電気つけっぱなし 電気代 アイキャッチ

電気をつけっぱなしにすると電気代は高くなる?照明の節電方法も解説

「電気をつけっぱなしにしてしまったときの電気代を知りたい」
「電気はこまめに消す方が、電気代が安くなるの…?」
「寝ている間につけている常夜灯はどれくらい電気代がかかっているの?」


このように電気のつけっぱなしについて疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。節電を意識して生活しているなら、照明の電気代について把握しておきたいですよね。

照明の電気代自体はそれほど高くはありません。しかし、必要がないのにつけっぱなしにしていると、積もり積もって余計な電気代が発生してしまうことになります。

この記事では、電気をつけっぱなしにした際の電気代について解説します。照明の種類別に特徴を紹介し、節電方法についても触れていきます。ぜひ参考にしてみてください。

目次

つけっぱなしにした場合の電気代

この章では、電球の種類別の電気代と、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。照明には「蛍光灯」「LED」「白熱電球」の3種類があり、それぞれに特徴があります。

電気代は以下の計算式で算出できます。なお、電力料金単価は地域によって異なります。ここでは、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(税込)(2022年7月改定)を使って計算します。

1時間あたりの消費電力(kW)× 使用時間(時間)× 電力料金単価(円/kWh)

消費電力は商品ごとに異なりますが、この記事ではコツコツCD編集部が独自に調査した商品をもとにご説明していきます。ご自宅で使用している照明の電気代を知りたい場合は、電球のパッケージやメーカーのホームページから消費電力をご確認のうえ、計算してみてください。

蛍光灯

蛍光灯の電気代は、1時間あたりおよそ3円。ここでは、Panasonicの蛍光灯「ツインパルックプレミア 100形(FHD100ECWL)」を参考に電気代を計算しています。消費電力が97Wなので、0.097kW×31円/kWh=3.001円という計算になります。

蛍光灯をつけっぱなしにした場合の電気代を試算してみましょう。まずは電気を消し忘れて会社に行った場合を想定してみます。勤務時間が8時間、通勤に往復2時間かかると考えると、電気代は10時間で30円かかります。蛍光灯をつけっぱなしにしたまま1カ月間家を空けた場合、2,160円もの電気代がかかってしまいます。

1時間あたりの電気代の目安3円
1日あたり
(10時間)
30円
1カ月あたり
(24時間×30日)
2,160円

蛍光灯は、水銀ガスがランプ内で放電し、紫外線を蛍光物質に当てて可視光線を発生させるという仕組みになっています。

そんな蛍光灯の特徴は、広い範囲を照らせることです。また、LEDよりも本体価格が安い傾向にあります。

一方で、蛍光灯には水銀が使用されているため、地球環境を汚染してしまう可能性があるというデメリットがあります。水銀がなければ蛍光体が発光しないため、蛍光灯を使用する以上、避けられない問題です。生産終了を発表しているメーカーも多くなってきています。

特徴広い範囲を照らすことができる
メリットLEDよりも本体価格が安い
デメリット水銀による環境問題

また一般照明用の蛍光灯は、2027年までに段階的に廃止することが2023年11月に実施された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会義」にて決定されました。コンパクト形の蛍光灯は2026年12月31日、直管蛍光灯・環形蛍光灯は2027年12月31日に廃止される予定です。

LED

LEDの電気代は、1時間あたりおよそ0.4〜1.36円です。電球かシーリングライトかによっても電気代が異なります。

1日10時間つけっぱなしにした場合と、1カ月間つけっぱなしにした場合、以下のような電気代になります。

照明の種類LED電球
(100形)
LEDシーリングライト
(〜12畳)
1時間あたりの電気の目安0.4円1.36円
1日あたり
(10時間)
4円13.6円
1カ月あたり
(24時間×30日)
288円978円

半導体を利用し、電気を流して発光させるLEDの特徴は、消費電力が少ないこと。そのため、同じ時間使用しても、他の電球に比べて電気代が安くなるというメリットがあります。

