「食洗機と手洗いでは、どちらがお得なの?」
「食洗機の電気代が気になる」
「洗浄と乾燥ではどちらの電気代が高いの?」
食洗機(食器洗い乾燥機)の導入を検討していたり、日々食洗機を使用していたりすると、上記のような疑問が出てくるのではないでしょうか。
食洗機の電気代は1回あたり20円前後で、それほど高くありません。メリットも多く、たとえば光熱費の節約に繋げることも可能です。
この記事では、食洗機の電気代について解説していきます。また、手洗いの場合のガス代・水道代とも比較しているので、ぜひ参考にしてください。
食洗機の電気代は高い?
食洗機の電気代は、1回あたり30円前後です。食洗機には、工事が必要なビルトインタイプと、工事不要な卓上タイプがあり、タイプによって電気代はやや異なります。
この章では、ビルトイン食洗機と卓上食洗機それぞれの電気代について解説していきます。今回は独自に選んだ製品をもとに、電気代を計算しています。ご自宅で利用している食洗機については、消費電力をご確認のうえ、計算してみてください。
なお、電気代は 消費電力量(kWh)×料金単価(円/kWh)で算出可能です。本記事では料金単価は31円、周波数は50Hzとします。
ビルトイン食洗機の電気代
ビルトイン食洗機の1回あたりの電気代は、およそ15円です。たとえば、Panasonicの「NP-45MD9シリーズ」では消費電力が以下のようになっています。
AIエコナビ運転した場合 | AIエコナビ運転しない場合 | |
---|---|---|
消費電力量 | 約0.45kWh | 約0.52kWh |
1回あたりの電気代 | 約14.0円 | 約16.1円 |
モードによって電気代に差がありますが、それほど大きな差ではありません。
卓上食洗機の電気代
卓上食洗機の1回あたりの電気代は、およそ24円です。たとえば、Panasonicの食器洗い乾燥機「NP-TZ300」では消費電力が以下のようになっています。
消費電力量 | 約0.77kWh |
1回あたりの電気代 | 約23.9円 |
ビルトイン食洗機に比べて消費電力が大きいことから、10円程度多く電気代がかかります。とはいえ、卓上食洗機の場合も、1回あたりの電気代はそれほど高くはありません。
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洗浄と乾燥ではどちらが高いの?
洗浄と乾燥で、電気代が高いのは乾燥です。それは、食洗機で乾燥する際に利用するヒーターが原因です。乾燥の際、食洗機内では温度を上げるためにヒーターが用いられます。
たとえばPanasonicの食器洗い乾燥機「NP-TZ300」の場合、ヒーターとモーターの消費電力は以下のようになっています。
ヒーター | モーター |
---|---|
1100W | 65W |
ヒーターはモーターに比べて15倍以上の電力が必要になります。このような消費電力の違いから、乾燥の方が電気代は高くなるのです。
食洗機と手洗いではどちらがお得なの?
食洗機と手洗いでは、食洗機を利用した方が光熱費を抑えられます。1日あたり食器を2回洗う場合、1年間でかかる光熱費の違いは以下の通りです。
ビルトイン食洗機 | 卓上食洗機 | 手洗い | |
---|---|---|---|
電気代 | 10,220円 | 17,447円 | 0円 |
水道代 | 約1,095円 | 約1,606円 | 約9,490円 |
ガス代 | 0円 | 0円 | 約13,222円 |
合計 | 約11,315円 | 約19,053円 | 約22,712円 |
トータルで考えると、食洗機の方が手洗いに比べて年間1万円以上安くなります。
電気を使わない手洗いの方が光熱費はかからないように思えますが、なぜ、食洗機の方がお得なのでしょうか?ここからは、電気代、水道代、ガス代に分けて食洗機と手洗いの光熱費を比較していきます。
電気代の比較
食洗機を利用すると、年間約10,000〜17,400円ほど電気代がかかります。
ビルトイン食洗機(※1) | 卓上食洗機(※2) | 手洗い |
---|---|---|
10,220円 | 17,447円 | 0円 |
※1 Panasonic|NP-45MD9シリーズをAIエコナビ運転した場合
※2 Panasonic|食器洗い乾燥機 NP-TZ300を使用した場合
一方、手洗いの場合、電気代はかかりません。電気代だけ比較すると手洗いの方が安く感じますが、水道代やガス代についても比較していくと、食洗機の方が安くなると分かります。
水道代の比較
食洗機は年間およそ1,095〜1,606円、手洗いは年間約9,490円の水道代がかかります。
