3人家族の生活費は毎月いくら？内訳や節約方法を紹介

「3人家族の生活費は毎月どのくらい？」
「生活費の細かな内訳について知りたい」
「生活費の節約方法を教えてほしい」

3人家族で暮らしている方の中で、毎月の生活費にお悩みの方はいるのではないでしょうか。総務省が実施した2022年の家計調査によると、3人家族の生活費は284,299円です。（家賃・住宅ローンを除く）

この記事では、3人家族の毎月の生活費について詳しく解説します。現状の生活費が平均より高いかどうかを判断するうえでの目安として、ぜひ最後まで参考にしてみてください。

3人家族の生活費の平均は約28万円

3人家族の生活費の平均は、家賃や住宅ローンを除いて毎月304,339円です。具体的な内訳について、以下の表をご覧ください。

表をみると、食費、交通・通信費、そのほかの消費支出の順で生活費の割合を占めていることがわかります。食費を中心に、支出の割合の多いものから無駄がないかを見直すと、生活費の節約につながりやすいでしょう。

3人家族の家賃はどのくらい？

3人家族の家賃の平均相場は、以下の通りです。

※40～45平米、1LDK・2K・2DKの家賃相場です

家賃は生活費の中でも大きな割合を占め、地域で大きな差が生じるのが特徴です。東京23区では10万円以上の家賃があるのに対し、宮城県や北海道では5〜8万円の家賃で抑えられます。

家賃込みの生活費の相場

先ほどご紹介した消費支出と地域ごとの家賃を踏まえると、家賃込みの生活費は約35〜55万円といえます。ただし、消費支出は地域ごとによっても異なるため、あくまで生活費の相場は参考程度にしてください。

また、家賃に関しては引っ越し以外で抑えられません。そのため生活費は、光熱費や通信費、保健医療などを見直すことが大切です。

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3人家族の生活費の内訳

ここからは、3人家族の生活費の内訳を詳しく解説します。各項目の中で、どのような内容に支出が生じているのか把握し、現状の生活費が高いかどうかの判断に役立ててください。

食費

3人家族の生活費に含まれる、食費の内訳は以下の通りです。

毎月の食費の中で大きな割合を占めるのは、調理食品や外食です。調理食品には冷凍食品やレトルト食品などが含まれます。

食生活をコンビニ食や外食中心にしている方は、毎月の食費が多くなります。

光熱・水道代

3人家族の生活費に含まれる、光熱・水道代の内訳は以下の通りです。

光熱・水道代の中で大きな割合を占めるのは電気代です。毎月10,000円以上の支払いがかかっているため、一度契約している料金プランなどを見直してみると良いかもしれません。