一方で、本体価格が高いというデメリットもあります。

特徴消費電力が少ない
メリット電気代が安い
デメリット本体価格が高い

LED照明の電気代など詳しく知りたい方は以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【あわせて読みたい】LED照明の電気代はいくら?蛍光灯との違いや節電効果も解説

白熱電球

白熱電球の電気代の目安は、100形のもので1時間あたりおよそ2.9円。

1日10時間つけっぱなしにした場合と、1カ月間つけっぱなしにした場合、以下のような電気代になります。

1時間あたりの電気代の目安2.9円
1日あたり
(10時間)
29円
1カ月あたり
(24時間×30日)
2,120円

電球内のフィラメントに電気を流すことで発光する白熱電球には、他の電球に比べて色をきれいに見せられるという特徴があります。そのため、撮影や展示の際に使用されることが多い照明です。

白熱電球のメリットは、本体価格が安いことです。しかし、電球の寿命が短く、頻繁に交換しなければならないことや、消費電力が大きいことなどがデメリットとしてあげられます。

特徴色をきれいに見せる
メリット電球の価格が安い
デメリット電球の寿命が短い
消費電力が大きい

常夜灯(豆電球)

常夜灯は「豆電球」とも呼ばれる電球です。1時間あたりの電気代の目安は、0.16円。

1日8時間寝るとすると、1日あたりの電気代と1カ月あたりの電気代は以下のようになります。

1時間あたりの電気代の目安0.16円
1日あたり
(8時間)
1.24円
1カ月あたり
(8時間×30日)
37.2円

ご家庭によっては、就寝中も常夜灯を点けているという方もいるでしょう。常夜灯は消費電力が少ない電球が多いのが特徴です。

常夜灯のメリットは、部屋をわずかに明るくできることです。そのため、睡眠の妨げになりにくく、夜中にトイレへ行く際も足元が見えて安心できます。デメリットは特にありませんが、しいて言うなら常夜灯をつけない場合よりも電気代が高くなります。

特徴消費電力が少ない
メリットわずかに部屋を明るくできる
デメリット使わないよりも電気代がかかる

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こまめに消すと電気代の節約になるの?

照明の電気について、「スイッチをつけたり消したりすると、余計に電気代がかかってしまうのではないか?」と疑問に思っている方もいるでしょう。実際は、電気をこまめに消す方が電気代はかかりません。

たとえば、エアコンでは30分程度の外出なら、消すよりもつけっぱなしの方が電気代は安くなるともいわれています。それは、エアコンは起動時にもっとも多くの消費電力がかかるためです。エアコンを消したことで室温が変化すると、再び設定温度まで冷やす、もしくは暖めるために余計な電気代がかかってしまうのです。

照明も点灯する際にある程度の電力を消費しますが、つけたり消したりを繰り返したとしても電気代に直接響くほどのものではありません。照明は点灯する時間の長さと比例して電力を消費するため、こまめに消すことによって節電へと繋げることができます。

照明の電気代を節約する方法

ここまで、照明の電気はこまめに消す方が節電になることをご説明しました。ですが、人によっては「ついつい、つけっぱなしにしてしまう」という人もいるかもしれません。また、「防犯目的で電気をつけておきたい」など、シチュエーションによってはつけっぱなしにしておきたい場合もあるでしょう。

こまめに消す方法以外にも、以下のような節約方法があります。

ここからは、それぞれの節約方法について紹介していきます。ライフスタイルに合わせた節約ができるよう、ぜひ参考になる方法を探してみてください。

調光機能付きの照明を使用する

照明を調光機能付きの製品に変えると、節電に繋げることができます。調光機能とは、照明の明るさを何段階かに変更できるものです。一般的には、リモコンやスイッチで明るさを変更します。

調光機能付きの照明を用いると、昼間は明るさを抑える、寝る前にリラックスしたい時は暗めに設定する、といったようにシーンに合わせて明るさを調整でき、必要以上に電力を消費してしまうのを防ぐことが可能です。調光機能を活用することにより、調光できない照明に比べて電気代を抑えることができるのです。

