【種類別】電気ストーブの電気代はいくら?その他の暖房器具とも比較

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【種類別】電気ストーブの電気代はいくら?その他の暖房器具とも比較

「電気ストーブの電気代って高いのかな…」
「電気ストーブとエアコンではどちらが節電になるの?」
「節電しながら電気ストーブを使いたい」

寒い季節になると電気ストーブを活用するご家庭もあるかもしれません。「電気ストーブの電気代は高い」という話を聞くと、電気ストーブの電気代がどれくらいかかるのか気になるのではないでしょうか。
また、エアコンのような暖房器具と比べて、どちらが節電になるのか知りたい方もいるでしょう。

そこで、この記事では、電気ストーブの電気代について種類別に解説します。
また、その他の暖房器具の電気代とも比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【種類別】電気ストーブの電気代

電気ストーブは電気代が高くなりやすい製品です。その理由は、消費電力が大きいから。今回は、コツコツCD編集部が独自に調査した製品の消費電力を参考にしながら、電気ストーブの電気代について解説していきます。

電気代は、以下の式で計算します。

電気代 = 消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価 × 使用時間

電気料金単価は電力会社や電気料金プランによって異なりますが、この記事では公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(税込)(2022年7月改定)を使用して計算していきます。


消費電力は製品によって異なります。ご家庭で使用している電気ストーブの消費電力を知りたい場合は、製品のつまみ(スイッチ)をご確認ください。取扱説明書や製品のホームページで確認することも可能です。

電気ストーブにはいくつか種類があります。それぞれの特徴や消費電力を以下にまとめました。なお、消費電力は当社が複数の製品を調査してまとめたものです。

種類
暖め範囲
暖めスピード特徴消費電力
(目安)
1時間あたりの電気代
(目安)
ハロゲンヒーター△狭い〇速い・空気の乾燥や、ほこりが舞う心配なし。・やけどや火災のリスクあり400~1,200W12.4~37.2円
カーボンヒーター△狭い◎速い・部屋全体を暖めるのには不向き。・短時間で暖まるため、電気代の抑制に。・やけどや火災のリスクあり450~900W14.0~27.9円
セラミックファンヒーター△狭い◎速い・加湿や空気清浄などの機能付き商品も。
・スイッチを入れるとすぐに温風が出る。
550~1,200W17.1~37.2円
パネルヒーター(小型)△狭い〇速い・本体が小さく持ち運びも簡単。※室内全体を暖めるセントラルヒーティング用も400~1,200W12.4~37.2円
オイルヒーター〇広い△遅い・機器が高温にならないため安心。・暖めるのに時間がかかるため、電気代が高め。
500~1,200W
15.5~37.2円

ここからは、それぞれの電気ストーブの特徴やメリットに触れながら、電気代について紹介していきます。

ハロゲンヒーター

ハロゲンヒーター

ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプを発熱させて暖めるタイプの電気ストーブです。特徴は、足元などをピンポイントで暖められること。また、スイッチを入れてからすぐに暖められるというメリットもあります。

風が起きないため、空気が乾燥したり、ほこりが舞ったりする心配もありません。ただし、ハロゲンランプは高温となるため、燃えやすいものは近くに置かないなど、しっかりと安全管理をおこないましょう。

ハロゲンヒーターの消費電力は400~1,200W程度で、弱や強など強さを調節できるものが多くなっています。たとえば、400W(弱)、800W(中)、1,200W(強)の3段階の強さがある場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

ハロゲンヒーターの電気代(目安)

消費電力1時間あたりの電気代
強/1,200W約37.2円
中/800W約24.8円
弱/400W約12.4円

カーボンヒーター

カーボンヒーター

カーボンヒーターはカーボンを発熱させて暖めるタイプです。カーボンとは炭素繊維の発熱体のことで、赤外線の熱によって暖めます。

カーボンヒーターの炭素繊維の遠赤外線放出量は、ハロゲンヒーターよりも多いため、より早い間で同じ温度に到達します。そして、比較的リーズナブルな製品が多い点がメリットです。

