳しくみていきましょう。
いつもと同じ使い方なのにブレーカーが落ちるのはなぜ?
いつもと同じ電気の使い方だと思っていても、ブレーカーが落ちる場合は、何かしらの原因があると考えられます。落ちたブレーカーの種類によって想定される原因が異なります。
アンペアブレーカーが落ちるのは、家庭内で使っている電力量が契約アンペア数を超えていることが原因です。同時に複数の家電を使っていないか、何かいつもと違う家電を使っていないか、家電のスイッチを切り忘れていないかなど原因を探してみましょう。
漏電ブレーカーが落ちたときは、漏電もしくは電気配線のショートが起きている可能性があります。感電、火災のリスクが非常に高いため、慎重かつ速やかに対応するようにしましょう。
安全ブレーカーが落ちるのは、同じ配線で使っている電力量が大きいことが原因です。安全ブレーカーが落ちた場所を確認し、同じコンセントでワット数の大きい家電を使っていないか確認してみてください。
ブレーカーが繰り返し落ちる原因が不明の場合どうしたらいい?
ブレーカーが落ちる原因がどうしてもわからないときは、契約している電力会社や電気工事店等に相談してみることをおすすめします。
特に漏電ブレーカーが落ちたときは、火災や感電のリスクが高く非常に危険です。原因不明のまま自己判断で対処したり放置したりせずに、速やかに専門家に相談しましょう。
消費電力(ワット数)の大きい家電でも別の部屋で使えば問題ない?
ワット数が大きい家電を別の部屋で使っても、家全体で契約アンペア数を超える電力を同時に使用すればブレーカーは落ちます。別の部屋で家電を使うというのは、根本的な対策にはなりません。
ブレーカーが落ちることで家電が故障することはある?
ブレーカーが落ちて停電した場合、家電に影響が出る可能性があります。特にレコーダーやパソコンは影響を受けやすいといわれており、停電によって急に電源が切れることで、データ消失や故障を引き起こす恐れがあります。
ブレーカーが落ちる原因を理解してしっかり対策しよう
この記事では、ブレーカーが落ちる原因と、落ちたときの対処法(復旧方法)、ブレーカーが落ちるのを防ぐ対策について詳しく紹介しました。ブレーカーには3つの種類があり、それぞれ落ちる原因が異なります。種類ごとの原因をしっかり理解しておくことで、きちんと対策できるでしょう。
もしブレーカーが落ちてしまっても、この記事を参考に復旧することで、普段どおり安全に電気を使えるようになります。うまく復旧できない、停電の原因がわからないという場合は、迷わず専門業者に相談してください。
繰り返しブレーカーが落ちて困っている場合は、しっかりと予防対策することがおすすめです。この記事を参考に、ぜひ実践してみてください。
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※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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※この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。