壁スイッチを消す

照明はリモコンで消すのではなく、壁スイッチの主電源を消すことで電気代を節約できます。照明をはじめとした家電は、使用していない間もすぐに起動できるよう、わずかながらも電力を消費して待機しているのです。

とはいえ、照明を使用するたびにいちいち壁スイッチをつけたり消したりするのは面倒だと感じる人がほとんどでしょう。そのため、この方法は普段あまり使用しない照明器具に用いることをおすすめします。

たとえば倉庫や屋根裏部屋の電気など、毎日使用するわけではない照明がある場合や、長期間旅行で不在にする際には、ぜひ活用してみてください。

センサー付きの照明に変える

センサー付きの照明に変えるのも電気代の節約には効果的です。センサー付き照明は自動で照明をつけたり消したりしてくれるため、つけっぱなしにしてしまうのを防ぐことができます。

センサー付き照明には、以下のように2種類あります。

種類特徴利用例
人感センサー付き照明人の動きに合わせて照明を点灯する防犯用ライト
明暗センサー付き照明周囲の明るさに合わせて照明を点灯する街灯

人感センサー付き照明とは、人の動きに合わせて照明を点灯するものです。照明の前を人が通るとセンサーが反応するため、防犯目的で利用する人が多い照明です。廊下や玄関、トイレ、脱衣所など照明を消し忘れてしまう場所に使用するのもいいでしょう。

明暗センサー付き照明とは、周囲の明るさに合わせて照明を点灯するものです。日が暮れると自動で照明がつくため、街灯に利用されています。

このように、センサー付きの照明はシチュエーションに合わせて利用すると便利さと節約を両立できます。

省エネ性能の高いLEDに買い替える

「つけっぱなしにした場合の電気代」の章でも触れましたが、蛍光灯や白熱電球を使用している場合、LEDに買い替えることで節約に繋がります。

たとえば、今回ご紹介した電球の電気代を比べると、以下のようになっています。

種類1時間あたり1日あたり
(10時間)
1カ月あたり
(24時間×30日)
蛍光灯3円30円2,160円
LEDシーリングライト1.36円13.6円979円
LED電球0.4円4円288円
白熱電球2.9円29円2,120円

現在蛍光灯を使用しているご家庭がLEDシーリングライトに買い替えると、電気代がおよそ2分の1になります。また、白熱電球からLED電球に買い替えると、およそ3分の1になります。このように、LED照明は省エネ性能が高いため、照明をLEDにすることで電気代の節約になるのです。

中には白熱電球の明かりが好きだという方もいるでしょう。その場合は、調色機能付きのLEDがおすすめです。調色機能とは、光の色合いを切り替えられる機能のことです。たとえば、「白い色」「暖かい色」の2つのパターンに切り替えることができ、暖かい色を選ぶことで白熱電球のようなくつろげる照明として利用できます。

照明器具を掃除する

照明器具を掃除することは、電気代の節約につながります。照明器具はほこりがたまりやすく、汚れていると照明本来の明るさを発揮できないことがあります。すると余計に照明を明るくしてしまうため、電気代がかさんでしまうのです。しばらく照明器具を掃除していない方は、ぜひ一度お手入れしてみてください。

電気はこまめに消して節電しよう

この記事では、電気をつけっぱなしにした場合の電気代について紹介しました。電気は、1時間あたりの電気代はそこまで大きくありませんが、つけっぱなしにすると余計な電気代がかかってしまいます。もし電気がつけっぱなしになっている場合は、こまめに消すことを意識してみましょう。

とはいえ、防犯目的などで電気をつけっぱなしにしておきたい場合もあるでしょう。その場合は、LED照明に変えたり、センサー付きの照明にすることで電気代を抑えられるでしょう。

照明の節電がたとえ大きな節約につながらなかったとしても、地球環境への配慮にはつながります。みんなが暮らしやすい環境にしていくためにも、ぜひこの記事でご紹介した方法を参考にしてみてください。

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※お得額の算定条件について

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