ビルトイン食洗機(※1) | 卓上食洗機(※2) | 手洗い |
---|---|---|
約1,095円(使用水量約7.5L) | 約1,606円(使用水量約11L) | 約9,490円(使用水量約65L) |
※1 Panasonic|NP-45MD9シリーズをAIエコナビ運転した場合
※2 Panasonic|食器洗い乾燥機 NP-TZ300を使用した場合
食洗機と手洗いで水道代に大きな違いがある理由は、食洗機の方が1回あたりに使用する水の量が少ないからです。
家庭の省エネ徹底ガイド(経済産業省資源エネルギー庁)によると、食器を手洗いする場合、1回あたり約65L使用します。一方、食洗機では1回あたり7.5〜11Lの水を使用します。水道代が1Lあたり0.2円とすると、年間でおよそ8,000円の違いがあるのです。
ガス代の比較
手洗いの場合、温水にするにはガスで水を温めるため、年間で13,222円ほどガス代がかかります。
食洗機 | 手洗い |
---|---|
0円 | 約13,222円 |
経済産業省の「省エネポータルサイト」によると、手洗いの場合の年間ガス使用量は81.62m3とのことです。ガス料金単価162円/m3(平成29年版 ガス事業便覧 平成28年度実績 供給約款 料金平均(合計平均)を45MJに換算 小数点第一位を切り捨て(税込))を用いて計算すると、1回あたり約18.1円のガス代がかかるとされています。
一方、食洗機はヒーターで電気を使ってお湯を沸かすのでガス代はかかりません。こうした違いから、手洗いの場合のみガス代がかかります。
手洗いに必要な水道代とガス代を比較すると、ガス代が最も高くなります。そのため、食洗機にすることで高くつきやすいガス代をカットできて光熱費を抑えられるのです。
食洗機のメリット
光熱費を抑えられる以外にも、食洗機には以下のようなメリットがあります。
これらのメリットについて知ることで、自宅に食洗機を導入するかどうかを決める判断材料になるでしょう。ここからは、それぞれのメリットについて紹介していきます。
家事の時間を短縮できる
食洗機を用いることで、家事にかかる時間を短縮できます。食器を手洗いするのに15分かかるとすると、1日2回洗う場合は30分を食器洗いに時間を割くことになります。
一方、食洗機なら食器をセットするだけなので、かかる時間は1回あたり5分程度です。2回行っても10分程度で、食洗機を回している間は別の作業ができます。
こうした特徴から、日々家事が忙しいと感じている方や、共働きで家事に手が回らないという方には重宝する家電だと言えるでしょう。
節水できる
食洗機を導入することで、節水に繋がります。水道代の比較でも触れたように、食洗機と手洗いでは使用する水の量が異なります。
食洗機 | 手洗い |
---|---|
7.5~11L | 約65L |
食洗機は手洗いに比べて、水の使用量を6分の1程度に抑えられるのです。食洗機で水の使用量を抑えられるのは、庫内に溜めた水を循環させて洗浄するからだと言われています。
さらに、食洗機は水道代を節約できるだけでなく、地球環境にも良いと言えるでしょう。水は限りある資源の1つなので、一人ひとりが意識して節水することが大切です。
手荒れを防止できる
食洗機に切り替えることで、手荒れを防止できます。手洗いの場合、食器用洗剤によって手が荒れてしまうことがあります。また、水を使用することで手荒れが悪化したり、指先から冷えてしまったりする人もいるでしょう。
食洗機なら食器用洗剤に触れることが少ないので、手荒れの心配がほとんどありません。水に触れることもないので、指先が冷えることもないでしょう。
食器が割れる心配が少ない
食洗機を使って食器を洗えば、食器を割ってしまう心配が少なくなります。
手洗いの場合、不注意や洗剤ですべって食器を落としてしまうことがあります。食洗機に比べて食器を移動させる回数が多いので、割ってしまう可能性も高くなります。また、使用するスポンジや洗い方によっては、食器を傷付けることもあるでしょう。
一方、食洗機ならセッティングと片付けのみなので、割ってしまう心配が少なくなります。また、スポンジを使わず水圧で洗うので、摩擦で傷付けることもないでしょう。
食洗機のデメリット
一方で、食洗機を使うことで以下のようなデメリットも考えられます。
食洗機を導入する際は、デメリットについても知っておくことで後悔が少なくなります。食洗機の購入を検討している方は、あらかじめ確認しておきましょう。
スペースを取ってしまう
食洗機にを設置すると、キッチン内のスペースを取ってしまいます。