ただし、本体は高温となるため、やけどや火災には十分に気を付けましょう。

カーボンヒーターの消費電力は450~900W程度のものが多くなっています。たとえば、消費電力が450W(弱)、900W(強)の2段階の製品をそれぞれの強さで使用した場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

カーボンヒーターの電気代(目安)

消費電力1時間あたりの電気代
強/900W約27.9円
弱/450W約14.0円

セラミックファンヒーター

セラミックヒーター

セラミックファンヒーターは、発熱体を特殊な加工が施されたセラミックで包み、温まったセラミックが赤外線を放出して部屋を暖めるタイプの家電です。ファンが内蔵されているため、温風が出ます。

セラミックファンヒーターの特徴は、コンパクトな製品が多いこと。そのため、場所を問わず設置できるというメリットがあります。また、加湿や空気清浄など、機能が充実した製品もあります。

セラミックファンヒーターの消費電力は550~1,200W程度のものが多くなっています。たとえば、消費電力が550W(弱)、1,200W(強)の製品をそれぞれの強さで使用した場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

セラミックファンヒーターの電気代(目安)

消費電力1時間あたりの電気代
強/1,200W約37.2円
弱/550W約17.1円

パネルヒーター

パネルヒーターは、セントラルヒーティングに使われるような大きなものから、持ち運びが簡単な小型のものまで、さまざまな種類があります。寒冷地を中心に使用されるセントラルヒーティング式のものは、内部の温水やオイルが温められ、部屋全体を暖めます。

一方で、小型のパネルヒーターは、パネルの中に電熱線を張って中から発生する輻射熱を対流させて暖めるタイプです。特徴は、薄くてコンパクトであること。そのため、どんな方でも簡単に持ち運びができます。

パネルヒーターの消費電力は400~1200W程度のものが多くなっています。消費電力が400W、800W、1200Wの製品を使用した場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

パネルヒーターの電気代(目安)

消費電力1時間あたりの電気代
強/1,200W約37.2円
中/800W約24.8円
弱/400W約12.4円

オイルヒーター

オイルヒーターは、フィンと呼ばれる放熱板の中でオイルを熱し、その熱を循環させて暖めるタイプです。オイルヒーターの特徴は、音が出ないこと。エアコンやファンヒーターとは違い、音に悩まされることがないため、どんなシチュエーションでも利用できます。また、機器自体は高温にならないため、小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭でも使いやすい暖房器具です。

オイルが温まるまでに時間がかかるため即暖性はありませんが、空気を汚さずに部屋全体を暖めてくれます。

オイルヒーターの消費電力は、500~1,200W程度のものが多くなっています。たとえば、消費電力が500W(弱)、700W(中)、1,200W(強)の3段階の製品をそれぞれの強さで使用した場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

オイルヒーターの電気代(目安)

消費電力1時間あたりの電気代
強/1,200W約37.2円
中/700W約21.7円
弱/500W約15.5円

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電気ストーブとその他の暖房器具の電気代を比較

ここまで、電気ストーブの電気代について、種類ごとに解説しました。では、その他の暖房器具と比較すると、電気代はどのように異なっているのでしょうか。

電気代が安い順に暖房器具を並べると、以下のようになります。

暖房器具消費電力(目安)1時間あたりの電気代(目安)
こたつ100~300W3.1~9.3円
ホットカーペット200~400W6.2~12.4円
パネルヒーター400~1,200W12.4~37.2円
ハロゲンヒーター400~1,200W12.4~37.2円
カーボンヒーター450~900W14.0~27.9円
エアコン暖房(6〜9畳用)480W14.9円
オイルヒーター500~1,200W15.5~37.2円
セラミックファンヒーター550~1,200W17.1~37.2円
エアコン暖房(15〜23畳用)1,750W54.3円

