「テレビの電気代について詳しく知りたい」
「テレビの電気代を節約したい」
ご家庭で毎日テレビを使用する方の中には、上記のような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。近年のテレビは放送中の番組を見るだけではなく、動画配信サービスやオンラインゲームなどを楽しむこともでき、1日中つけっぱなしだという方もいるでしょう。
そこでこの記事では、1時間あたりのテレビの電気代の目安や、その節約方法について解説しています。テレビの種類やサイズでも電気代が変わってきますので、この記事を読んで節約の参考にしてみてください。
テレビの電気代
普段から当たり前のように使用しているテレビ。テレビの電気代について「いくらかかっているのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。「集中して見ていないときでも、何となくつけっぱなしにしている」というご家庭もあるでしょう。
ここではテレビの電気代の計算方法や、1時間、1日ごとの電気代の目安について解説していきます。
テレビの電気代の計算方法
まずはテレビの電気代の計算方法について確認していきましょう。家電の電気代は以下の計算式によって求めることができます。
1時間あたりの電気代=消費電力(W)÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)
電気料金単価とは1kWhあたりの電気代のことで、地域や電力会社、契約している電気料金プランによって異なります。本記事では公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価の31円/kWh(2022年7月改定)を用いて計算します。
例えば、消費電力が100Wのテレビを3時間使用する場合、
100W ÷ 1,000 × 31円/kWh × 3時間=9.3円となります。
ご家庭で使用しているテレビの消費電力を確認して上記の計算式にあてはめれば、電気代が算出できます。使用しているテレビの消費電力を確認したい場合は、本体の裏にある製品情報のシールか取扱説明書で確認してみましょう。
1時間あたりのテレビの電気代
それでは1時間あたりのテレビの電気代の目安について確認していきましょう。
画質やサイズ別に、テレビの電気代の目安をご紹介します。
テレビの種類 | 消費電力(目安) | 1時間あたりの電気代(目安) |
---|---|---|
液晶テレビ(2K・32V型) | 60W | 1.9円 |
液晶テレビ(2K・50V型) | 100W | 3.1円 |
液晶テレビ(4K・50V型) | 140W | 4.3円 |
液晶テレビ(8K・85V型) | 770W | 23.9円 |
有機ELテレビ(4K・55V型) | 350W | 10.9円 |
1時間あたりのテレビの電気代は画質や画面サイズによって異なるのが特徴です。画面サイズが大きくなったり、画質が良くなったりすると消費電力も大きくなります。また、液晶テレビと有機ELテレビでも、消費電力に違いがあります。
有機物を発光させる次世代の4Kテレビで、本体の厚みが液晶テレビの1/10となっているのが特徴です。
1日あたりのテレビの電気代
1日あたりのテレビの電気代の目安についても見ていきます。
総務省情報通信政策研究所の「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 」によると、2023年の各家庭における1日のテレビ視聴時間の平均は、平日は約2時間52分、休日は約3時間34分です。ここでは、平日に3時間、休日に4時間視聴した場合の電気代の目安を表にまとめています。
テレビの種類 | 電気代の目安 | |
平日(3時間使用の場合) | 休日(4時間使用の場合) | |
液晶テレビ(2K・32V型) | 5.6円 | 7.4円 |
液晶テレビ(2K・50V型) | 9.3円 | 12.4円 |
液晶テレビ(4K・50V型) | 13.0円 | 17.4円 |
液晶テレビ(8K・85V型) | 71.6円 | 95.5円 |
有機ELテレビ(4K・55V型) | 32.6円 | 43.4円 |
※公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(税込)を使用して計算
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つけっぱなしとこまめに消すのとではどちらが安い?