また、ほかの光熱には以下のようなものが含まれます。

• 石炭
• 木炭
• れん炭
• ドライアイス
• カートリッジ式ガスボンベなど

家具・家事用品代

3人家族の生活費に含まれる、家具・家事用品代の内訳は以下の通りです。

家具・家事用品代の中で、家電が割合を大きく占めています。具体的には、以下のようなものがあげられます。

• 電子レンジ
• 電気オーブン
• 炊飯器
• 冷蔵庫
• 洗濯機
• 掃除機

家事・家事用品代が気になる方は、上記の使用に無駄がないかなど見直しましょう。

衣類・履き物代

3人家族の生活費に含まれる、衣類・履き物代の内訳は以下の通りです。

衣類・履き物代の中で多くの割合を占めているのは洋服です。

毎月多くの衣類や履き物を購入している場合、生活費を圧迫しやすくなるためご注意ください。

保険医療費

3人家族の生活費に含まれる、保険医療費の内訳は以下の通りです。

保険医療費の中で占める割合が大きいのは、保険医療サービスです。保健医療サービスには、以下のようなものがあります。

• 医科や歯科の診療代
• 入院料
• 整骨（接骨）・鍼灸院治療代
• ほかの保険医療サービス
• マッサージや人間ドックの受診料

毎月の病院の受診回数によって、保険医療費が大きく変動します。

交通・通信費

3人家族の生活費に含まれる、交通・通信費の内訳は以下の通りです。

交通・通信費をみると、自動車等関係費の割合が一番大きいことがわかります。自動車等関係費の主な内訳は、以下の通りです。

• 自動車等購入
• 自転車購入
• 自動車等維持

つまり、自動車を保有するにあたって、購入時の費用や維持費で支払いが生じるというわけです。自動車の保有数や種類によって、車関係の費用は大きく変動します。

教育費

3人家族の生活費に含まれる、教育費の内訳は以下の通りです。

教育費は、子どもが学校に通う際の料金が該当します。合計で約10,000円の支出が生じていますが、仕方ないものといえるでしょう。

教養娯楽費

3人家族の生活費に含まれる、教育娯楽費の内訳は以下の通りです。

教育娯楽費の中で、一番大きな割合を占めているのは教育娯楽サービスです。教育娯楽サービスには、以下の内容が含まれます。

• 宿泊料
• パック旅行費
• 月謝額
• ほかの教養娯楽サービス

毎月の娯楽内容、娯楽や習い事の回数などが、教養娯楽費用に大きく作用するでしょう。

そのほかの支出

3人家族の生活費に含まれる、そのほかの支出は以下のとおりです。

そのほかの支出には、理美容サービス・用品などを含む諸雑費、趣味や友人との買い物などで使用される交際費があります。

諸雑費・交際費の割合が大きいため、一度支払っている料金を見直して無駄がないか確認することが大切です。

手取り別にみる3人家族の生活費のシミュレーション

ここまで、3人家族の生活費の平均や内訳をご紹介しました。しかし、内訳を見ても、実際にどれくらい生活費がかかるのかイメージしづらいを思う方もいるのではないでしょうか。

ここからは、手取りの月収額約20〜25万円・約30万円・約40万円の3パターンでシミュレーションしたものをご紹介します。

ご家庭によって、収支の状況は異なるため、ここで実施しているシミュレーションはあくまでも目安としてお考えください。

①手取り20～25万円

毎月の手取り額が20〜25万円の場合、生活費のイメージは以下の通りです。

家賃の理想はおよそ30％とされています。そのため手取りが20〜25万円の場合、家賃の目安は約60,000〜75,000円です。

家賃の相場をみると、平均額を大幅に超える地域もあるため、部屋の広さや住む地域の条件面を下げるなどしたうえで物件を探す必要があります。

また、食費は15％が目安とされており、計算すると約30,000〜37,500円です。こちらも平均額に比べて少ないため、食費を抑える工夫が必要になります。

②手取り30万円

毎月の手取り額が30万円の場合、生活費の生活費のイメージは以下の通りです。

手取りが30万円の場合の家賃は、約90,000円が目安です。東京を含め、全国で予算に合う物件を見つけられるでしょう。

また、食費は約45,000円が目安となります。食費の平均は80,554円なので、自炊を増やして外食の回数を減らすといった工夫が大切です。

③手取り40万円

毎月の手取り額が40万円の場合、生活費の生活費のイメージは以下の通りです。

手取りが40万円の場合、家賃の理想額は約120,000円です。120,000円になると、東京の23区や大阪、愛知などの高い家賃の物件でも予算的に選べます。

食費に関してもおよそ60,000円の予算があるため、複数回の外食なども可能です。ただし、無駄な支出をできる限り減らしてその分貯金額を増やすなど、将来的なことを見据えるのも大切です。

3人家族の生活費を節約する際に見直したい4項目

3人家族の生活費を節約する際、見直したい項目は以下の4つです。

• 食費
• 光熱費（ガス・電気代）
• 通信費
• 定期便やサブスクリプションなどの雑費

生活費の割合を多く占める食費や固定費（光熱費や通信費など）を見直すことで、節約の効果が期待できます。

ここでは、それぞれの項目で見直す内容を詳しく解説します。

項目①食費

毎月の生活費の中でも大きな割合を占めているのが食費です。特に、外食の回数が増えたりお酒を多く飲んだりすると、毎月の食費は高くなります。子どものいるご家庭では、お菓子やジュースなどの費用がかかることが予想されます。

食費を抑えるためのポイントは、以下の通りです。

• 自炊を増やして外食を減らす
• 使いきれる量の食材を購入する
• まとめて調理して作り置きする
• 1人でスーパーに行く

共働きで仕事が忙しかったり自炊が面倒だったりして、コンビニや外食で済ませる場合もあるでしょう。少ない回数であれば問題ありません。しかし、回数が増えると食費が多くなるので注意しましょう。

食費を抑えるには、なるべく自炊を心がけることが大切です。自炊する際は、使いきれる量を購入して食材の買い過ぎを防ぎましょう。作り置きも、コンビニや外食に行く回数を減らせますが、向き不向きがありますので注意しましょう。

また、子どもと一緒にスーパーに行くと、お菓子やジュースをねだられることがあるでしょう。出費が増えてしまう原因になりかねませんので、スーパーは1人で行くことをおすすめします。

項目②光熱費（ガス・電気代）

ガスや電気代などの光熱費も見直したい項目の1つです。ガス・電力の自由化の影響でさまざまな企業が業界に参入しており、契約プランを見直すことで毎月の支払いを安くできる可能性があります。

各電力会社・ガス会社は、それぞれで独自のサービスやプランを展開しています。会社選びをする際は、現在のライフスタイルを軸にプランを選び、料金シミュレーションしたうえで切り替えることが大切です。

適切な選択をすれば、失敗のリスクを減らして光熱費の節約を狙えるでしょう。なお、契約するプランには、世帯人数や使用状況で向き不向きがあります。見直す前よりも光熱費が高くなることを防ぐため、契約プランは慎重に選びましょう。