電気ストーブはホットカーペットやこたつよりも電気代が高い傾向にあります。また、製品サイズや設定温度にもよりますが、電気ストーブの強さを最大にすると、エアコンの暖房よりも電気代が高くなってしまうこともあります。

こうした事情を踏まえ、ここからは、エアコン、こたつ、ホットカーペットの電気代について解説していきましょう。

エアコン(暖房)

エアコン 暖房

エアコンは暖房を使用することで、部屋を暖めることができます。エアコンの特徴は、温風を循環させて暖めることです。そのため、部屋全体を暖めることができます。

特徴温風を循環させて暖める
メリット空間全体が暖かくなる
消費電力6〜9畳用 480W
15〜23畳用 1,750W
1時間あたりの電気代6〜9畳用 14.9円
15〜23畳用 54.3円

たとえば、6~9畳用のエアコンで暖房を使うと平均で480Wの電力を消費します。すると、1時間あたり14.9円の電気代がかかることになります。一方で、15~23畳用のエアコンの場合は消費電力は平均1,750W。この場合、電気代は1時間あたり54.3円となります。

こたつ

こたつ

こたつはテーブルの下にある発熱体によって暖められる暖房器具です。こたつの特徴は、こたつ内で暖を取ることができることです。こうした特徴から、少ない電力で効率よく暖められるというメリットがあります。

特徴こたつ内で暖を取ることができる
メリット少ない電力で効率よく暖められる
消費電力100~300W
1時間あたりの電気代3.1~9.3円

こたつは、消費電力が100~300W程度のものが多くなっています。使用時の強さやこたつ内の温度などの条件によって差はありますが、1時間あたり3.1~9.3円の電気代がかかることになります。
こたつの電気代は、電気ストーブやその他の暖房器具よりも安いと言えます。

ホットカーペット

ホットカーペット

ホットカーペットは、カーペット内の電熱線に電気を通し、カーペットの表面を暖める暖房器具です。カーペットの特徴は、肌に直接触れながら暖められることです。そのため、少ない消費電力でも暖かく感じることができます。

特徴肌に直接触れながら暖められる
メリット少ない消費電力で暖を取れる
消費電力200~400W
1時間あたりの電気代6.2~12.4円

たとえば、消費電力が200W(弱)と400W(強)のホットカーペットを使用すると、1時間あたり6.2~12.4円の電気代がかかることになります。

ホットカーペットは電気ストーブよりも電気代が安いものが多いため、電気代を抑えて暖を取りたいという場合におすすめです。

電気ストーブのメリット・デメリット

電気ストーブを有効活用するには、それぞれのメリットやデメリットを理解しながら、ライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。そうすることで、快適な生活を維持しながらも、上手に電気代を節約することができます。

そこで、ここからは電気ストーブのメリットとデメリットについて紹介していきます。

メリット

電気ストーブには以下のように4つのメリットがあります。

電気ストーブのメリット
  • クリーンな空気を保てる
  • スイッチを入れてからすぐに暖まる
  • リーズナブルな製品が多い
  • 場所を問わず使用できる

ここからは、それぞれのメリットについて解説していきましょう。

クリーンな空気を保てる

電気ストーブには、空気がクリーンなまま部屋を暖められるというメリットがあります。その理由は、石油やガスなどの燃料を燃焼しないからです。

石油ストーブなどと比べると燃焼時の臭いが気にならず、換気の必要性も低いことが特徴です。

スイッチを入れてからすぐに暖まる

スイッチを入れてからすぐに暖められるのも魅力です。エアコンや石油ストーブとは違い、電気ストーブは部屋が暖まるまで時間がかかりにくい傾向にあります。こうした特徴から、冬場の朝など早く暖を取りたい時に適しています。