テレビはつけっぱなしにするのとこまめに消すのとではどちらが安いのでしょうか。たとえば、エアコンは、起動時に最も多くの消費電力を必要とするため、30分ほどの外出であればつけっぱなしにしたほうが節約になるといわれています。
一方、テレビは起動時と視聴時で消費電力が大きく変わることはありません。そのため少しでも電気代を節約するには、テレビをつけっぱなしにすることなく、見ていないときはこまめに消すほうが電気代を節約できます。
家庭によっては、DVDプレーヤーやスピーカーなど、テレビの周辺機器も利用されているでしょう。テレビを見ないときは周辺機器の電源も一緒にオフにすることで、さらに電気代を節約できます。
テレビの電気代は種類によって違う
テレビの電気代は種類によっても異なります。日本で現在普及しているテレビは大きく分けて、「液晶テレビ」「有機ELテレビ」「プラズマテレビ」の3種類があります。プラズマテレビは全てのメーカーが撤退しているため、現在でも生産・販売されているのは液晶テレビと有機ELテレビの2種類です。
電気代 | 寿命 | 特徴 | |
---|---|---|---|
液晶テレビ | 安い | 長い | コストパフォーマンスが良い |
有機ELテレビ | やや高い | 短い | パネルが薄く高画質、応答速度が速い |
プラズマテレビ | 高い | 短い | 応答速度が速い |
それぞれのテレビの特徴や消費電力の傾向について確認していきましょう。
液晶テレビ
液晶テレビは現在、最も広く普及している形式だといえます。その仕組みは、テレビ内のバックライトを発光させることにより、液晶シャッターやカラーフィルターで作成した映像をディスプレイに映すというものです。有機ELテレビやプラズマテレビと比較すると、薄く小型で比較的安価な製品も多いことから、リビングで使うテレビだけでなく、寝室や子供部屋などのセカンドテレビとしても利用されています。
近年の液晶テレビは省エネの機能を備えたものや、LEDを取り入れたものが登場して、消費電力が小さくなってきています。そのため、電気代が安く、寿命が長いのが特徴です。ただし、バックライトからカラーフィルターを通して映像を映しているため、黒色の表現がはっきりしないというデメリットもあります。
有機ELテレビ
有機ELテレビは2007年に、ソニーが世界で初めて発売しました。バックライトで画面を光らせる液晶とは違い、有機ELパネルが自ら発光する仕組みです。
そのため、映像の黒色の表現力や動画の応答速度にも優れ、視野角が広く、広色域も実現できるなど、画質の面では液晶よりも優れているのが特徴です。ただし、有機ELパネルの寿命は液晶と比較すると短く、消費電力が大きくもなります。また、製品によっては映像が止まったり、焼き付きが起こったりといったデメリットも挙げられます。
プラズマテレビ
プラズマテレビは1997年に初めて市場に登場しました。テレビの画素が一つひとつプラズマ発光して画面を映し出す仕組みのため、映像の動きが滑らかで色の再現性が高いのが特徴です。
そのため映画はもちろん、スポーツやアニメなどをきれいな映像で楽しみたい方に高い支持を得ています。しかし、液晶テレビや有機ELテレビと比較すると、消費電力やサイズが大きい上に寿命も短いなど、デメリットが目立ちます。そのため、日本国内のメーカーは2014年をもって生産事業から全て撤退してしまいました。
テレビの消費電力はサイズや画質によって変わる
テレビの種類のほかに、画面サイズや画質によっても電気代は変わります。どのくらい変わるのか確認していきましょう。
画面のサイズによる電気代の違い
まずは画面のサイズごとの電気代の違いについて確認していきましょう。
例えば、2Kの液晶テレビを見てみると、同じ液晶テレビでも画面のサイズが大きくなれば電気代も高くなるのが分かります。32V型と50V型では、電気代に2倍近くの差があります。
【液晶テレビ(2K)の画面サイズ別の電気代の目安】
液晶テレビの画面サイズ | 消費電力の目安 | 1時間あたりの電気代(目安) |
---|---|---|
2K・32V型 | 60W | 1.9円 |
2K・50V型 | 100W | 3.1円 |
テレビを購入する際は、配置する部屋の広さを考えて適切なサイズのものを選ぶことが、電気代を節約するためのポイントといえるでしょう。
画質による電気代の違い
次に画質によるテレビの電気代について確認していきましょう。近年では2Kよりも映像が滑らかで迫力のある4Kや8Kのテレビが登場しています。
テレビの電気代は画質によっても異なり、画質が良いほど電気代も高くなります。
例えば、同じ50V型の液晶テレビを比較してみると、2Kと4Kで電気代に差があることがわかります。
画質・画面サイズ | 消費電力の目安 | 1時間あたりの電気代(目安) |
---|---|---|
2K・50V型 | 100W | 3.1円 |
4K・50V型 | 140W | 4.3円 |
10年前のテレビは電気代が高い!