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※お得額の算定条件について

※おトク額は、各世帯別のモデル使用量（契約容量40A）をもとに東京電力エナジーパートナー「従量電灯Ｂ」の適用単価とCDエナジー「シングルでんき」「ベーシックガス」「ファミリーでんき」の料金を比較し算定しています。
※消費税相当額を含み、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まず、ガスセット割を適用した金額の比較。年間おトク額は電気・ガスそれぞれを100円未満で切り捨てた額を合計しています。
※実際は電気代には毎月燃料費調整額を加減算。使用状況によりお得額は変動。
※1 ポイント還元にはCDエナジーの家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」に会員登録し、電気の契約情報を登録する必要あり。還元されるポイントは「カテエネポイント」。ポイントの対象となる料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。

※CDエナジーの電気料金は、燃料費調整単価に上限なし。一方で、東電EP「従量電灯B」には燃料費調整単価に上限があるため、燃料価格の高騰により上限を超えた場合、燃料費調整額により、CDエナジーの電気が割高になる場合があります。

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項目③通信費

通信費を上手に見直すことで、毎月の生活費の節約になります。光熱費と同様、契約プランを見直したり無駄をなくしたりすることで長期的な節約効果を発揮できます。

通信費を見直す際は、以下のポイントを意識してみましょう。

• 無駄なオプションは解約する
• 格安SIMに乗り換える
• インターネットはスマホとのセット割プランを使う

オプションサービスを契約しているものの、使っていないのであれば、解約することで節約につながります。

また、格安SIMに乗り換えるのも有効な方法です。格安SIMは大手通信キャリアより料金が安い傾向にあります。現在使用しているデータ容量と同じでも安くできる場合があるため、一度見直すことをおすすめします。

このほかにも、スマホとのセット割プランでインターネットを使うのもおすすめです。インターネット回線は、スマホと同じ通信キャリアにするとセット割が適用される場合もあります。切り替え前後の料金をシミュレーションしたり、サービスを比較したりしたうえで、切り替えを検討してみましょう。

項目④定期便やサブスクリプションなどの雑費

定期便やサブスクリプションは、1つあたりの支出は大きくありません。しかし、契約している数が多くなると大きな支出につながります。

雑費を見直すポイントは、以下の通りです。

• 定期購入品が本当に必要かを見直す
• 利用していない有料サービスを解約する

たとえば、利用していない有料アプリやサービスを契約している場合、すぐに解約するのがおすすめです。仮にサービスの月額料金が800円だったとしても、年間で9,600円の支払いが生じます。

本当に必要なものだけに厳選し、長期的な節約につなげてください。

3人家族の節約を続けるためのポイント

節約の効果を発揮するには、継続することが大切です。節約を長く続けるためのポイントには、以下の2つあります。

• 固定費から見直しする
• 生活を切り詰めすぎない

それぞれのポイントを詳しく解説します。

ポイント①固定費から見直しする

節約を長く続ける際、固定費から見直しするのがおすすめです。一度、見直しして無駄をなくせば長期的な節約の効果を期待できます。

• 電気代やガス代の料金プラン
• 通信費
• 定額サービス（サブスクリプション）
• 保険料
• 車両関連費

固定費は、一定の期間において支払わなければいけない毎月の費用を指します。一度契約内容を見直して無駄をなくせば、変動費の節約のように継続し続ける必要がありません。

たとえば、インターネットの契約会社を見直して月1,000円安いプランに切り替えた場合、生活スタイルを変えずに年間で12,000円節約できます。

見直しや手続きに少し時間がかかるため面倒と感じるかもしれませんが、生活費の節約にはかかせないため、毎日の隙間時間の中で少しずつ見直ししてみましょう。

固定費の具体的な節約方法は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【あわせて読みたい】固定費の節約方法17選！家計簿の見直しに役立つ節約術一覧表も

ポイント②生活を切り詰めすぎない

食費や日用品などの変動費を節約しようと、生活を切り詰めすぎるのは避けましょう。生活を切り詰めすぎることでストレスを感じ、節約を続けられない可能性があるためです。

たとえば、食費を抑えようと毎月3回の外食をゼロにしたとします。その結果、外食できないことにストレスを感じて、ほかのことに支障が出てしまったら元も子もありません。

変動費を抑える場合、節約のための行動を長続きさせなければならないため、無理のない範囲でコツコツ頑張るくらいがおすすめです。

3人家族の生活費をうまく節約して豊かに過ごそう

この記事では、3人家族の生活費について解説しました。生活費の中でも大きな割合を占めているのが家賃や食費です。

生活費を節約する場合は、固定費（家賃、光熱費や通信費など）を見直しましょう。外食を減らしたり固定費の契約プランを見直したりすることで、毎月の生活費の節約が期待できます。

節約は長期的に継続することが大切です。そのため、生活を切り詰めすぎず、無理なく続けられる範囲で実践してください。

この記事で紹介した内容を参考にして、3人家族の生活費をうまく節約しましょう。

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