ただし、例外としてオイルヒーターはオイルが温まるまでに時間がかかります。

リーズナブルな製品が多い

比較的リーズナブルな製品が多いのもメリットの1つです。たとえば、電気ストーブとその他の暖房器具の価格帯を比べてみると、以下のように価格が異なっています。

製品価格帯(税込)
電気ストーブ5,000~40,000円
こたつ(本体のみ)8,000~40,000円
エアコン(10畳用)40,000~400,000円

暖房器具をそろえるのになるべく値段を抑えたいという方に、電気ストーブはおすすめです。

場所を問わず使用できる

電気ストーブは場所を問わずに使用できる暖房器具です。エアコンのように設置箇所が限定されることはありません。また、こたつのように場所を取ることもなく、オフシーズンの収納も簡単です。

さらに、足元や廊下、脱衣所、トイレなど狭いところに設置することも可能です。エアコンの暖房の風は届かないけれど暖めたい、というシチュエーションで重宝します。

デメリット

ただし、電気ストーブには以下のようなデメリットもあります。

電気ストーブのデメリット
  • 使い方によっては電気代が高い
  • 部屋全体を暖めるのには向いていない

デメリットについても理解しながら、上手に電気ストーブを使用していきましょう。

使い方によっては電気代が高い

前述したように、電気ストーブは使い方によっては電気代が高くなります。その理由は、電気ストーブは消費電力が大きい家電だからです。

たとえば、電気ストーブを1,000W(強)の強さで1日8時間、1ヵ月間使用し続けた場合、以下のような金額になります。

1,000W ÷ 1,000 × 31円/kWh × 8時間 × 30日 = 7,440円

このように、電気ストーブを強で長時間使用すると、電気代は高くついてしまうのです。

部屋全体を暖めるのには向いていない

電気ストーブは部屋全体を暖めるのには向いていません。その理由は、電気ストーブの構造にあります。電気ストーブの種類によって暖め方は異なりますが、基本的に正面しか暖められません。

こうした特徴から、部屋全体を暖めるなら電気ストーブよりもエアコンのほうが向いています。

電気ストーブの電気代を節約する方法

ここまで解説したメリットやデメリットを踏まえ、電気ストーブのほうがライフスタイルに合っているという方に向けて、電気代の節約方法について紹介していきましょう。

電気ストーブの電気代を節約するには、以下のような方法が有効です。

  • スポットで使用する
  • 電力会社や電力料金プランを見直す

ここからは、それぞれの節約方法について解説していきます。

スポットで使用する

電気ストーブはスポットで使用することをおすすめします。繰り返しになりますが、電気ストーブは部屋全体を暖めることはできません。しかし、スイッチを入れてからすぐに熱を生み出し、局所的に暖めることには向いています。

そのため、勉強中や仕事中に足元を暖めたり、脱衣所やトイレに設置したりと、一時的に使用することで節電になります。また、狭い場所なら強さを「強」にしなくても暖められるため、消費電力を抑えられるでしょう。

電力会社や電力料金プランを見直す

電気ストーブをよく使うご家庭は、電力会社や電力料金プランを見直すことで節約につなげられるかもしれません。寒い季節を乗り越えるには暖房器具は必須。

そこで、電力を使用すればするほど電力量料金が割安になるプランや、一定の使用量まで定額になっているプランがおすすめです。

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※お得額の算定条件について

※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。

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電気ストーブはスポット使用で電気代を抑えられる!

この記事では、電気ストーブの電気代について解説しました。電気ストーブは、使い方にもよりますが、その他の暖房器具より電気代が高くなりがちです。

ただ、電気ストーブはスイッチを入れてすぐに暖められる製品が多く、部屋の空気を汚さないといったメリットもあります。そのため、足元や廊下、脱衣所などスポットで使用することで効率的に使用できます。

これから電気ストーブを使用したいと考えている方は、ぜひ今回ご紹介した節約方法を参考にしてみてください。

※この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。