10年前のテレビと最新のテレビとを比べると、消費電力が大きく違います。これは技術革新によってテレビの省エネ化が進んできたということです。
2020年と2010年でテレビの消費電力を比較してみると、この10年間で省エネ性能が約37〜43%も向上しています。電気料金単価を31円/kWhと仮定して計算してみると、55V型テレビの電気代は2010年には年間9,858円なのに対して、2020年には年間4,805円となります。省エネ性能の向上により、電気代が5,000円以上も安くなるのです。
液晶テレビの画面サイズ | 2020年 | 2010年 |
---|---|---|
24V型 | 43.7kWh/年 | 83kWh/年 |
32V型 | 56.4kWh/年 | 93kWh/年 |
42V型 | 106kWh/年 | 162kWh/年 |
55V型 | 155kWh/年 | 318kWh/年 |
現在10年前のテレビを利用している方は、最新のテレビに買い替えるだけで電気代を節約できるでしょう。
テレビの電気代を節約する5つのポイント
テレビの電気代を節約するためのポイントについて確認していきましょう。
テレビの電気代を節約する方法は、以下の5つがあります。
この記事では経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトの情報を参考に、それぞれの節約方法について解説していきます。
テレビを見ないときは消す
1つ目は「テレビを見ないときは消す」ことです。テレビを視聴していない時間でもなんとなくつけっぱなしの方も多いのではないでしょうか。中にはテレビをつけたまま、スマホで動画を視聴する方もいるでしょう。しかし、電源がついている間は電力を消費しているので電気代が発生しています。
省エネポータルサイトによると、1日1時間テレビ(液晶テレビ50V型)を見る時間を減らした場合、年間で電気28.87kWhの省エネになり、約895円の節約ができることが分かっています。「少しでも電気代を節約したい」と考えている方は、テレビを視聴しないときは電源を消しましょう。
テレビの画面の明るさを調節する
2つ目は「テレビの画面の明るさを調節する」ことです。テレビの画面が明るければ明るいほど、消費電力が大きくなります。たとえば明るい部屋で、テレビの画面の明るさを最大にして視聴していると無駄に電力を消費していることになります。
省エネポータルサイトによると、液晶テレビ(32V型)の画面の輝度を最適(最大→中間)にした場合、年間で電気27.10kWhの省エネになり、約840円の節約ができることが分かっています。
テレビの省エネ機能を使う
3つ目は「テレビの省エネ機能を使う」ことです。近年では電気代を節約する機能が備わったテレビが数多く販売されています。主な省エネ機能は、以下の3つが挙げられます。
- 明るさセンサー
- 無信号自動オフ機能
- 無操作自動オフ機能
明るさセンサーはテレビを利用している部屋の明るさに合わせて、自動で画面の明るさを調整する機能です。必要以上にテレビの画面が明るくなることを防ぎ、消費電力量を抑えるため、電気代の節約効果が期待できます。
無信号自動オフ機能は、放送終了後などに番組が映らない状態になると、一定時間後にテレビの電源が切れる機能です。
無操作自動オフ機能は、操作を一定時間しなかった場合に自動的にテレビの電源がオフになる機能です。テレビをつけたままの状態で寝てしまったり外出してしまったりした場合でも、自動的にテレビの電源が落ちるので無駄な電力を消費せずにすみます。
テレビのコンセントを抜く
4つ目は「テレビのコンセントを抜く」ことです。先述したようにテレビを見ないときは電源を消すことで電気代を節約することができますが、コンセントを抜くことでさらなる節約効果を期待できます。なぜならテレビなどの家電は、電源がついていなくても待機電力を消費しているからです。
待機電力とは、電化製品の電源がついていない状態でもコンセントにつながっていれば消費する微かな電力のことです。外出時や長い間家を不在にする際は、テレビのコンセントを抜くことをおすすめします。ただし、テレビのコンセントを抜いてしまうと番組の録画機能が作動しないので注意しましょう。
最新の省エネテレビに買い替える
5つ目は「省エネテレビに買い替える」ことです。近年のテレビは省エネ性能が大きく向上しているため、買い替えるだけで電気代を大きく節約できる可能性があります。
2010年製と2020年製のテレビを比較すると、2020年のテレビは約37〜43%省エネになっており、電気代が年間で約4,740〜6,090円も安くなることがあります。現在お使いのテレビが、購入してから10年近く経っている場合は、買い換えを検討してみることをおすすめします。
ライフスタイルに合った方法でテレビの電気代を節約しよう
この記事では1時間ごとのテレビの電気代や、電気代の節約方法について解説してきました。テレビの電気代は、テレビの種類や画面サイズ・画質などによって異なります。
この記事で紹介した節電方法で、テレビの電気代を今よりも節約できる可能性があります。ご自身のライフスタイルに合った方法でテレビの電気代を節約していきましょう。
CDエナジーなら、生活スタイルに合わせて電気料金プランを選べる!
CDエナジーでは、関東エリアのご家庭向けに豊富な電気料金プランをご提供しています。CDエナジーに切り替えて最適なプランを選択すると、月々の電気料金がお得に!さらに、電気料金の支払いに使えるポイントが貯まるほか、ガスとセットで契約すると割引が適用されます。「どのプランを選べばいいの?」とお悩みの方は、以下の図をご覧ください!

※おトク額は、各世帯別のモデル使用量(契約容量40A)をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。
※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。
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