たとえばPanasonicから展開されている卓上タイプの食器洗い乾燥機「NP-TZ300」は、幅550×奥行344×高さ598mmほどのサイズです。
キッチンの大きさにもよりますが、充分なスペースがないとキッチンが狭く感じてしまうでしょう。すでに電子レンジや炊飯器などの家電を設置している場合は、そもそも設置が難しいこともあるかもしれません。
ただ、ビルトイン食洗機の場合はキッチンの形状に合わせて設置されるので、それほどスペースが取られるとは感じないでしょう。食洗機を購入する際は、あらかじめサイズをチェックしてみてください。
洗えない食器もある
食洗機には、素材によって洗えない食器もいくつかあるのです。メーカーや製品によって異なりますが、Panasonicでは以下のような食器は食洗機では洗えないと説明しています。
- 強化ガラス製のもの
- 飛ばされやすい軽いもの
- プラスチック製品など高温に弱いもの
- アルカリ洗剤に弱いもの
- 割れやすいもの、表面に傷や剥がれがあるもの
- 中が洗えない、落下するおそれがあるもの
食洗機では高圧の水流や高温のお湯を使用するので、これらの食器は非対応となっています。食洗機で洗えない食器は、手洗いしましょう。
音が気になることもある
人によっては、食洗機の音が気になる方もいるかもしれません。それほど大きな音ではありませんが、水を噴出する際に多少の音が出てます。また、庫内の食器の置き方によっては、食器同士がぶつかる音が聞こえてくることもあります。
日中は問題なくても、就寝中に稼働させると音が気になる方もいるでしょう。夜間に食洗機を使用する方は、音が少ない製品を探すといいかもしれません。
食洗機の節約方法
食洗機を使用する際は、以下の3つのポイントを意識することでより節約に繋げられるようになります。
すでに食洗機を使用している方や、これから食洗機を購入する方は、ぜひ参考にしてください。
乾燥機能ではなく自然乾燥させる
食洗機では、乾燥機能を使わずに自然乾燥によって乾かすことで節約になります。「洗浄と乾燥ではどちらが高いの?」の章でも触れたように、乾燥機能では庫内を高温にするためにヒーターを用います。その際必要な電力はモーターの15倍以上であり、それゆえに電気代がかかるのです。
そこで、乾燥を始める前に運転を停止することで、庫内の余熱で食器を乾かすことができます。また、製品によっては「乾燥なし」などのモードがあるので、このような機能を活用するといいでしょう。
食器はまとめて洗う
食器はなるべくまとめて洗うように心がけましょう。小分けにして食洗機を稼働させると、1回ごとに電気代や水道代がかかってしまいます。食器を使う度に洗うのではなく、決まった時間に回すなど、タイミングを決めておくと節約につながります。
ただし、庫内に食器を詰め込みすぎないよう注意が必要です。食器の量が多すぎると水に触れられない面が増えてしまい、汚れが落ちにくくなる場合があります。まとめて洗う際は、あまりにも多くの食器をかけないよう量を調整しましょう。
電気代が安い時間帯に使う
電気料金プランによっては、電気代が安い時間帯に食洗機を使うことで電気代がお得になります。たとえばオール電化向けのプランでは、深夜の時間帯に電気料金単価が安くなります。電気料金単価が安いと、同じモードを使用しても電気代が安くなるのでお得です。
このように、時間帯を工夫することでお得に使用できる場合があります。気になる方は、ご家庭で加入している電気料金プランを確認し、電気料金単価が安い時間帯に使用してみてください。
食洗機を使えば光熱費もお得に
この記事では、食洗機の電気代について紹介しました。食洗機は手洗いで食器を洗うよりも光熱費を抑えられます。
さらに、光熱費が安くなる以外にもメリットは多く、家事にかかる時間を短縮させたり、手荒れを防止したりできます。また、食洗機で使用する水の量が手洗いに比べて少ないことから、節水に繋げることも可能です。
本記事を参考に、食洗機の導入を検討してみてくださいね。
CDエナジーなら、生活スタイルに合わせて電気料金プランを選べる!
CDエナジーでは、関東エリアのご家庭向けに豊富な電気料金プランをご提供しています。CDエナジーに切り替えて最適なプランを選択すると、月々の電気料金がお得に!さらに、電気料金の支払いに使えるポイントが貯まるほか、ガスとセットで契約すると割引が適用されます。「どのプランを選べばいいの?」とお悩みの方は、以下の図をご覧ください!

※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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